モーニング娘。16期の櫻井梨央さん(愛称らいりー)
が加入から2周年ということで……
おめでとうございます!!(大声
しかもなんですか、ヤングタウン土曜日(ラジオ番組)のレギュラーになったとか。
2年なのに、すごいね!
でも、意外ではない。
なぜなら、らいりーのコミュニケーション能力が極めて高いことを知っていれば、ラジオのレギュラーになるのが時間の問題でしかないことなど、10年前からわかっていたのだから(は?)
らいりーのコミュニケーション能力の高さには脱帽せざるを得ない。すぐに仲良くなって、みんなから慕われているイメージがある。
らいりーの話し方と聞き方にはどことなく知性の高さと育ちの良さと人の良さが漂っており、たしかにこの子と一緒にいるのは心地よいだろうな、という感じがする。
可愛くてノリがよくて上品でおしゃれでコミュ力あって。らいりーになりたいよ。
残念ながらすべての人類は、らいりーにはなれない。
らいりーにはなれないが、らいりーのコミュニケーション能力の一環を参考にすることくらいはできる。
今回はそれを学んでいきたい。
らいりーのコミュ力の真髄は「聞く力(傾聴力)」にこそある。
それはOMAKEチャンネルの企画「インストゥルメンタルのすばらしさを語りたい!!」で垣間見れる。
これまでに野中美希・松永里愛・豫風瑠乃・清野桃々姫(愛称略)と対談をしていて、なかなか興味深くかなり面白い話をしておりハロプロの音楽好きにはグッと来るコアな内容なのでぜひ見てほしいのだけど、それはともかく、らいりーの「聞く力」には視聴者も勉強になるところがたくさんある。
瑠乃ちゃん回を参考に、傾聴力のポイントを見てみようではありませんか。
① 話し相手を見る
話し相手を見るなんて会話の基本なのだが、案外、話している人のことを意識的に見るのはできていなかったりする。
対面ならまだしも、横並びだと意識して顔を向けないと見えない。
画像のように、らいりーは瑠乃ちゃんが喋っているときほとんど顔を向けていて、にこやかに、でも真剣に見つめていて可愛い。
こうされると興味を持って話を聞いてくれているんだな、という印象を相手に与えることができる。
相手を見て聞く・話すというのは相手を大切にしていることの表れであり、最も簡単で効果的なスキルだ。もっとも、らいりーは実際に話の中身に興味があり、相手を尊重しているから「相手を見る」なんて基本のことは自然にできているのだろう。
ちなみになんですけど、入江里咲ちゃんもめっちゃ相手のことを見て話聞いていますね。そんな見つめられたら、おれは、おれは......。
② リアクションする
笑ったり、頷いたり、納得したり、相手の話にリアクションをすることはとても大事だ。
聞く、というのは話を聞くだけという一方通行なコミュニケーションだと思う人もいるかもしれないが、実はリアクションによって相手に「ちゃんと聞いているよ」というメッセージを投げかけるため、双方向的なコミュニケーションなのである。
これがないと相手も気持ちよく喋れない。
らいりーはリアクションが大きくて、画像のように口を押さえて笑ったり、常に頷いたりしていて、ちゃんと瑠乃ちゃんの話に心を傾けているのだということが伝わる。
これ、でも大袈裟すぎるとわざとらしくなりすぎるから注意ですね。
③ ミラーリングする
リアクションと被るところもあるが、らいりーは人の動きをよく真似する。
心理学ではミラーリング効果とも呼ばれているテクニックである。人は動きを真似されると親近感を抱きやすい、みたいな効果だ。
ただしこれは一般人がやってしつこすぎると「キモっ」と思われるので、ほどほどにしておきましょう。
らいりーにならいくらミラーリングされても良いと思うが。
瑠乃ちゃんの体の動きが多いためか、らいりーは動きを真似して同調を見せている。
