昨年の入替戦で敗れたとき、那須が悲壮な顔で泣きながら言っていた。
「この気持ちをどうしていいかわからない」
その言葉が、今も忘れられない。
あの経験は確実に、今年のチームに繋がっている。
あのときやり切ったことが、今の土台になっていると思う。
少し前、もながこう言っていた。
「このまま入替戦に勝っても、価値はない」
その言葉の意味を考えると、本当にその通りだと感じる。
スポーツというのは、最後に勝って終われるチームなんてほんの一握りで、
大半のチームは“負けて終わる”。
だからこそ、結果が出なかったときに何を残せるのか。
どんな姿勢で戦い、どんなものを後に残すのか。
それが次の世代に、そしてこのチームに「強さ」を生み出していく。
今年は厳しい年になる——そう覚悟して、シーズン当初に住友に伝えた。
苦しい試合が続く中でも、接戦を勝ち切り、再び入替戦の権利を掴んだこのチームは本当に素晴らしい。
幹部を中心に、全員が大きく成長した。
昨年までの経験を糧に、確実にうまくなり、強くなり、いいチームになっている。
ミスは負けに直結する。
けれど、ミスを恐れて挑戦を止めれば、勝つこともできない。
入替戦はそんな葛藤の中でプレーすることだろう。
勝つ確率を上げるために、必要なのは“今、この瞬間”にこだわり抜くことだ。
目の前の1プレー、その判断と動きに全てを懸けて『ALL OUT』しよう。
前のプレーと次のプレーには因果関係はない。
切り替え、集中し、また次の瞬間を取りに行く。
その積み重ねこそが、勝利を引き寄せる。
そしてもう一度、『All Box member』 の原点に立ち戻ろう。
このチームを支えてきた言葉であるが、当初あった行動規範がいつの間にか薄れてしまった。
だからこそ、今あらためて伝えたい。
楽しむ
挑む
誇る
導く
繋がる
勝つことを追い求めるなかで体現するこの行動が、『All Box member』の本質だ。
60分、そのすべてを体現しよう。
フィールド内外の全員が、「勝ちに繋がる判断と行動」をし続けよう。
このチームで戦える公式戦は、あと60分。
一部への入替戦という張り詰めた空気の中で、
一瞬一瞬を全力で、そして心から楽しもう。
それが『来年以降日本一をとれるチーム』に繋がると思う。
最高の仲間と、最高の60分を。
GM 関口 智久
