ほぼ同じ年代(西暦2201年)に1つの銀河を制覇し、別銀河に乗り出してきた帝国が2つあります。技術革新により1年ごとに艦隊や装備が一新されていく、と「宇宙戦艦ヤマト世界の技術革新の速度【前編】」で述べたとおり、後に台頭してくる帝国とは一概に比べることが出来ません。例え翌年であっても、それは次世代の装備であるからフェアではないからです。

西暦2201年に台頭してきた2大勢力が白色彗星帝国と暗黒星団帝国です。どちらも地球に手を出して滅亡の憂き目に遭い、その後、ガルマンガミラス帝国とボラー連邦が台頭することになります。
 
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ズォーダー大帝1←白色彗星帝国
ズォーダー大帝

人間的器は大きく、宇宙の全ては俺のモノと豪語する。
そんな大帝も唯一デスラー総統だけは武人として一目を置いている。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-スカルダート聖総統1
←暗黒星団帝国
スカルダート聖総統

人間的器は残念ながら小さく、魅力は全く無い。見た目も見ての通り残念である。暗黒星団帝国人は科学が発達し過ぎて、サイボーグとなっている。

白色彗星帝国はアンドロメダ星雲を制覇後、西暦2201年銀河系の地球へ進出し同年滅亡。暗黒星団帝国は二重銀河を制覇後、白色彗星帝国滅亡後の1ヵ月後にマゼラン星雲に進出した折、ヤマトを通して地球の存在を知り、翌2202年に地球へ進出し滅亡。

ですので、西暦2201年に確認された両帝国の戦力を比較すれば、両帝国の優劣が見えてくるかも知れません。もちろん翌年に確認された暗黒星団帝国の母星デザリアムはこの時既に存在していることは推測出来ます。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-白色彗星から出撃白色彗星帝国の特徴は母星はなく、本拠地が移動する白色彗星の中にある人工要塞都市であるため、艦隊に求められるのは移動する拠点に対応出来る機動力と迅速な制圧を可能とする火力です。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-デスバテーター対地攻撃1機動性と火力という相反する2つの要求を可能としたのが、機動性と汎用性に富んだ大空母艦隊と優秀な艦載機デスバテーターの存在でした。(デスバテーターの詳細は「ヤマトシリーズ最高傑作機デスバテーター」を参照)

この艦隊運用の思想はガミラスに似ています。なので、ズォーダー大帝とデスラー総統は馬が合ったのかも知れません。ですが、艦載機の火力はデスバテーターが際立っており、あの膨大な数の1機1機全てに戦略兵器が搭載されているところに彗星帝国の凄味を感じます。

更にデスバテーターは航続距離が圧倒的に長く、機動部隊が主力艦隊の後方にあっても先陣を切って目標に到達出来る程です。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-大戦艦密集隊形1圧倒的な数を誇る大戦艦はあくまで補助的な役割のように見受けられます。

主兵装の回転砲塔は火力よりも速射性を重視しており、対空砲火としても用いることが出来ます。
$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-衝撃砲(大)しかし、大型戦艦らしく、大火力の武装も装備してあります。大戦艦最大の武器は衝撃砲です。
大戦艦の艦橋は衝撃砲を積み上げた構造になっており、最下段は大口径の為、二連装になっている。
←衝撃砲を発射する大戦艦

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-パトロール艦・衝撃砲被弾←衝撃砲により一撃で轟沈する地球のヒペリオン艦隊
のパトロール艦型巡洋艦

敵艦を軸に渦を巻きながら破壊する彗星帝国特有の兵器

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-破滅ミサイル発射更に迅速な制圧手段として、惑星破壊ミサイルである通称「破滅ミサイル」を搭載したミサイル艦があります。この艦も例に漏れず高い機動性を証明する動きが確認されています。

←破滅ミサイル発射の瞬間

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-恐竜惑星の最期←破滅ミサイルにより破壊される恐竜惑星

破滅ミサイルは後のガルマンガミラス帝国やボラー連邦に配備された惑星破壊ミサイルの先駆けといえるでしょう。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-メダルーザ火炎直撃砲1またこの年にガミラスの瞬間物質移送機の技術を応用した火炎直撃砲という究極とも言える決戦兵器を手にし、同砲のキャリア艦メダルーザが竣工しています。
火炎直撃砲はデスバテーター同様、圧倒的な射程距離を誇り、一方的なロングレンジ攻撃が可能です。
その上弾道が確認が出来ないため回避不可能という代物です。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-プレアデス砲撃1一方、暗黒星団帝国は耐久力に優れた旗艦を前面に押し立てて正面からの力攻めという正攻法を採用しているようです。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-戦闘機隊発進
旗艦は概ね艦載機を搭載した戦闘空母であり、その円盤型の形状は空母並の艦載機搭載数を確保しています。

