2013年の第一次多発性骨髄腫戦役のスタートは、4月の気管切開から始まった。当時は、喉に腫瘍があり、気管を圧迫していたため、窒息を防ぐために気管切開し、腫瘍の正体を突き止めるため生検を行った。


これで命拾し、かつ、喉頭がんではなく、多発性骨髄腫であることが判明した。


そして、喉の腫瘍を完全に制圧するため、ベルケイド等抗がん剤だけでなく、放射線治療を受けたことで、それは成功した。


その後、約5年間、帝国大学病院4階にある、耳鼻咽喉科外来に通院した。といっても、放射線治療によって腫れた喉の回復についての経過観察のためである。


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2023年11月。

5年ぶりに、その4階外来を火曜日に訪れた。第二次多発性骨髄腫戦役の副産物とも言える副鼻腔炎のためである。


9月の末、血液科外来でCTスキャンにより、副鼻腔炎と診断され、耳鼻咽喉科の予約を入れてもらったものの、約1ヶ月半後ということで、ずっとチクナインで済ませてきたが。ようやく、晴れて耳鼻咽喉科診察となったわけだ。


血液科の主治医から引き継ぎが充分なされていたようで、話はさくさくと進んだ。これから3ヶ月ほどかけて抗生物質を服用することとなった。


クラリス…



ではなくて、

抗生物質クラリスロマイシンが処方された。

(いや、このネタはあまりにもベタ過ぎるからやめておこうとは思ったんだけどさ)。



副鼻腔炎の治療には、このクラリスロマイシンと、現在も服用中のムコダインの組み合わせが定番らしい。これを3ヶ月くらい服用するわけだ。


抗生物質の長期投与は普通、耐性菌等の問題から避けるものらしいが、クラリスロマイシン等のマクロライド系抗生物質を少量で長期間投与することは、一般的な治療法らしいので、まあ、心配しなくても良いのだろうね。


というわけで、ようやく耳鼻咽喉科の患者になれた(復帰できた)ので、あとはまあ、毎日、真面目に薬を飲むこととしよう。


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ちなみに、2014年頃、多発性骨髄腫の治療に、レブラミド+クラリスロマイシン等、クラリスを取り入れた治験等があったように記憶するが、結局、どうなったんだろう。特に使われていないのであれば、たいして効果がなかったのかな。


いずれにせよ、クラリスロマイシンは、本来、抗生物質なんだけど、副鼻腔炎では排膿効果が、多発性骨髄腫でも治療薬候補に上がっていた等、ちょっと不思議な抗生物質であるが。


とりあえず、まずは3ヶ月、よろしくです。