2024年に入って新NISAの積立枠の影響で、投資信託の積立が非常に熱い!
各証券会社・銀行ともに、自社で投資信託を積み立てるようにいろいろ工夫を凝らしているが、どこで投資信託を積み立てるべきか。
また、新NISAは1社しか選べないが、新NISAがなくても投資信託を積み立てるべきか。
いろいろ調べてみた結果、2024年5月現在、私は投資信託を積み立てるべき証券会社を3社選び、実際に積み立てている。
その3社とは、世間で鉄板とされるSBI証券と楽天証券、それに意外にも野村證券である。
その理由を説明させてほしい。
1.SBI証券
最初に紹介するのは、SBI証券である。
ネット上でも、いろいろな投資関係の雑誌の紙面でも、推薦され、特集されているので驚きはないと思う。
良い点を3つ挙げると、まず、1つ目としてノーロードの投資信託が多い。
ネット系の証券会社は、ほとんどどこでもノーロードの投資信託を売っているものだが、ここまで多くの種類を売っているのは楽天証券くらいではなかろうか。(多分・・・)
ということで、まず、基本を押さえている。
次に、2つ目の投資信託の残高にVポイント(他のポイントも選べる)がつく点であるが、これが非常に魅力的である。
まず、原則として、通常銘柄の投資信託の月間平均保有金額が1000万円未満の場合、保有金額に対して年換算で0.1%のポイントが付与され、1000万円以上であれば0.2%付与される。
【参考】 投資信託残高に対するポイント付与率(年換算)
月間平均保有金額 1,000万円未満 1,000万円以上
通常銘柄 0.10% 0.20%
SBIプレミアムセレクト銘柄 0.15% 0.25%
その他指定銘柄 ファンド毎に当社が指定した付与率
楽天証券のように残高にポイントがつく投資信託が限定されていたり、野村証券のように全くつかなかったりするのに比べて、非常にお得である。
ただ付与率は年換算なので、月換算だとその12分の1であることに注意したいが、それを踏まえても非常にお得である。
そして、3つ目は、月10万円までであるがクレジットカード決済にすると、クレジットカードのポイントが0.5%つく(通常カードの場合。プラチナやゴールドカードだともっとつく。)。こちらは年換算じゃないので、月10万円の限度いっぱい積み立てると毎月500円つくことになる。
さらに、新NISAの積立枠が月10万円なので、それを使うのにも丁度いい制度である。
ということで、私は、主に2つ目のポイントが理由で、旧NISAをSBI証券でしていたこともあり、そのまま新NISAもSBI証券ですることにし、成長投資枠は1月早々にマックスに、積立枠も毎月10万円のマックスで、かつ、三井住友のOLIVE(Vポイントのクレカ)で支払ってます。
2.楽天証券
SBI証券とくれば、次は当然、楽天証券である。
まず、一つ目のノーロードについては、SBI証券と遜色ない。
次に2つ目の投資信託の残高に対するポイントについては、例えば、人気のeMaxisのオルカンを積み立てようとすると残高ポイントがつかないが、特定の銘柄についてはちょっとつく。
対象ファンド | ポイント還元率(年率) |
---|---|
楽天・オールカントリー株式インデックス・ファンド | 0.017% |
楽天・S&P500インデックス・ファンド | 0.028% |
楽天・先進国株式(除く日本)インデックス・ファンド | 0.033% |
楽天・日経225インデックス・ファンド | 0.053% |
楽天・NASDAQ-100インデックス・ファンド | 0.05% |
楽天・SOXインデックス・ファンド | 0.05% |
しかし、見ての通り、SBI証券に比べて非常に渋い。
大体4分の1から、10分の1である。(だから、新NISAを移さなかったんだよ。)
とはいえ、全くつかない野村證券よりはましともいえる。
3つ目のクレカ払いのポイントは、これはとても良い。
10万円までの積立に、通常カードだと0.5%、ゴールドカードだと0.75%、プレミアムカードだと1%のポイントがつく。
楽天の良いところは、さらにクレカ払いとは別に、5万円までの楽天キャッシュの購入分にもポイントがつくことで、こちらは0.5%のポイントがつく。
それらを踏まえて、私は、楽天・先進国株式(除く日本)、楽天・日経225、楽天NASDAQの3つを5万円ずつ買い、それをもともと使っていたプレミアムカードで10万円、楽天キャッシュで5万円支払ってフルにポイントを稼いでいます。
3.野村証券
野村証券は、一見、駄目駄目である。
ノーロードの投資信託は少ないし、投資信託の残高にポイントはつかず、クレジットカード支払いのポイントもつかない。
素のままでは、SBI証券と楽天証券の良いところには、何一つ、対抗できない。
しかし、野村証券には、ノーロードに対抗する方策として、投信積立手数料キャッシュバックキャンペーンがある。
これは、何と、特定の銘柄だけが対象であるが、2030年までの毎月のお買付金額合計50万円までの購入時手数料相当額をキャッシュバックすることによって、購入時手数料が実質0円になるキャンペーンである。
詳細は、野村証券のホームページで確認してもらうとして、主に各国の株式対象のアクティブ投信を50万円購入すれば、毎月約1万5千円の手数料が実質ただになる。
ただし、これだけだと、ノーロードには対抗できても、投信残高につくポイントや、クレカ支払いによるポイントには対抗できない。
しかし、野村証券(正しくは野村信託銀行)には、野村WEBローンがある。
これは、野村証券にある株式・投資信託などを担保に金利1.5%で借りられるローンで、投資信託だと大体時価の60%まで借りられる。
残念ながら、これは、お金を借りても定期預金するくらいしか思いつかない人にとっては、何のメリットもない特徴である。
しかし、借りたお金をフルに働かせられる人、例えば、別の証券会社の投資信託のクレカ支払いの原資にして運用することを思いつける人にとっては、投資信託で運用しているお金の60%を1.5%の低利で同時に2重に働かせることができるということで、非常に魅力的な特徴となる。
実際、私は、野村証券に毎月50万円の投資信託を積み立てて、その手数料相当額である約1.5万円のキャッシュバックを毎月受けながら、それを担保に借りた25万円を原資にして、SBI証券で10万円、楽天証券で15万円の投資信託を積み立てています。
【結論】
こうしてみると、私は、毎月野村証券に準備した50万円の元手で、野村証券に月50万円、SBI証券に新NISAのクレカ支払いで月10万円、楽天証券にクレカ支払い10万円、楽天キャッシュ10万円の計月15万円の合計75万円の投信積立を行っており、多分、枠が一番大きいことから、野村証券の投信積立のメリットが一番大きくなっているのではないかと考えています。
つまり、私にとっての最強の積立投資信託は、野村証券なのです。