奈良国立博物館の『空海展』行って来ました。

前売りチケットを買ってたのですが、事故に遭ったので、ギリギリになってしまいました。



 
以前、司馬遼太郎記念館を訪れたとき、司馬さんが、「著書の中で、一番思い入れがあるのは『空海の風景』だ」とビデオで紹介されてたので、読むことにしました。

書道をやっているとき、空海さんの『風信帖』を臨書しました。一文字目の風を何度も書きました。

以前、本物を見る機会があり、“檄文”だと感じました。当然、布教に関わる内容だと勝手に思ってました。

書籍でその内容が分かり、愕然としました。

最澄さんの弟子が空海さんの所で密教を学んでました。最澄さんにとって、自分の跡を継がせたいくらい、また恋しい弟子だったようです。

「比叡山の自分の所に戻ってきてほしい」と懇願する最澄さんの手紙の返信の代筆を空海さんが行ったものだったのです。

キッパリ断る内容でした。






唐の国の“文殊菩薩坐像”だけ、撮影が許されました。

仏教が、インド伝来だということが、良く分かります。



生誕1250年の記念特別展、空海自筆の文書、持仏など、貴重な数々に、息をのみました。

不空〜恵果から譲られた中国密教の目録を見るにつけ、言葉にできないできごとです。

日本に戻って、空海さんが制作したという『両界曼荼羅金剛界』『両界曼荼羅 胎蔵界』。

これは「密教は、奥深く文筆で表し尽くすことが難しい。そこで、図や絵を使って悟らないものに開き示すのだ」という空海さんの想いを形にしたものです。

「ああ、アートだなあ」と思ってしまいました‼️

空海さんがお生まれになったのは、香川県の善通寺です。

中学時代、善通寺に引っ越してしまった、仲良しの友の顔が、ふと浮かびました。

「会いたいなあ!」