ファーウェイ幹部をカナダで逮捕 米が引き渡し要求(12/6)

ファーウェイの副会長であり、最高財務責任者の孟晩舟容疑者は1日にバンクーバーで逮捕されました。容疑は不明ですが、アメリカ当局が引き渡しを求めていることから、カナダのメディアはアメリカが実施しているイランへの制裁措置に違反した可能性があるとしています。

 

 

これに対し、カナダの中国大使館は「カナダ警察はアメリカの要求に応じて、いかなる法律も犯していない中国国民を逮捕した」と強く抗議して釈放を求めました。(引用終了)

 

株価一時600円超下落 ファーウェイ幹部逮捕が影(12/6)

 

(参考)

株、「ファーウェイ・ショック」で吹き飛ぶ平穏ムード 「12月に年初来安値」の声も(12/6)

米、対中「最強カード」か ファーウェイを長年警戒(12/6)

ファーウェイ・ショックでアジア株全面安 (12/6)

 

 

中国通信機器最大手、華為技術(ファーウェイ)の最高幹部が、米司法省の要請で逮捕されたことが5日分かりました。ファーウェイ幹部の逮捕は米中首脳会談があった1日だそうです。このファーウェイショックの影響で、アジア株は全面安の展開でした。日経平均は一時611円の下落、終値は417円安となりました。

 

ファーウェイ幹部の逮捕理由は、「イランへの制裁措置に違反」となっていますが、それは表向きの話でして、その真相は米国が中国のハイテク分野を押さえ込もうとする動きであることは明白です。その理由は・・・

 

≪7-9月期のウエアラブルデバイス出荷台数≫

1.シャオミ     21.5% 690万台

2.アップル     13.1% 420万台

3.フィットビット  10.9% 350万台

4.ファーウエイ   5.9% 190万台

5.サムスン     5.6% 180万台

その他        43%  1370万台

https://www.idc.com/getdoc.jsp?containerId=prUS44500418より

 

(参考)

世界ウェアラブル市場、シャオミがシェア21.5%で首位(12/4)

ファーウェイ製品、使っているだけでも取引停止(12/6)

ファーウェイ「1~2年でアップル抜き2位に」(2/27)

中国ファーウェイ、5G対応スマホを19年半ば投入(6/27)

 

気になることには意味がある(21)(2017/5/31)より

※豪華なドーナツ型新社屋はアップルの「墓標」になる?

 

日本人にとってスマホと言えば、アップルでしたが、徐々に世界シェアを落とし続けています。反対に「中国のアップル」の異名で呼ばれている「シャオミのスマホ」は、ヨーロッパ、中東、アフリカでもシェアを伸ばしているとされており、このままいけば、アメリカの「アップル」は徐々にシェアを減らし、衰退していくかもしれないのです。

 

シリコンバレー近くで洪水、大規模な避難命令も(2017/2/24)より

シリコン03

 

この反転現象に危機感を抱いたアメリカは、中国に関税云々でいちゃもんを付けていたのですが、とうとうファーウェイ幹部逮捕に出たものなのです。かなり焦っていると思われます。かなり前から、アメリカは製造業を軽視して、イカサマ金融業主体の国になりましたが、ハイテク企業がひしめくシリコンバレーだけが、覇権国家アメリカのメンツを保っていた面があります。

 

「中国のシリコンバレー」と言われている深センという超ハイテクの街をご存知でしょうか。ファーウェイ本社もこの街にあります。高齢者の姿はほとんど見えず、起業を目指す若者たちの姿が多く見られるそうです。

 

 

先ほどの「スマホ出荷台数ランキング」の中に日本のメーカーは見られません。多分、「その他」に入っていると思われますが、旧態依然とした経営者が多い我が国は、ハイテク分野では風前の灯火状態です。

 

なんとかやっていられるのは、過去の遺産を食べているからです。いつまでも過去の栄光を語り合っても意味がありません。これからは、若者たちが新しい発想で、新時代のイノベーションとなりうる製品(特に地球のためになる製品)を生み出していかないことには、世界の潮流から取り残されていくことでしょう。大丈夫だとは思いますが、旧世代がねぇ・・・(苦笑)