※ マヤの発言部分を紫色にしています。
地球を離れる日には、この塔の上に昇るということは、マヤは以前から知っていたような気がした。鳥のような視点で世界を俯瞰すれば、過去と未来を見渡し、すべての記憶を掌握することができる。
これこそが、すべてを知っている大いなる自己、別な言い方をすれば高次元の自己であるハイヤーセルフの視点ではないだろうか。
もしそうならば、地球最後の日だけではなく、いつでも、どこでも、肉体を持っているうちに、この塔に昇ることはできないのだろうか?太陽の国では、誰もがハイアーセルフの視点を獲得して生きるのではないかと、マヤは想像してみた。
「魂」とは宇宙につながる量子コンピュータ(2/10)より
「G、わたしに宇宙の真実を見せてちょうだい。この塔には、もっと上があるはず。それに、『人間的な青』があるというのなら、その向こう側には、『宇宙的な青』があるのではないの?」
「いかにも」
Gは杖の先を天に向けて、白銀の竜巻を起こした。あたりには閃光が走り、窓の外の世界が急速に変わってゆく。
「幼い獅子よ、ここから先は、汝の理解度によって見える世界が変わる。発する言葉が、宝物庫の扉を開ける鍵になるのだ。太陽とはいかなるものか。さあ答えたまえ」
お天道様が見ているよ(2/16)より
「太陽は知恵であり、太陽は勇気。そして、太陽とは自らが輝きを放ち、闇に光をもたらすものです」
マヤは心の深いところから、真っすぐに言葉を発した。
「いかにも。一人ひとりが、自らの輝きを放つことが、恒星意識というものなのだ。塔の頂上に昇り、すべてを掌握した高次の自己の視点を獲得し、そして、心を透明にしなければ、太陽の国に入ることはできない。
開華セミナーのメルマガより拝借
それには、魂の深淵から、偽りのない言葉を、真っすぐに解き放つことだ。心と言葉が乖離しているうちは、いくら頭脳を明晰にしても、恒星意識にはたどりつけないのだ。
しかし、その先には宇宙意識と呼ばれているものも存在する。幼い獅子よ、言葉の真実を見抜けないうちは、宇宙意識を問うことはできない」
Gは銀河全体に響き渡るような、鮮明な声を出していた。
以上、「6と7の架け橋」から転載しました。(次回へつづく)
(過去記事)潜在意識につながりやすい心理状態(2/16)
時空を超えて(2)「第六感は存在するのか?」(2017/2/19)
ビリー・ジーン(2001年ソロデビュー30周年記念コンサート )