共同代表の平田です。
6月4日と5日に開催された第13回GID学会@ゲートシティ大崎に(部分的に)参加したので、以下、とても簡単にですが、レポートします。
 
http://www.13gid.org/


平田は、6月4日の

シンポジウム2 

「DSM5案の診断基準に見られるGID概念の将来」

にて、針間克己先生 (はりまメンタルクリニック)と一緒に座長をしました。


■性同一性障害の診断の歴史と操作的診断基準
【演者】中根 秀之

(長崎大学大学院医歯薬学総合研究科保健学専攻 理学・作業療法学講座 作業療法学分野)


■トランスジェンダー現象の「脱・病理化」をめぐる議論の動向

【演者】東 優子

(大阪府立大学人間社会学部 社会福祉学科)


■性別を越えて生きることは「病」なのか?
【演者】三橋 順子 (群馬大学医学部)


とても面白い&inspiringなシンポジウムでした。

DSM5案では、GIDの概念ががらりと変わっています。

変わった中で、平田的に素晴らしいと思っている事柄は、

(1)”disorder”扱いではない。

(2)性別二元論に縛られなくなっている。

「性同一性障害」も、「脱・精神疾患化」されるのが本筋だろうと、あらためて思いました。


6月5日の

シンポジウム4 「児童・思春期のGIDへの対応 ―教育と医療の現場から―」

もとても興味があったので参加しました。

■【演者】中塚 幹也 (岡山大学大学院 保健学研究科)
■【演者】二宮 ひとみ (大阪医科大学 神経精神医学教室)
■【演者】豊島 久恵 (MTF当事者の母)
■【演者】青山 正彦 (川崎市 市民・こども局 人権・男女共同参画室)
■【演者】土肥 いつき (京都府立高校教員)
(演者としてはほかにも文部科学省の若い方も来ていました。)

とっても多彩な(「多次元な」)顔ぶれで、「児童・思春期」についてもこのように語れる(ようになった)「GID業界」はすごいと思いました(勿論、まだまだ進んでいく必要はありますが)。中塚先生が発表していた児童・思春期のデータが未見のものもあったので、調べてみようと思います。


きたる6月12日(日)に2011年度第1回定例会を開催します!


テーマは「結婚」です!!


 今回は、昨年12月に東京都内の一般式場で人前結婚式を挙げられたレズビアン・カップル、Nさん&Jさんをゲストにお迎えします!!

日本の一般式場で人前結婚式を挙げる際の苦労・工夫など、具体的なお話がきけると思います!!


関心のある皆さま、どうぞいらして下さい!!


* * * * *


■タイムスケジュール(6月12日 日曜日)

 開場 13:00

 開始 13:30

 Nさん&Jさんのお話 13:30-15:00 

 休憩 15:00-15:15

 質疑応答など 15:15-16:30 

 終了 16:30

 ※その後に懇親会の予定


■会場

 三栄町生涯学習館 講習室

 http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=650

 (6月から、旧四谷第三小学校に移転しています) 

  新宿区本塩町2  旧四谷第三小学校

  03-3341-1024

  最寄り駅:JR/地下鉄南北線・丸の内線 四谷駅 3番出口から徒歩3分


※参加にあたっては、資料代として、AGP会員700円、非会員1,200円をいただきます。


 共同代表の平田です


 米国の新聞記事の情報です。

 ニューヨーク・タイムズが、米国の10代のLGBTの子どもたちの現状について、5月20日に特集記事を組んでいます。当事者の子どもたち100人近くに取材をし、彼ら・彼女らの「カミングアウト・ストーリー」の話をきき、記事にまとめています。

 http://www.nytimes.com/2011/05/23/us/23out.html?_r=1  


 日本でも、読売新聞や朝日新聞など大手の新聞が、日本のLGBTの子どもたち100人に取材して特集記事を書いてくれたらよいのですが。