$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-二重銀河1暗黒星団帝国は大ガミラス帝国が崩壊し、無人となったガミラス星に突如現れた未知の勢力でした。
同帝国は地球から40万光年離れた暗黒銀河と白色銀河から成る二重銀河に存在し、暗黒銀河が目眩ましとなって、二重銀河系外の勢力から発見されませんでした。
二重銀河系はアンドロメダ星雲から銀河系を目指した白色彗星帝国の航路からも外れているようです。
暗黒星団帝国は同時代に栄えた白色彗星帝国と張り合えるだけの高い科学技術力と戦力を保有しており、戦力のバランスも取れています。
両国の対比は「白色彗星帝国と暗黒星団帝国」を参照。
三大星間国家が地球へ侵攻して来た目的を対比すると、各国家の特徴が見えて面白いです。
環境問題を抱えた大ガミラス帝国は、地球という惑星を得ることが目的。
宇宙を移動し続ける白色彗星帝国は、奴隷という労働力を得ることが目的
種族の活力が失われた暗黒星団帝国は、生身の肉体を得ることが目的。
こうして見ると、暗黒星団帝国は自滅の道を辿っているように思えます。また、相性最悪のガミラスや地球に仕掛ける辺りも自滅癖の表れでしょうか。それでもデスラー&ヤマトの連合軍を圧倒したのは流石と云えます。
暗黒星団帝国人の活力については「暗黒星団帝国人を考える」を参照。

数値の見方(10点法)
攻=砲撃戦能力 防=防御力 距=主兵装の射程距離 空=対空砲火 
速=速度 運=運動性 索=索敵・探知能力 
総=上記の総合値

射=主砲の速射性能
(数値ではなくABCでランク付け)
決戦兵器の数値は破壊力を表します。
搭=艦載機搭載機数は独断予想です。救命艇等の非軍用機は含まない。
特=特殊機能

注:他勢力との絡みで後日数値を修正することがあります。何分比較なので・・・

【マゼラン方面軍】
暗黒星団帝国はガミラス以外で唯一1年隔てて2度地球と戦った星間国家です。
1年は当ブログでいうところの世代交代が成される期間であり、暗黒星団帝国も例外なく変化が見られましたが、それは主に航空機や陸上兵力についてです。艦艇の大半は前年のものを引き続き運用していますが、勿論新型艦もあります。
先ずはファーストコンタクトとなったマゼラン方面軍について考察してみます。方面軍とは云え、ガミラス残存艦隊の倍の規模があり、暗黒星団帝国の国力の高さが窺い知れます。
暗黒星団帝国軍の特徴は、戦艦以上の防御力と火力が異常に高いことでしょう。

プレアデス 攻15 防20 距10 空0 速6 運8 索10 射C 総69 
100 特:強化装甲
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-プレアデスマゼラン方面軍第一艦隊の旗艦を努めた大型航空戦艦。
決戦兵器もなく、武装も地球のショックカノンを思わせる砲身付三連装主砲2基・副砲1基のみとシンプルであるが、この主砲が強烈である。プレアデスのような防御力に優れた艦にはあれこれ武装を施すよりも、砲門数を抑えて出力と口径を大きくした方が良いのだろう。
プレアデスの主砲は速射性はないものの、ガミラス艦隊を瞬く間に壊滅寸前に追い込んだ。
その威力はヤマトのショックカノンに比肩するものと思われる。
しかし、特筆すべきはその装甲の堅牢さである。要塞を除いてヤマトのショックカノンが効かなかったのは本艦のみである。
しかし、実弾兵器には弱いようで、デスラー機雷の前に立ち往生してしまった。
プレアデスは円盤状の形状から全幅が328.7mもあり、艦載機収容スペースが十分確保出来る。実際にプレアデスの艦載機搭載数は大型正規空母並であり、第三次攻撃隊を繰り出せる程であった。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-プレアデス艦載機発進口本艦は高い防御力を盾に艦隊の先陣を切って戦闘を展開するため、艦載機発進口を正面に開口した状態で設置し、敵に向けて吐き出すように艦載機を発艦させる。ボラー連邦も採用しているこの形式は、正面からの力攻めを得意としている現われであろう。
また、円盤型の船体のおかげで方向転換が容易なため、運動性は高い。
この特性を活かしてスターシアの居るイスカンダル星マザータウンを盾にすべく平行移動を続け、ヤマトの波動砲を封じ続けた。
しかし、一瞬の隙を突かれ結局はヤマトの波動砲に呑み込まれてしまうのであった。