←プレアデスから発艦する円盤型戦闘攻撃機


空母も保有していますが、空母戦力を余り重要視しておらず、先陣を切って活躍することはありませんでした。恐らく、艦載機の航続距離が短い為と思われます。暗黒星団帝国は白色彗星帝国とは対称的に機動部隊が補助的な役割に回っているようです。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-自動惑星ゴルバ1また丈夫な戦艦のみならず、移動する要塞、自動惑星ゴルバを擁しており、各方面軍の移動する拠点として運用されているようです。その装甲の堅牢さから破壊するのは極めて困難です。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-ゴルバα砲
ゴルバは決戦兵器となるα砲(主砲)を搭載しており火力も申し分ありません。  

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-デザリアム星1母星は白色彗星帝国同様、人工物ですが移動は出来ません。しかし、その大きさは惑星サイズです。この人工惑星も超金属で出来ており、
ゴルバ同様、波動砲も通じません。





この両帝国が戦闘に突入した場合、どうなるでしょう?

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-デスバテーター大編隊先ずは艦隊決戦となりますが、先制攻撃はやはり長大な航続距離を誇る傑作機デスバテーターとなるでしょう。戦闘機としても優秀なので直援機が待機していても問題ないですが、新鋭戦闘機イーターⅡも確認されており、数でも圧倒します。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-上部ミサイル餌食デスバテーターのミサイル攻撃で暗黒星団帝国艦隊は壊滅しそうです。自動惑星ゴルバ型要塞も多数保有している暗黒星団帝国。この難攻不落な強固な装甲を盾にゴルバは殲滅戦を得意とします。只、戦闘中は移動力がほぼありません。

ゴルバに不用意に近付けば、大艦隊といえど全滅の憂き目に遭います。ゴルバはデスラー砲が通じない程の堅牢さを誇りますが、無効化するためには、全ての武装と窓の装甲を閉じる必要があります。無防備な状態で火炎直撃砲が着弾すれば轟沈しますから注意しなければいけません。まぁ、注意しようがないですが。

またゴルバはイスカンダルの爆発で吹き飛んでいることから、破滅ミサイルでも消し飛ぶと思われます。

とは言え、戦術次第でどちらが勝ってもおかしくないと思われます。お互いの特性を考えると長距離なら白色彗星帝国、近距離なら暗黒星団帝国が有利といえるでしょう。

また互いの本拠地を如何に攻略するかも見物です。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-白色彗星重力磁場1白色彗星が中心核を狙う設定の場合でも暗黒星団帝国の科学技術を以ってすれば、その位置を割り出せそうな感はあります。問題は暗黒星団帝国の決戦兵器の射程距離です。あまり短いと撃つ前に重力場の餌食となってしまいます。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-都市要塞・砲撃2彗星のガスを取り払っても、都市要塞の武装は強烈。回転ミサイルはよく知られてますが、砲撃も可能でその威力は強力な決戦兵器クラス。その上連射可能で充填時間無しです。この運用面でのアドバンテージは戦局を簡単に覆すことが可能でしょう。
正に超科学・・・

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-月灼熱化2都市要塞の砲撃で月が灼熱化。この威力にして連射が効く辺りが、白色彗星帝国の先進性の証左といえましょう。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-超巨大戦艦・巨大砲都市要塞を攻略しても超巨大戦艦が控えています。次々に現れる切り札に暗黒星団帝国はなす術があるのでしょうか。

←超巨大戦艦下部には極大な決戦兵器が備えられており、これも連射可能。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-超巨大戦艦主砲一斉照射更に大口径の主砲が無数に装備されており、その火力は絶大。しかし、強固な暗黒星団帝国の装甲を貫けそうにはない。

$batuの宇宙戦艦ヤマトを考える部屋-デザリアム砲撃1一方、暗黒星団帝国は白色彗星帝国とは対照的に切り札が次々に出現するのではなく、お家芸である強力な装甲で迎え撃つスタイルです。単純ですが、極めて有効的な手段です。

←ヤマトを攻撃する母星デザリアム

暗黒星団帝国の戦艦、要塞の耐久力は有力勢力の中では際立って高く、無傷のまま大火力で一方的に敵を葬る形を得意とします。ゴルバ、デザリアムの装甲は白色彗星帝国の殆どの攻撃を受付けません。

白色彗星帝国といえど戦い方を考えないと手痛い目に遭わされそうです。意外にミサイル艦が活躍しそうな感じがします。やはり、ワープ能力のある彗星本体で一気に呑み込むのが手っ取り早いか・・・


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