前回の続き。

 

 

そういうわけで、父が亡くなって1年1ヶ月後に、母が倒れて入院しました。

ただちに命が危ないわけではなくて、長期戦の介護ライフが始まった、という状況です。

 

 

父は、3箇所の病院を経て、旅立ちました。

ワタシにとっては、1年半の間に、今回が4箇所目の入院手続き。

 

母には申し訳ないですが…今回はラクです笑い泣き

父のときは、必ず母を伴い、できることはやってもらいましたけれど。

正直、ひとりで動くほうがはるかに容易だと、当時から感じていました。

 

すでに杖なしでは歩けず、速度も超低速。

 

※あのさ、高齢者で杖使ってても、けっこうな速さで歩くひといるでしょ?

あれ、どういうことなんだろう。高速歩行のための杖なのかね。

 

医療スタッフから言われることも、あまり頭に入っておらず。

後悔と愚痴と不安を頻繁に口にするのを、やんわりと宥めたり。

 

※ワタシが同じタイプじゃなくて、本当に良かったわけよ。

 

「お父さんのことは私がやらねば」という気持ちがあったようなので。

母への親孝行を兼ねて、連れ歩いたものです。

 

負担ばかりではない。

往復には、一緒に食事もしました。

たいていは安い回転寿司だったけど。

楽しかったし、懐かしい。

 

 

今回は、連れ合いと妹の協力もありますが、彼らはワタシの「心のおまもり」

事務的なことと「実家のメンテ」は、ワタシが主導。

そういうことは、ワタシが一番得意だしね爆  笑

 

 

たまたま入院翌日は、妹も時間に余裕があり、「何か手伝うよ」とヘルプを申し出てくれたのですが。

…頼めることが、なかった滝汗滝汗滝汗

 

救急搬送の翌日は、入院に必要なものを持っていくのと、「翌日でいいからじっくり読んで」と言われた書類の提出。

前回の救急搬送とほぼ同じ手順。

 

実はまったく偶然なのだが、ワタシは救急搬送の翌日に、健康診断の予約をしていた。

父母とワタシのかかりつけ医である。

 

…という話をしたら、「検診に行っている間に、入院に必要なものを準備しておく」と言ってくれたんだけど。

「でも、どこに何があるのか、わからない」ゲロー そうだよねえ。

そもそも、ワタシの検診はあさイチ。

彼女が実家に到着する頃には、ワタシは戻っている。

 

ならば、実家の片付けは?

10日くらい前から調子が悪かったから、部屋はかなりとっちらかっている。

冷蔵庫の中も、消費期限切れ・期限切れ間近で溢れている。

「あ、でも…ワタシそういうの苦手だった」ゲロー そうだよねえ。

 

というわけで現地集合、帰りはうちまで車で送ってよ、ということにしました。

そうです、彼女には車の運転を頼めるのです!

なんという素晴らしいコンビネーション。

 

運転嫌いで、ずーっとペーパードライバーだったワタシ。

藤沢市に再移住したときに、運転免許を返納してしまった。

 

ワタシには絶対出来ないことを、彼女は気軽にホイホイやってくれるのですわ。

 

これで、ワタシが運転も得意だったら…本当に、頼めることがないわけ。

 

 

父が病院を移った経緯は、何度かブログに書いている。

 

 

病院1(鎌倉市) 2022年2月中旬〜3月下旬:急性期の病院

病院2(藤沢市) 2022年3月下旬〜6月初旬:地域包括ケア病棟のある病院

病院3(茅ヶ崎市)2022年6月初旬〜8月1日:療養型病院

 

 

この続きで、今回の入院は病院4(藤沢市)としておくと。

 

病院4(藤沢市) 2023年9月初旬〜 :急性期の病院(地域包括ケアや療養型の病棟もある)

 

あれから1年以上経ち、ワタシたちの「日常生活」はかなり平時に戻ってきた。

しかし、病院はまだまだコロナ対応。

 

不織布マスクは着用必須。

 

違う病院なので単純な比較はできないが、予約なしに随時面会できるようになったのは、大きな変化。

 

とはいえ、時間と人数に制限がある。

 

病院のパンフレットに記載された「ご面会時間」は、「平日/15:00〜19:00、土曜/14:00〜19:00、日・祝/10:00〜19:00」なのだが。

 

現在は、「平日/15:00〜17:00」ひとりの患者について、1日1回、2名まで、15分まで、である。

そのほかにもいくつか制約があるが省略。

 

