研究により、アメリカ人はH5N1型鳥インフルエンザウイルスに対する免疫がほとんどない | 西田直史

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鳥インフル関連情報をまとめて

 
 
徐々にパンデミックの騒ぎが広がりつつある現状。
日本は秋冬に新しいワクチンの強制接種にまで持っていかれる可能性十分あり。
 
 
このアカウントの方が”鳥インフルパンデミックのキーマン”
河岡義裕氏を追っかけてることに気づきました。
専門的な内容も多いのでこの方医師かもね。
 

 
河岡博士と彼のチームは2008年にWARF(ウイスコンシン・大学研究基金同窓会 Wisconsin Alumni Research Foundation)からインフルエンザワクチンの独占ライセンス権を取得した。
 
 2008 年、ウィスコンシン大学マディソン校は、インフルエンザ研究 (河岡博士率いるチーム) のためにビル & メリンダ ゲイツ財団から 130 万ドルの助成金を獲得しました。WARF とメリーランド州に拠点を置く Lentigen Corp は、このプロジェクトで生成された知識を科学コミュニティに広く普及させることに合意しました。つまり、プロジェクト中に作成された知的財産の重要な部分は、世界中の人々の健康を改善するために、WARF から国際研究コミュニティに寄贈されることになりま

 

 
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2024/6/22

「新型インフルエンザが発生した場合、100日以内にワクチンを生産し、60日以内にワクチン接種を終えるためのシステムを構築する」と韓国CDCが発表

韓国疾病管理庁は20日、「新たな『変種インフルエンザ』が出た場合、300日以内に韓国の人口の41.8%が感染し、重症患者数は28万8000人に達する」と発表した。

 

これに対応し、ウイルスの感染拡大を初期に防ぐため、発生初期100日以内にワクチンを生産し、60日以内にワクチン接種を終えるためのシステムを構築するとしている。

 

同庁はこの日、「インフルエンザ大流行への備え・対応計画シンポジウム」を開催し、「新・変種インフルエンザ大流行のシナリオおよび対応の方向性」を発表した。

 

インフルエンザウイルスは毎年、シーズンを重ねるたびに遺伝子の一部が変わる。

 

ところが、互いに異なるウイルス遺伝子が出合い、これまでになかった新たなウイルスが登場すれば、「変種インフルエンザ」につながる。新型コロナウイルスもそのようにして発生した

 

同庁はこの日のシンポジウムで「渡り鳥を媒介して感染する鳥インフルエンザウイルスで、最近は哺乳類のネコ・ブタ・ウシなど他の種へと感染対象が拡大している」と述べた。

 

また最近、米国では農業従事者3人が鳥インフルエンザウイルスを持つウシから感染する事例が初めて報告されたという。これが「ヒトからヒトへの感染」につながれば、パンデミック(世界的大流行)になる可能性もあるとの説明だ。

 

同庁の関係者は「次のパンデミックがいつ来るかは予測が難しいが、動物ではなくヒトまで鳥インフルエンザウイルスに感染して死亡する事例は、変種インフルエンザが発生する可能性があるという『危険信号』だ」と語った。

 

同庁は「韓国にないメッセンジャーリボ核酸(mRNA)ワクチン開発システムを2027年までに構築し、新たに流行するウイルスに適したワクチンを100日以内に生産できるように備える」と発表した。

 

新型コロナウイルス感染症の流行時、韓国の防疫当局はワクチン開発を支援し、ワクチンの効能を審査・承認するなどのノウハウがほとんどなかったため、米防疫当局の決定を後追いすることにきゅうきゅうとし、ワクチン導入や接種時期も遅れた。

 

同庁はこれを機に、周期的に繰り返される変種ウイルス発生を識別し、ワクチンを早期に承認できるシステムを整備するということだ。

 

 

 

 

2024/6/19

「アメリカ人はH5N1インフルエンザウイルスに対する免疫がまったくないため、人口の大半が感染する可能性がある」というCDCの研究

 

最近、In Deep などで、鳥インフルエンザについての記事を書くことが何度かありました。

 

元CDC所長の「鳥インフルエンザの機能獲得研究が大パンデミックを引き起こす可能性についての警告」にある一部の欺瞞と一部の真実

In Deep 2024年5月19日

 

次のパンデミックが「致死率50%」などになるなら、本来は全然恐ろしい流行ではないのですが、今が「106年前と同じ免疫状態なら」状況は深刻かも
In Deep 2024年6月17日

 

 

アメリカでは、「次の危機」として、この鳥インフルエンザのヒトへの感染についての報道が、やや煽り気味に繰り返されているのですけれど、同時に、「鳥インフルエンザワクチン」の準備も着々と進行しています。

 

EU は、すでに 4000万回分の鳥インフルエンザワクチンを確保したと発表しており、着々と鳥インフルエンザワクチンの大量供給体制が整いつつあります。あるいは、モデルナ社の株価も、鳥インフルエンザワクチン期待から、過去 6ヵ月で 50%もの上昇を見せていたりしています。

 

そんな中で、米ミネソタ大学の感染症研究政策センター(CIDRAP)が、CDC の研究で、

「アメリカ人には、H5N1型鳥インフルエンザウイルスに対する免疫がない」

 

ことがわかったとする研究結果に関してのニュースリリースを出していました。

 

ですので、

> H5N1 ウイルスが人の間でより容易に感染する形態に変化した場合、人口の大半が感染する可能性がある

ということから、感染予防にはワクチンで免疫を獲得するしかない、という理屈です。

 

このニュースリリースの内容にも鳥インフルエンザワクチンについてのことが大きく書かれているものですが、まあ…「抗原原罪」という概念は、もともとインフルエンザにおいて見出されたものでもあり、それがどんなタイプのインフルエンザウイルスであっても、適用されるものではないのかなと思わないでもないです。そもそも、ワクチン展開される頃には、すでに鳥インフルエンザウイルスは激しく変異していることは確定的です。それに対してはどうにもならない。

 

以下は、日経バイオテクの記事からです。

抗原原罪とは

従来株のウイルスに対して免疫が獲得された後に変異株のウイルスに感染した場合に、従来株に対する免疫が変異株に対する新たな免疫の誘導を邪魔する現象のこと。主にインフルエンザワクチンの接種時に懸念される。人間が生涯背負う罪(原罪)を語源とする。

bio.nikkeibp.co.jp

コロナの時からずっとそうですが、免疫の原則と感染予防の基本を逸脱しっぱなしの対策が鳥インフルエンザでも行われそうです。

インフルエンザのパンデミックについてのワクチンの影響については、こちらの記事に書きました「 1918年のパンデミックの際の状況」などをご参考いただければと思います。

 

現在、アメリカの乳牛の間での鳥インフルエンザの感染の拡大が相次いで報告されていますが、それが真実にしろ、そうでないにしろ、ヒトへのワクチン接種により集団の免疫獲得がなされるという考え方には疑問を感じざるを得ません。

 

それでも、この鳥インフルエンザ恐怖の報道とワクチン推奨の状況は、さらに進んでいくのだとも思われます。

以下、ミネソタ大学の感染症研究政策センターのリリースです。

 

研究により、アメリカ人はH5N1型鳥インフルエンザウイルスに対する免疫がほとんどないか、まったくないことが判明

Studies find little to no immunity to H5N1 avian flu virus in Americans
CIDRAP 2024/06/18