今日は、帝劇ビル9階の「出光美術館」を訪れた。帝劇ビルの2025年建て替えを控え、1966年の開館記念の際の展示品を中心とした「復刻開館記念展」が開催されている。

出光美術館は、出光興産の創業者、出光佐三氏のコレクションを展示している。

出光佐三氏は、百田尚樹氏の「海賊とよばれた男」のモデルにもなった。



 
佐三氏は、仙厓さんの作品を千点ほど収集しており、日本で一番の仙厓のコレクターだ。

仙厓さんは、博多の聖福寺の住持。ポスターの「指月布袋画賛」をはじめ、多くの禅画を残している。

「厓画無法」、仙厓の絵には法則がないことを宣言している。

画もだが、そこに添えられてる画賛(言葉)を含めて、思わずクスッと笑ってしまう。

禅の教えを伝えてるというよりは、「禅の教えなんて、クソ喰らえ」という感じがしてしまう。

観る人のココロを開く画ではある。

なぜか、竹の画だけは、画家の筆っぽいのが、ちょっと謎。

他にも桃山時代の、古唐津が多く展示されていた。秀吉の時代は、文化が爛熟していたのが、わかった。

中国陶磁やオリエント美術も、佐三氏の研ぎすまされた美的センスに、圧倒され、うなってしまう。




美術館の設計は、私が好きな建築家、谷口吉郎氏。茶室「朝夕菴」も設計した。



美術館からは、皇居の全景、桜田門や遠くに東京駅丸の内駅舎も見渡せる。

一人の美術コレクターの美術館は、時空を超え魅力的だった。





東京ステーションギャラリーのキュレーターのファン。イケてる展覧会企画に出合わせていただける。

安井仲治の写真展を残念ながら見逃してしまった。
次に行われてる「どうぶつ百景」に足を運んだ。

本展は、2022年にパリで好評を博した展覧会を拡充した凱旋帰国展。

江戸・東京で暮らした人々と動物との関わりを絵にしている。

作品の中で印象に残った点は、
🏅上の絵の、鶉の雄が秋に鳴き超え競べ。鶉の卵を食べたけど、鳴き声に注目したことなかった。
🏅江戸時代、動物を「さん」づけで呼んでいた。
現代、ペットはちゃん」づけはあるけど。
🏅板橋といえば、野生の鹿が多数生息してた。
🏅ウサギを飼うのがブームで、
なんか黒ブチのウサギが珍重された。
🏅鷹狩りで、鶴やコウノトリも獲物だった。
果たして、鷹が自分より大きな鶴をどうやって攻撃したのか、謎。

虫の音を聴きながら酒を酌み交わしたり、自然を身近に楽しんでいたのが分かる展覧会だっだ。