読書 | 喜劇 眼の前旅館

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短歌のブログ

『いじめ・虐待そして犯罪の深層』町沢静夫。犯罪と人格障害に関する話は興味あってたまに読む。この本は具体的な犯罪者や患者の紹介や分析の部分は面白かったけど、そこから話が現代社会だとかサイズがでかくなった途端ものすごい紋切り型のことばかり言い始めるので、たちまち読むところがなくなる。現代日本における、著者が嘆かわしいと思ってるものを片っ端からサイコパス認定してるように見えるところもある(大槻教授の「なんでもプラズマ認定」みたい)。まあ書き飛ばし感ありありの(というかたぶん本人書いてない)本なので多くを望むべきじゃなかろうが。


こういう、言っちゃなんだがどうでもいい(でも少しだけ面白いところもある)本の感想というのはものすごく書き易くていい。でも自他共に何も貢献するところがないのではないかと思う。虚しいかぎりである。