メガホンをさかさに叫ぶ愛じゃなく | 喜劇 眼の前旅館

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短歌のブログ

メガホンをさかさに叫ぶ愛じゃなく死にたいほどの同情それを  我妻俊樹


題詠マラソン2005、題「メガホン」より。
この頃の歌で、のちに歌葉新人賞に出す連作に入れなかったものは大半忘れてて、なんかもう他人がつくったように見えますね。
ブレーキ踏みながら飛び出してる、みたいな感じの歌ですが、最後に字数合わせぎみに詰めたふうの「それを」がわりといいんじゃないかと思いました。なんかこう、ちょっと矛盾に疲れて地声が出ちゃってるような感じが。
たぶん自分でつくったという記憶が薄れることでよく見えてきた歌だと思う。