自己紹介11(再就職と恐怖) | 楽しい私も 楽しくない私も

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そろそろ老後を考える。大切なものを1人で守るのは大変だけど愛おしい。やり切ったあと、どんな時間を過ごそうか。

仕事が決まった。


派遣での仕事は初めてだ。


面接も顔合わせ程度で
ストレスのない就職活動だった。



もうこれ以上、誰からも評価されたくない。私の価値を決めて欲しくない私にしたら
こんなに都合のいい働き方があったのかと
拍子抜けしたことを
覚えている。










働き出してからも快適だった。



正社員の時のように
プライベートな質問攻撃や
一緒に食べないといけないランチタイム
つまらない飲み会やサービス残業が
全くない。


この時の私の
派遣社員としての働き方をすこし説明するとこうだ。


派遣社員に対して派遣先の企業から
結婚の有無や、生年月日(つまり年齢)その他業務に私直接関係のない個人情報は聞いてはいけないことになっている。




また、そんな事情を全正社員が知ってるはずもないので
万が一何気なしに聞かれても答えなくていい。
と教えてもらっていた。


(今の企業なら正社員同士であっても
そうとう仲がよくないと聞かないとは思うが💦ニヒヒ




面と向かって断れないわたしには本当に渡りに船な働き方だった。






しかも、なにより時給がいい。
時給制で派遣社員(交通費支給なし)なのに
前職の正社員時の給料を超えていた。



ただ、リハビリも兼ねていたためこの企業での
更新はせず
次の企業へ移った。




誰もが聞いたことのある大手企業だった。

プライド高いわたしは1社目での自信もあり飛びついた。






しかしこの2社目の派遣先だが
とんでもない部署であった。



面接をしてくれた部長とグループマネージャーは直属ではなかった。


配属先のグループマネージャーと、実際の業務を仕切っていた女性社員とわたしの3人だけの部署であった。




そして身の回りの雑務をしてくれる時短勤務の女性が数名。




まずこの直属のグループマネージャーが
全く仕事を教えてくれない。



「見て覚えて。」



とだけ言われた。



(なにが???)




と頭が思考を停止した。


そんなバカな。と思い、再度グループマネージャーにきくも、
途端に態度が悪くなり、
早口で「これはこう。これはこう。これはこうしてこう。あとは阿部さん(業務を仕切っている女性社員)にきいて。」
と言って終わった。



おいおいまじか…





ドッドッドッド…  




心臓が早くなる。


手のひらと喉の奥がグワーっと熱くなっていくのがわかった。






「いやいや、落ち着け…
  阿部さんに聞こう。」





あのー、阿部さん。
これはどうしたらいいのですか??




「やだー、こんなのわかんないのー??
これはこう。で、これはこう。
こっちはこう!だよー」









う……ん??






違和感がすごかった。




一応教えてくれたけど…


これって今回のこのパターンの正解を教えてくれただけでそもそもの仕組みを教えてくれないのかな??



わ…わからん((((;゚Д゚)))))))




で、とりあえず自分でできるところをやってみて
阿部さんに見せるのだが、
「やだー、これは違うじゃーん。これはこうでしょー??」
とだけやって終わる。





うん、だよね‼️
だってそもそもの仕組み教えてもらってないもんね⁉️滝汗




もう吐きそうでした…






でも、これ以上甘えてらんない。
働かなきゃ!滝汗と思ったわたしは
とにかく阿部さんのご機嫌を伺い、
機嫌の良い時に質問しまくった。

そしたら阿部さんも
わたしのことを
バカでできない若い子。
というマウンティング欲が満たされたのか気分良く少しずつ教えてくれるようになった。




しかし、この阿部さんも機嫌が悪いと

いきなり声がめちゃくちゃ小さくなる。
パソコンの音がでかくなる。
取引先と平気で電話で喧嘩する。
睨む
ため息
無視


という行動をとる。




そしてグループマネージャーとこの阿部さん。
暇さえあれば

あいつは馬鹿だ。
あいつはなってない。
あんなんで良く結婚できるな。
あの女はダメだ。

など
悪口大会を繰り広げている。



なんならわたしを面接してくれた部長と、グループマネージャーのことも(席もそう遠くない)平気で嘲笑う対象にしていた。



だがわたしには強い味方がいる。



そう!派遣元の担当営業さんだ。



派遣社員は何かあればなんでも相談できる。



わたしはまず初日に相談した。





その度に話を聞いてもらって
派遣会社から企業に改善要求を出してくれる。





一番こわかったのが
このグループマネージャーが、社内の人と電話で話していて突然切れてものに当たり散らした時だ。



明らかなパワハラだ。
(明確な暴力行為だ)


これもすぐさま終業後に派遣会社にヘルプをもとめ、翌日グループマネージャが、部長とわたしの前で謝罪した。



今思えば、そんなことしたって自分が謝るだけなのにこのグループマネージャーの世界は敵だらけなのだろう。

奥さんもお子さんもいて
ちゃんとした家庭もあるのに
いちいち職場でモノに当たるとは
なかなかに衝撃的だった。





そしてこの派遣先も数ヶ月で満期の折に契約終了させていただいた。
流石にわたしも前の外にも出られない状態に戻るわけにはいかないからだ。





時短勤務のパートさんや他の社員さん、派遣社員さんには強く引き留められた。



そりゃあそうだろう。
パワハラといやみ、意地悪ばかりの上司と先輩とこんなにうまくやれるのはそうはいない。


ただわたしは猛獣使いではないので丁重にお断りした。



聞けばわたしの前に何人も辞めているそうだ
(これも猛獣たちが口を滑らせて私に自慢してきた。「あれくらいで次の日から来なくなるのよー。ほんと今ドキの子ってなに考えてるのかしらー??」と。
自覚がない猛獣の恐ろしさを再確認した)







そして次の派遣先に受かり着実に回復していったわたし。





このころ私はメンタルクリニックだけでなく
心理学や過去のトラウマや思い込みに興味を持ち始めた。


職場を変えても同じ問題に直面する。

相手を変えても同じ不安を抱く。



これはもしや…

相手ではなく

私なのではないか。


考え方や捉え方さえ変えれば
わたしは幸せになるのではないか。







そう考えるようになっていった。