駆逐艦 攻4 防2 距4 空0 速9 運10 索5 射C 総34 
決戦兵器:網目ビーム砲2門8
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-駆逐艦VS第三世代無人艦隊使い勝手の良い艦なので翌年の地球侵攻軍でもそのまま運用されたという名艦。
武装は砲身付三連装主砲を前後に1基ずつだけと極めてシンプルであるが、三連装フェザー砲5基装備しているガミラスデストロイヤーと同じ攻4もあるのは、主砲の火力が高いからである。
この主砲の火力でガミラス残存艦隊をプレアデスと共に葬り、また大型艦である地球防衛軍の無人艦隊をガリアデスと共に撃破した。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-駆逐艦網目ビーム砲高い運動性能にも目を見張るが、ガミラス星内殻での戦闘では、1歩上をいくガミラス艦艇の足の速さに網目ビーム砲を外してしまい大惨事を招いた上、ガミラス星の爆発から逃げ遅れた艦もいたようだ。防御力については同帝国の戦艦や要塞と違いザルである。
対ヤマト戦でのやられっぷりは所謂ガミラス艦以上である。本艦との戦闘でヤマトの悪魔化がより顕著になってしまったように思える。

資源採掘船団 攻- 防1 距- 空- 速1 運1 索0 射- 総3
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-暗黒星団採掘船団船団というだけあって、多種多様な船やプラントが確認できる。
暗黒星団帝国は星間戦争に必要な鉱物資源ガミラシウムとイスカンダリウムを採掘する目的でサンザー系に姿を現したが、その目的を完遂するための船団である。

地殻深くまでボーリング作業を行い、現場で精製までしていたようだ。
戦闘に巻き込まれ鉱脈と繋がっているプラントが爆発したのが原因でガミラス星が爆発するという大惨事を招いてしまった。

自動惑星ゴルバ 攻23 防41 距5 空35 速4 運1 索16 射A 
総125
 40 決戦兵器:α砲8門95 特:装甲コーティング
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-自動惑星ゴルバ1マゼラン方面軍の司令部も兼ねる機動要塞。
ノズルが底にあるため航行時は横倒しとなり、戦闘に移る際に起き上がり、立ちはだかるように殲滅戦を展開する。故に戦闘時は機動力が失われるので侵攻には向かず拠点防衛に向いている。

全長720mは要塞の中では最も小さいが、その能力たるや凄まじいものがある。ヤマトを除く登場兵器で初めてデスラー砲(波動砲)が効かなかったという特殊装甲がインパクト十分である。
デスラー砲が効かないという出来事にデスラー総統はプライドを傷つけられると共にショックを隠せなかった。所謂「ゴルバショック」という戦訓が、デスラー総統に新兵器の開発を凄まじい勢いで進めさせるきっかけとなった。
攻撃力に関しても360度のオールレンジ攻撃が可能な上部ミサイルの火力は高く、艦載機ごと三段空母を瞬殺した。しかし、射程距離は短いようである。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ゴルバ主砲ゴルバ最大の兵器は主砲α砲であるが、波動砲に互する威力がある。8門のα砲をリボルバーの様に回転させ順次撃つことが出来るが回転と発射口カバーの開閉に時間が掛かるため、デスラー戦闘空母の特攻を許す結果となった。

