シアン


足りない部分に埋め込んだ
粮と幻想と君を
止まない雨の音に聞かせた
現在はとても眠れない

瞼を閉じて世界に染まろう

ぼやけた景色に見えたものは
影に映った自分
表情の無い顔が教えてくれた
僕は愚かな生き物

歪みつつ僕等は未来を生きる

ざわめく街に歌声が鳴り響く
俯いてる君は泣いていた
心の破片が砕けても変われるさ
自分の意思がある限り

辛い現実を味わい逃げたくて
鳥や空や自由になりたかった
考えれば考えるほど苦しくて
誰かに意思を伝えたい

夢想


優しく添えた手のひらに
孤独な温もりを感じた
誰かの愛に縋りたくて
朧な月を眺めていた

君はもうすぐ旅立つと
後ろ姿で語りかける
涙で染みた白い手紙を
幾度も幾度も読み返した

嗚呼 僕は僕で何ができたのだろう
もう最期だと気づかなければよかった


傷ついた心を抱いて
歪んだ未来を想像してた
暗闇の奥に眠る光
希望と呼べるものなのか

嗚呼 どうせ僕は何もできやしないさ
なのにどうして胸が苦しい


君の影は薄れゆく運命か
記憶と共に
枯れ葉のように
散らばる光を掻き集めた
汚れた足跡洗い流せず

嗚呼 僕は僕で何ができたのだろう
もう最期だと気づけば変われたのか