湘南には、明治〜昭和の政財界の別荘や別邸が
数多く建てられた。

今日は、小田原からの箱根登山鉄道に乗り換えて、一つ目の箱根板橋の邸園を散策した。


 
明治の元勲、山縣有朋氏が、1907年70歳の古稀に構え、晩年を過ごした「古稀庵」を訪れた。

古稀庵は、目白椿山荘、京都無鄰菴と共に、近代日本庭園の傑作といわれている。




日曜日のみ、庭を開放している。門を入ったら正面のBOXに入園料100円を入れて、庭に進む。

残念ながら、当時の建物は残っておらず、現所有者の建物があるのみ。



山縣氏の庭の特徴である“滝から始まる水の流れ”は、高低差をもって、園内を巡っている。

他の二つの庭に比べ、自然な林の感じで、さしづめ、ちょっと武蔵野の面影を漂わせている。



 
木に巻いてる赤い布は、いずれ伐採するという目印とか。



山縣氏は、無鄰菴では、東山を主山としたのと同様、古稀庵では、箱根山を借景にした。樹木が生い茂って、残念ながらちょっと見えにくい。

相模湾は、冬には見えるのだろうか? 


 
古稀庵から、5分ほどで、松永記念館に着いた。
松永記念館は、電力王といわれた“松永安左ヱ門”が収集した古美術品を公開するために、1959年に自宅敷地内に建築した施設。現在は、小田原市の郷土文化館分館。

無料です。

庭の白蓮が満開❗️



晩年の邸宅“老欅荘”の庭です。好みが渋い。

茶人、耳庵として茶道にも造詣が深かったため、敷地内に3つの茶室と住まいにも茶室が設けられている。

月に1回、お抹茶をいただける日があるとか。


 
雨戸、網戸、ガラス戸、障子と四段重ね。婦人の部屋です。



この2つの邸園の他にもあるが、現在庭のメンテナンス中で、来年には庭も公開されるとか。

毎年、9月初旬〜12月初旬、真鶴、湯河原〜三浦市までの湘南で、普段非公開の邸宅や庭園が公開される「湘南邸園文化祭」。
また、足を運ぼう‼️