こうした方が瑠乃ちゃんの独特な言語表現を吸収しやすくなるのだろう。瑠乃ちゃんの話は感覚的で、言葉の選択が詩的なので、ボディで動きを真似することで思考を理解しようとしているのかもしれない。
④ 自分の感想を言う
感想や自分の気づきや考えを伝えるのは、話をきちんと理解していることを相手に伝える手段になる。
これは「聞く」技術なのかと思われるかもしれないが、これこそちゃんと話を聞くことができていないとできないし、なにも長文で喋ろうというというわけでなくて、この場合は相槌の延長線程度の発言で十分だ。
相手の一方的な話であったとしても、少しでも考えがあるなら相槌がてらに言葉にした方がいい。
返しは難しければ一言でいい。相手と同じことを少しだけ言い換えて言うのでもいい。
らいりーは瑠乃ちゃんの考えに対して同調しながら、インストを聴く中で発見した音について「こんな感じがした」と考えを述べる。
瑠乃ちゃんも「そうそう!」と楽しそうで、とってもいいですね☺️
これがないと会話としてリズムが生まれず、講演会や授業みたいになってしまい、話し手も気持ちが乗りにくくなってしまう。
リモート会議での会話が難しいのは、この小さな発言を挟みにくいためであると考えられる。
⑤ 相手の意見を否定しない
誰だって否定されると嫌な気持ちになる。
とくにこの企画のような自分の感性を発表する場において否定は御法度だ。正解のない物事なのだから、否定も何もなく、その人の感想や価値観は尊重されて然るべきだ。
らいりーも瑠乃ちゃんもお互いの話を否定しない。「そういう考えもあるんだ」という姿勢を常に持ち、相手を尊重している。
瑠乃ちゃんの楽曲の解釈は独創的で明確なストーリーが頭の中にある。これを否定してしまうようでは話が成り立たないばかりか瑠乃ちゃんを傷つけることになってしまうだろう(そんな人がいたら許さない)。
ただ、聞き手の中にも強烈なストーリーがあってまだ子どもの性格だったら、瑠乃ちゃんを否定してしまう場合もあるだろう。大人にもそういう人はいるくらいだ。
らいりーは熱心に耳を傾けて話を理解しようと努め、瑠乃ちゃんの解釈から曲の魅力を発見し、自分で拾い上げている。これによって瑠乃ちゃんのピュアな魅力もまた底上げされており、この動画のやさしい世界を作り上げることに一役買っているのだ。
ちなみに瑠乃ちゃんの話はめちゃくちゃなようでいて、一貫性が最初から最後まで貫かれているため、最後には謎の感動すらある。この子には詩を書かせた方がいい。作詞の才能がもしかしたら、もしかするかも。
⑥ 相手の話に興味を持つ
もうこれができていれば完璧。
なぜなら、これさえできていればほかの全部ができるはずだから。
要は、ちゃんと話を聞くということ。
らいりーは相手の話をちゃんと聞いていて、話を遮らずに言葉を噛み砕いて解釈し、自分の気持ちを乗せて相手に届ける。
こういう人と話すと楽しくてどんどんこちらが喋ってしまうようになる。
相手を尊重し、話に心を寄せ、会話を楽しむ姿勢。
これはそんなに難しいことではないのだが、できたら苦労しない。
こうやってポイントを書いていくとらいりーが強(したた)かな人のように見えるかもしれないけれど、当然ながらそんなことはない。
すべてのリアクションや言葉は自然とらいりーの身の中から出てきたものであり、純粋に会話を楽しんでいるからこそできるもの。決して、決して、ビジネスライクな強かさではないことはここで強調しておきたい。
これらを技術的に狙ってできるのはプロの記者とかで、もちろんこの人たちも根の部分では人の話を聞くのが好き、という特性を持っているからこそできるのだ。そうじゃないと「聞く」仕事は続かないでしょう。
らいりーの「聞く力」はこのように、とてもすごい。「聞く力」のビジネス書はたくさんあるけど読む必要ない。らいりーの出てる動画を見ていれば十分だ。
実のところ言語化能力も10代とは思えないのだが、それはまた別の機会に譲るとしよう。