一度だけしたメキシコやキューバへの卒業旅行について(第3話) | 株式会社コンプライアンス・カンパニー(行政書士林哲広事務所)

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こんばんは。

私は、大学院の卒業旅行でメキシコやキューバに行きました。旅程は、成田からロサンゼルスに行き、ロサンゼルスでトランジットし、メキシコシティに、そして、キューバ、その後メキシコシティに戻り、ワシントンDCに行き、ロサンゼルスを経由して日本に戻るというものでした。


成田空港では初めての海外旅行ということで、海外旅行に行かれるたくさんの旅客の中を迷いながら搭乗口に行きました。

飛行機は、ユナイテッド空港で、「10時間も乗っているのかあ。」と長時間の飛行機の旅を過ごすことになりました。ユナイテッド航空のスチュワーデスの方は、博多のおばちゃんのような感じで「ユナイテッド航空のサービスはなんやろ?」とか思って乗ってました。怒られたりもしました(笑)。

成田からアラスカを経由してロサンゼルスに行く飛行ルートだったのですが、機内のアナウンスなどで、ちょうどアラスカ辺りに飛んでいることが分かり、乗客が窓のところに群がって外の景色を見てました。僕もその中に近づき窓の外を見ると下は氷河の島があり、白い氷河がたくさんある白い世界でした。北極近くだったと思います。氷河にはシロクマの親子連れがいたりして「かわいいなあ。」とか思って見てました。

それから、空の旅が終わろうとしていましたが、ちょうど隣りにいる日本人の中年のビジネスマンが座っていたので、シロクマの話しなどで話しかけてみたら、「今からロスで先端技術のビジネスをします。」とか教えてもらいました。「中小企業だから売れるか分からないけど、大変です。」みたいなことを言っていました。その話しを聞いて「そんなにすごい技術でアメリカでビジネスですか?すごいですね。」と大学院での数理分析の知識しかなかった私は内容が分からないながらも相槌を打ったりして話しを聞いていました。飛行機を降りる間際に、「ビジネス頑張って下さい。」と言って、その中小企業のビジネスマンの方からは「よい旅になるといいですね。」と言ってもらい空港で別れました。


ロサンゼルスではトランジットなので、外に出ることはありませんでしたが、ラウンジで待っていて下さいということで、ラウンジで楽しそうに和気あいあいとしている黒人の家族連れとかを見ながら、ホットコーヒーやお菓子をバリバリ食べながら時間を過ごしていました。ただ、少し家族連れの観光客とかは「うるさいなあ。」とか思って眺めていました。


ロサンゼルスからメキシコシティに飛行機で入ったのですが、メキシコシティはメキシコの首都でどんな賑わいを見せているのだろうと楽しみにしてました。飛行機がメキシコシティに着陸する前にアナウンスで「間もなくメキシコシティに着陸します。」というのが流れてきたので下を見ると、二酸化炭素のガスで覆われた首都の都市が見えてきて、「わー、すげえ。スケールが違うなあ。」と期待していたラテンの国の様子が見ることができ感動でした。


メキシコは、当時、中進国で経済状況も安定せず、アメリカのNAFTAなどに加盟していたんでしょうか、メキシコ経済を発展させようと模索していた時代でした。メキシコは移民問題を抱え、困窮した国民がアメリカの国境を越えて移り住んでいたりして、アメリカの国境付近はとても近付くことができない状況にあり、メキシコの観光ガイド本にはメキシコ北部に行かないようにとの注意が出ていました。ただ、首都の状況は活気があり、タクシーが排ガスを撒き散らしながらもせわしなく行き交っている様子を見たり、また、メキシコの銀行の為替交換所などもたくさんの白人の方などが居たりして街の経済の躍動感は伝わってきたのを覚えています。

滞在期間中に、ツテチュワカン遺跡に行ったのですが、遺跡はメキシコシティ郊外の山間部にあり、バスで舗装されていない道をボコボコと進んでいったのですが、遺跡の途中の荒廃は思ったよりもすごくバスが襲われないかと内心ハラハラしていました。遺跡はピラミッドがたくさんある所で素敵な所でした。


ただ、そういう楽しいメキシコ旅行とはうらはらに、キューバ経済の荒廃ぶりはものすごいものがありました。あまりこれは書きたくないのですが、首都ハバナはまだ人がそれなりに生活を営んでいたようでしたが、キューバの道案内をしてくれたおじさんが車で次の目的地に行く途中、何気なく通った町というか村があったのですが、共産主義の実情でしょう、首都ハバナを表にしていましたが、すぐそこにある郊外はまるで民家は小屋か鶏小屋みたいなもので、洗濯物などを干してはいましたが、人気はなく経済という体をなしていない貧しい村を通りました。「さすがにこれはやばいな。」とか思ってしまったりしてました。


メキシコシティを経由して、次はアメリカのワシントンDCに入りました。世界の経済の中心地ということで経済学部の私は「ぜひ一度は」と思い到着しました。タクシーでホテルに向かったのですが、タクシーがハイウェイに入って目に飛び込んできたのが、ハイウェイの看板や景色が日本の高速道路そっくりでびっくりして、「日本の高速道路はここを真似しているな。よく日本の都市はどこに行っても同じような景色ばかりと聞くのは、こうしたアメリカのものまねをしているところに原因があるんだな。」と直感的に思いました。

ホテルに着いたのですが、夜入ってワシントンDCの夜の街を車から眺めたところとても治安が悪いみたいで、ホテルの部屋にいたら何か事件があったらしくパトカーがウーと疾走したりしていて「怖いな。」という思いもしました。

ホワイトハウスにも行きましたが、通りで見る会社員の方もあまり活気がなく、「首都なのに元気がないな。どうしたんだろう。」と思い後にしました。


その後、ロサンゼルスの格好いい街並みを飛行機で見ながら、「カリフォルニアの経済はどんなんだろう」と気分よくアメリカを後にしました。


帰りもユナイテッド航空でしたが、スチュワーデスは相変わらずのおばちゃんの接客で「アメリカの航空会社はこんなんなのね。」と思い成田に着きました。成田から羽田に京成線の特急で行き、相変わらずの東京の経済状況を感じながら福岡空港に戻りました。


行きのユナイテッド航空の飛行機で会った中小企業の先端技術を使ったシリコンバレーだったでしょうか、そのビジネスマンの方とのお話しが一番勉強になったなあ、という感じです。


失礼致します。