ちょっと悲しい今月の歌舞伎座 | 鯉のホネ折り損

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講談師 神田阿久鯉のブログです

歌舞伎座夜の部へ

今月は十八世 中村勘三郎さんの七回忌追善興行です。
早いものです。

「まだまだお若かったのに…」

お写真を見ると、切なさと残念な思いが溢れて参ります。
舞台に出た途端“パーッ”と辺りが明るくなる!
(本当に明るくなったのよねー)
大好きだった勘三郎さんのお舞台。

夜の部最後の「助六…」で勘九郎さんの白酒売新兵衛の出の処、
お声がお父上にソックリ❗️


「あ〜ん 。゚(゚´ω`゚)゚。 泣くわぁ、泣いてしまうわ〜」


狐の所作に在りし日の勘三郎さんが重なって見えた。

仁左衛門さんの助六は、歌舞伎座では20年ぶりだそうで。
って事は、私はお初です。
七之助さんの揚巻もお初。

平成中村座によく出演なさっていらした彌十郎さんは、劇中台詞に込めた追善の言葉。

玉三郎さんは「吉野山」「助六」で勘九郎、七之助ご兄弟を支える様にお勤めになるお役。

何もかもが暖かな思い溢れる追善興行でした。

勘三郎さんの生前のお人柄や功績を称え 偲ぶ4時間でした。