仕事や子育てがあると、なかなか難しいかもね。

 

それでも、予約なしに面会できるというのは、家族としてはありがたい。

 

 

病院1と病院2は、入退院時と「ドクターの説明時」以外は、父の顔を見ることができませんでした。

 

病院1は事前予約制のLINEビデオ通話で「オンライン面会」を提供。

週1回程度、画面越しに父の顔を見ることはできましたけれど…

寝ているところを、看護師さんが起こして声をかけてくれたりしたけれど。

どうだったのかな…まあ、「遺された者たち」にとっては大変良かったです。

 

そう、「面会」って「患者本人のため」っていうより、「家族のため」っていう側面が大きいのだわ、と最近は感じている。

 

病院2は面会は一切できず、ドクターの説明時に、処置について、「お父さん、それでいい?」と意思確認するために顔を合わせた。

 

病院3に移ったころ、少しコロナの状況が改善してきて、事前予約・完全防備で会えるように。

しかし、ほどなく院内でクラスターが発生。

再び面会禁止になったが、「ターミナル面会」として何度か会うことができてから、お別れとなった。

 

 

今振り返るとね、「コロナのせい」って言い訳できたのは、悪くなかったよ。

 

当時すでに、母は動くのがしんどそうだったけど、面会可能だったら頑張って父に会いに「行かなくてはならない」と思ったはず。

たとえ彼女自身は「会いたい」と思わなかったとしても滝汗

「〜せねばならない」ということに、ものすごく囚われるひとだ。

 

葬式もそうだ。

そもそもノープランで何も考えてなかったが。

「平時」だったら「それなりの葬式をだすべきだ」と考えたかもしれない。

「コロナのせい」を言い訳に、ごく内輪だけのこじんまりとしたお見送りとして、遠方にいる親戚の参列をやんわりとお断りできた。

 

我が家だけではない。

親や親戚との関係があまりよろしくなくて、「自分の心身の健康」のためにはあまり接触したくない、という数多くのひとたちにとって、コロナの約3年間は、さほど悪くなかったのでは?

 

今、マジョリティーが「ふつうの生活」を謳歌し始めた一方で、そうした方たちの「久しぶりの苦しさ」を思うと、複雑な気持ちになる。

 

 

 

 

 

自分の過去の投稿を読んで「はっ」とすることがあった。

メモ代わりに、貼っておきます。

 

 

 

【追記】今日書いておこうと思って、忘れたことがあったので追加。

 

今回の入院手続きで、「保険外負担に関する同意書」があった。

あれ?これまでの病院でもあったかな?記憶にない。

 

「保険適用」の部分の支払いは、どの病院でも、あまり変わらない。

というか、父は指定難病だったので、そもそも「上限」があったし。

今回も、「後期高齢者の高額療養費制度」の利用を申し込んだから、父の時ほどではないが、安く抑えられる。

 

「適用外」は、病院によってかなり違うのだよ。

よく知られているのは個室や特別室の料金だろうが。

「寝巻きなどのレンタルと身の回り品のセット」、必要に応じて加算するオムツ代は、まあびっくりするほど差があったよね滝汗

 

ぶっちゃけていうと、スケールメリットがあるのかな。

病院1は巨大な総合病院で、全国各地に系列の病院がある「チェーン店」みたいなところだったんだけど、この部分が(あとで気づくのだが)べらぼうに安かった。

 

そして「保険外負担に関する同意書」を見て「ぎょぎょぎょ!」と気づいたのが、「エンゼルケア」。

お亡くなり時にほどこしていただく措置の料金なのだが。

 

安いんだよ。

 

父のときは病院3に入るときに説明を受けて「そんなものか」と思ってて。

実際、そこで亡くなったから、その金額を言われるままに支払ったんだが。

 

病院4は、病院3の4割の値段らしい札束

「4割引」じゃないぞ「4割」。

 

「100円が40円」なんて言うわけでは当然なくて、「数万円が、数万円×0.4」という感じなのだよびっくり

 

これはたぶん、「自分たちでやりますから、けっこうです」と言い張れば言い張れないことはないだろうけれど。

 

うろ覚えだけど、葬儀社側に頼むこともできたかもしれないけれど。

 

さんざんお世話になった病院に、「(高いから)けっこうです」なんて…言えます?

 

「保険外負担」の高低で病院を選ぶわけにもいかないしね〜。

 

まあ、そういう話です。