長野駅から松本駅に行くには、山を越える必要があります。
長野駅から稲荷山駅あたりまでは平坦なルートですが、稲荷山駅から姨捨駅の少し松本方向に行ったトンネルあたりまでは25‰(1000m進む間に25m登る)の急勾配が続きます。
ちなみに、その記事によると、25‰とは、山手線11両編成だと、先頭と最後尾の高さが5.5m違うとのこと(5.5mって落ちたら確実に怪我する高さね)。
姨捨駅は、そんな急勾配の途中にあります。このため、蒸気機関車なんかだと、駅に停まってから発車しようとしても、空転必至。
そこで、姨捨駅に停まる列車は、姨捨駅の下を通る本線を走り、少し松本方向に進み、引き込み線にいったん入り(画面右下)、そこからバックしてほぼ水平な姨捨駅に進入・停車し、その後再び松本方向に進む、ということのようです。
なお、特急しなののように、姨捨駅に停まらない列車は、本線を走るだけなので、本線の上にある姨捨駅は見ないまま、通過することになります。
と、やたらと前置きが長くなりましたが。そんなスイッチバックと善光寺平の眺めをゆっくりみたくて、普通列車に乗りました。
ホントはボックス席だと良いのですが、篠ノ井線普通列車、善光寺平がわは、ロングシートしかないので、ロングシートに座り、身体を捩って車窓風景を眺めることとしました。
途中、川中島駅なんて、そそられる(笑)駅があったりしますが、やがて稲荷山駅。ここまでは平坦ですが、この先、一気に急勾配の連続となります。
前回の普通列車でもアナウンスあったんだと思いますが、聞いてませんでした。こうやって、松本方向(右)に進みます。善光寺平を眺めながら登ってゆきます。
以下、動画をアップしてますが、うまく再生できない場合は、スルー願います。
やがて中途半端なところで列車は停まり。しばらくして、逆走を始めます。
かくして、姨捨駅到着。
ちなみに、ちょっと分かりにくいけど、右下あたりに見えるのは、棚田で、日本の棚田百選にも選ばれてるそうです。時間があれば、寄ってみたいところですが、次の列車は一時間後なので、松本での予定を考えると無理。
こんな展望台もあります。
分かりにくいですが、ホームの下を篠ノ井線の本線が通っており、ちょうど列車が入ってきました。
特急しなの、長野行きです。
これだけの高低差があるので、しなのの車窓からは、姨捨駅は見えないわけですね。
何人かはここで下車されましたが、わたしたちは、再び列車に戻り、松本へ。
というわけで、ファーストミッションは完了です。
もともと、梅雨どきだから、大人の休日倶楽部パスの日程が設定されてるわけだし。
雨だったら、特急しなので、さっさと松本に行くことも考えてましたが(あと、私の体調)、幸運にも、ほどよく晴れてくれた姨捨駅でした。
追伸
この普通列車はワンマンカーで、姨捨駅では先頭車両のドアしか開かないので、ホームに出たい場合は、先頭車両に乗った方がいいかも。