ゴルバは全長40mの大型機、戦闘ヘリを搭載しており航空打撃力も持っている。ゴルバの詳細は「自動惑星ゴルバについて」を参照。

【地球侵攻軍】
マゼラン方面軍を通して地球の存在を知った暗黒星団帝国は地球人類の肉体を見てホルホルしてしまった。40万光年という途方もない大遠征を敢行するために1年の準備期間を経て侵攻作戦を実行するが、1番の問題点は距離ではなく、破壊と殺戮を行わずに人類を生け捕りにすることだったのかもしれない。
テラフォーミングしながら時間をかけた大ガミラス帝国と違い、電撃戦により瞬く間に地球を制圧占領することに成功するが、それは地球人類のお家芸、白兵戦による反撃を招くことを意味した。
また、ゴルバに波動砲が通じなかったのは、波動エネルギーに異常反応してしまう鉱物組成をしていることに起因していると思われる。マゼラン方面軍からのデータでガミラス、地球双方とも波動エンジン搭載艦を運用していると知り、天敵と肉体のどちらを取るか悩んだのではないだろうか。

重核子爆弾 攻- 防40 距- 空- 速20 運3 索10 射- 総73 
決戦兵器:ハイペロン爆弾500 
特:強化装甲、ミサイル軌道撹乱装置

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-重核子爆弾1太陽系の惑星基地隊員を脳死させながら超高速で一気に地球に降下してきた地球侵攻専用の新型爆弾。
地球上空で迎撃ミサイルの猛攻に晒されるが、ミサイルの軌道を全て外させた挙句に爆発させるという新機能が設けられている。

後のボラーやガルマンガミラスの惑星破壊ミサイルにもこの新機能が装備されているようである。
爆弾下部にドリルが設けれており、地面に突き刺さる形でメガロポリス郊外にそびえ立った同爆弾にはバリアが張られており、工作車輌が弾き飛ばされた。このバリアが迎撃ミサイルの軌道を逸らしたのかもしれない。しかし、地下にはバリアが張られていないというお粗末な穴があり、空間騎兵隊の侵入を許すこととなった。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-重核子爆弾2重核子爆弾の正体を真田は一見しただけでハイペロン爆弾であると看破した。これ1発で中間子質量が破壊され地球全人類の脳を破壊し絶滅させることが可能な最凶兵器である。起爆装置は爆弾内部と本星の両方にある二重構造となっている。

ボタン一つで全人類を破滅させれるという圧倒的優位な状況を作り出したのも、波動砲を装備したヤマトを恐れつつ侵攻したことに起因しているのだろう。また肉体に対する未練から起爆させるタイミングを逸してしまったようだ。

ガリアデス 攻16 防20 距10 空0 速7 運8 索10 射C 総71 
100 特:強化装甲
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ガリアデス1外観も艦橋内もプレアデスと同じ同型艦である。
唯一の変化は主砲の光線が黄緑からオレンジになったくらいである。これは他の全ての兵器にも当てはまる変更点である。
描き方の問題もあるが、重みや迫力は却って失われてしまったが、駆逐艦が自身より
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ガリアデス通信室1大きい無人艦隊を容易く葬っていることから威力は増しているようだ。
また、本国と交信する際に使用する通信室は自動惑星ゴルバと同タイプであった。
聖総統以外との交信は艦橋内のモニターを使用していることから、国家元首に対する作法があるようだ。
本艦は浮遊要塞が待ち受ける地点にヤマトを追い込んだ後、姿を見せることがなかった。本星消失に巻き込まれたのか宇宙をさすらっているのかは不明。

ガリアデス兄弟艦 攻16 防20 距10 空0 速7 運8 索10 射C 
総71
 100 特:強化装甲
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ガリアデス兄弟艦暗黒銀河内で駆逐艦艦隊を率いてヤマトに攻撃を仕掛けてきた。レーダーの効きにくい地の利を活かす事が出来ず、第一艦隊同様に艦隊は瞬く間に壊滅し、本艦だけ脱兎の如く逃走した。
その後の消息はガリアデス同様に不明である。


