自己紹介12(ひとりになる) | 楽しい私も 楽しくない私も

楽しい私も 楽しくない私も

そろそろ老後を考える。大切なものを1人で守るのは大変だけど愛おしい。やり切ったあと、どんな時間を過ごそうか。

派遣先も3社目。

金銭的に少し余裕が出てきたおかげか
パニック発作(過呼吸)を起こす回数もグンと減った。



強制終了になったあの日からいままで
ずっとそばにいてくれた当時の彼のはなしをしよう。






彼はひたすらに優しかった。






どんなにわたしが取り乱しても

そばでじっと寄り添ってくれた。







外に出れなくなった時も

せっせと食べ物を持ってきてくれた。


ひどい時には平日であっても
わたしの家から職場に通ってくれたことも多かった。





わたしが何度自分を傷つけても
彼は責めなかった。

切っちゃったかー。
と優しく笑ってくれた。






彼の携帯の検索履歴には
いつもわたしの病気のことが並んでいた。









それくらい優しかったのだ。









ただわたしという人間には

この優しさは良い作用をもたらさなかった。





わたしは甘えるだけ甘えた。








そして彼も答えるだけ答えた。





さらに彼はわたしと結婚するために仕事を頑張っていた。

彼は自分の収入に自信がなく、昇進したら私と結婚したいといっていた。


わたしも、彼が頑張りさえすれば
結婚できるしそうなれば生活の不安もなくなると
まさにおんぶに抱っこ状態だった。









こんな関係が上手くいくはずはなかった。








わたしだけが彼をいいように扱っていたと思っていたが





彼はかれでいくつかの問題を抱えていた。




そして
わたしのお世話をすることで
そのうちの一つを満たそうとしていた。








ある日のこと


わたしが彼をいつものように試してしまい
彼は「本当にもう無理だ」と
とうとう別れを切り出された。






わたしはひとりになるのが怖くて


この人を逃せば結婚できないかもしれないと怖くて



泣いてすがった。






なんとか別れることは免れたが


ふと
なにかがおかしいことに気がついた。



それは彼の実家に行った時のこと。




彼のご両親に、いつもわたしの家に入り浸りだと
冗談めかしていじられたことがあった。




毎週来てたからそれはそうなのだけれど
彼はさいきんわたしの家に来てもずーっと寝てるのだ。





おかしい。



直感的にそう思い
彼がお風呂に入ったタイミングで
彼のケータイをみた。









1人の女性とのやりとりがあった。








わたしはカァーっと全身が沸騰するのがわかった。






お風呂から上がってきた彼にケータイを投げつけた。









そこから一悶着あり

聞いてみると




わたしを支えるには息抜きが必要だったと。

ただたまに飲みに行っているお店にいるスタッフの子だと。

それ以上は本当になにもない。









わたしは病気になってからすでに2年が経過していた。









つまり2年もの間
わたしに黙って飲みに行っていたとのこと。




その先があるのかないのかどうでもいい。
どうせわたしにはわからないことだ。


ただ、彼と過ごした2年もの歳月が頭の中をぐるぐるとかき混ぜていった。







しだいに



せっかく良くなったわたしの心が



ザワザワと



ピシピシと


ささくれだっていった。









なんてことだ。



もうおしまいだ。






ずっと支えてくれた彼が
実は別の女の手を借りた上で支えてくれていたのかと


私への献身的な愛は

ウソだったんだなと





そういう気分になった。



なにがいけなかったのか



なにをどうすれば良かったのか







ただひたすらにヨシツグさんのブログを読み漁った。



男心

女心


復縁


浮気



自己否定


自分を愛す








そこから2ヶ月ほど復縁に向かって頑張ってみたが



ヨシツグさんのブログをみて

自分の気持ちに向き合えば向き合うほど





結局わたしは彼自身ではなく


「彼氏がいる自分」を失うのが怖いだけだとわかった。





とても苦しかった。



考えたくなかったが

考えるしかなかった。


もう起こってしまったことだから。


彼を責めた。


責めても仕方がないのに責めた。








思えば

10代からずっと男の人をそばに置いていた。



別れる時には次の人をストックしていた。
(ほんと言い方悪いんだけれど)



しかも今はメンタル豆腐以下の
リハビリ中の身。





しかも今は家族と絶縁状態。




いままでにないくらいメンタルが落ちるかもしれない。




怖い




怖い




怖いこわいコワイこわい…











怖くてどうしようもない。







またあの状態になったら誰に助けを求めたらいいの??


唯一の親友??


だめだ。
彼女には彼女の人生がある。


今のわたしは重い。


きっと彼女のことだ。
なんでも聞いてくれるし受け止めてくれる。


だからこそだめなんだ。



というか、
きっとちがう。





わたしが今頼るのはそっちじゃない。








自分を頼るんだ。



誰か他人のにたよる前に
誰かに寄りかかる前に





わたしにはわたしという人間がいる






そこを認識しないといけないんじゃないか??









やっと目を向ける時がきたのだ。








そして

わたしは彼に
ガクガク震えながら
こわいこわいと泣きながら

別れを告げることができた。




さようなら、ふたり。
よろしくね わたし