皆様、永らく当ブログを放置してしまい、まことに申し訳ありませんでした。

塩漬け状態のブログでありながら、コメントやメッセージを頂き、大変ありがたく思っていました。なので、再開しようと思っていました。が、ブランクが長過ぎたために、昨日記事を書き始めた時の違和感はハンパなかったです(笑)

更新のペースは休日が少ないので遅いとは思いますが、ボチボチやっていこうかと思います。


再開初回は山本明です。








白色彗星帝国戦役においてヤマト航空隊副隊長を務めた山本明。

ガミラス戦役においては、1回の登場に留まっていたことはご存知の方も多いと思います。

ガミラス戦役において、山本の登場はワープテストの時のみです。

←ワープテスト直前に山本機は被弾してしまい、宇宙空間でいきなり生命の危機に晒され、不安と恐怖に襲われている様子が窺える。


この時の山本は気の弱い頼りない若手という印象を
受けました。

既にエースパイロットであった加藤三郎とは
かなりの差がありました。勿論古代進とも同様です。


←生還を諦める山本だったが、男気の塊で熱血漢の古代進は第一艦橋から格納庫へ急行し、アナログ誘導で山本を叱咤激励し、帰還を促した。

狭い格納庫で、被弾して安定しない機体を正面で迎えるというのは危険極まりない行為ですが、兄守を護れなかった沖田艦長を糾弾するだけのことはあると言えるでしょう。

この古代進の身を挺した励ましにより、九死に一生を得た山本にとって、古代進は命の恩人であり、戦友以上の存在となったことは想像に難くありません。

しかし、このイスカンダルへの航海は苛烈を極め、常に死と隣り合わせの状況が続きます。
しかも人類初の太陽系外の未知の世界へ飛び出したのですから、不安は限界値にまで達していたことでしょう。

そうした航海の中、航空隊にとって最も激しかった戦いはやはり七色星団でのドメル艦隊との死闘です。

←この激しい空中戦に山本も出撃していたのは、まず間違いないでしょう。

こうした死線を潜り抜ける中で、戦士として成長を果たしたと思われます。

ヤマトが地球に生還を果たし、白色彗星戦役が始まるまで1年という期間がありましたが、この間に山本明が逞しくなったのではなく、ガミラス戦役の中で鍛え上げられたとみます。


この様な危険な目に遭い、戦士として成長していなかったら、次の戦役に自ら望んで出征しないはずです。
むしろトラウマになってしまい、出征拒否するはずです。私ならそうします(笑)折角生き残ったのに・・・

ヤマトが反逆者扱いとなり、地球防衛軍から狙われる立場に陥った時、かつてのヤマト航空隊はヤマトの元にはせ参じ、月面司令部航空隊所属だった山本明も嬉々として乗り込んで来ました。
この時の姿が当記事の一番上の画像です。ワープテスト時の山本とはまるで別人です。
自信に満ち溢れたその颯爽とした姿・・・

コレが死線を潜り抜けてきた者の姿なのでしょう。
本来の山本の性質は慎重なタイプだとタイマン勝負から分析したことは「ヤマト乗組員と空間騎兵隊」のおまけ部分を参照。

また実戦の中でパイロットとしての腕前も格段に向上し、栄光あるヤマト航空隊の副班長にまで昇進ます。

←白色彗星艦隊の機動部隊に奇襲をかけたフェーベ沖会戦で、攻撃を指示する山本明

タイマンの時と違い、操縦桿を握るとスイッチが入り、勇猛果敢に攻め立てる姿が確認出来る。

この勇猛さは生死を賭けた戦いの場なので、大量のアドレナリンが放出されてのことだろう。そうでなければ逆に突撃など無理なのだから。

こうした実戦の場数を踏んだこと以外にも、古代や加藤といった戦友に囲まれたことも戦士として大きく成長出来た要因でしょう。

白色彗星帝国の艦艇は速射性の高い回転砲塔が多数装備されており、対空砲火は極めて激しいことは当ブログの「各陣営の戦力を比較する」で述べています。

←激しい対空砲火をかいくぐり、超大型空母に肉薄し対艦ミサイルを見舞う山本機。

正にエースパイロットと呼ぶに相応しい操縦技術。

コスモタイガー山本隊は唯一機首とノズルが黄色にカラーリングされていました。

山本戦死後に、オレンジ一色となったのは、プロ野球でいうところの黄色が欠番扱いになったからではないでしょうか。

この山本の成長ぶりとパイロットとしての資質の高さを鑑みると、山本明というパイロットを失ったことが大変悔やまれます。

宇宙戦艦ヤマトという作品の間違いなく最高の名シーンの一つである山本明の戦死の場面。
「さらば宇宙戦艦ヤマト」では、古代機を庇っての被弾でした。

山本明は、あのワープテストの時の恩義を決して忘れてはいなかったでしょうが、それだけが理由で庇ったのではないと思えます。

古代進は既に艦長代理であり、地球の命運は古代の肩に掛かっている状況だったので、死なせる訳にはいかないという判断も混じっていたと感じます。

それが成熟した山本明なのです。

しかし、古代に敬礼して見せたのは、あの時のカリは返したぜ!的な演出なのかも知れません。



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