巡洋艦 攻7 防5 距7 空0 速8 運10 索7 射C 総44
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-暗黒星団巡洋艦プレアデスのデーダー司令に巡洋艦隊壊滅という報告がなされていたので、マゼラン方面軍にも配備されていたと思われるが姿は確認できなかった。
地球侵攻軍においても戦闘では暗黒銀河内で一瞬見えただけであり、目立ったのはやはり駆逐艦であった。
中間補給基地に待機していた巡洋艦はというと基地ごと葬られてしまい活躍出来ず、本艦は何とも幸薄い艦である。
巡洋艦とはいえ全長220mもあり、第五世代地球防衛艦隊の巡洋艦と同じく戦艦並の大きさがある。
武装は三連装主砲3基と大小ミサイル発射管からなり、ショックカノン同様に高い火力を持ちつつも、円盤型特有の高い運動性も健在である。

巨大輸送艦 攻- 防4 距- 空- 速5 運4 索7 射- 総20
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-大型輸送船地球制圧部隊を輸送するために用いられた。本艦1隻でかなりの戦力を輸送出来るので、輸送艦としての能力は高い。形状からみて新型艦だと思われる。
戦闘爆撃機を搭載しているので空母といった方がいいのかもしれない。

またパトロール戦車を降下させているので、空挺部隊も恐らく本艦から降下したのだろう。
電撃戦を成功させた立役者であることからステルス性能も高いと思われる。

巨大宙母 攻7 防4 距7 空0 速7 運5 索10 射C 総40 
50
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-巨大空母全長480mの大型空母。
中央の切れ込み状滑走路へ左右から艦載機を送り出す方式は白色彗星帝国の空母と同じである。
円盤状のため全幅が429.8mとかなりあるのでプレアデス級と同様に艦載機格納庫はかなり広い。

しかし搭載機の戦闘爆撃機はかなりの大型機なので搭載機数は航空戦艦より少なくなっている。
地球制圧の後詰として中間補給基地で待機しているところをヤマト艦載機の奇襲に遭い、活躍する前に全滅するところまで白色彗星帝国空母とそっくりである。

ゴルバ型浮遊要塞 攻25 防41 距5 空35 速3 運1 索16 射A 
総126
 決戦兵器:空間重魚雷8門50 特:装甲コーティング
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ゴルバ型浮遊要塞1全長1080mと自動惑星ゴルバより大型化している。
上部ミサイルの攻撃力もアップしている反面、機動力は下がっている。
暗黒銀河内で7隻もの浮遊要塞でヤマトを待ち受ける姿は異様ですらあった。


これだけの要塞が一堂に会したのは後にも先にもこの1回だけである。
要塞だけあって防御力も高く、艦隊を葬る能力のあるヤマトのショックカノンを全く意に介さなかった。恐らくゴルバ同様、波動砲を無効化するコーティングも施されていると思われる。
暗黒星団帝国は他方面で星間戦争を行っている云わば戦時中であるのに、これだけの戦力をヤマト1隻に回せる辺りに国力の高さが感じ取れると同時に如何にヤマトを恐れているかが知れる。
そのヤマトに対し、自動惑星ゴルバでその威力が証明済みの上部ミサイルを7隻で囲んだ上で浴びせるがヤマトにダメージを与えることは出来なかったが、ヤマトなので仕方がない。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-浮遊要塞、空間重魚雷浮遊要塞はイスカンダル上空で主砲への特攻を許した戦訓から、主砲をα砲から空間重魚雷へと換装した。
α砲と違い、発射口を開いたまま8門同時発射も可能であり、火力を犠牲にする代わりに速射性と攻撃範囲の双方を高めて隙を無くしている。
火力はα砲より低くなったとは云え、全長180mの空間重魚雷は浮遊要塞を破壊出来る威力があり、速射性の向上を考えれば火力は実質上がっていると云える。
しかし悲しいかな、この改良点も裏目に出てしまう辺りが暗黒星団帝国の悲しさである。
開きっぱなしの発射口にヤマトの新兵器波動カートリッジ弾が入り込み、
7隻もの浮遊要塞はあっけなく大爆発に呑み込まれ壊滅するのであった。
また、自身の空間重魚雷で轟沈していることから、実弾耐性が無いことが露呈してしまった。



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