「大政奉還150年」と、トラ・トラ・トラ!(1/16)より
本書のこの項は、15世紀末のコロンブスによるアメリカ大陸発見から始まるのですが、割愛させていただき、明治維新から転載させていただきます。m(__)m
≪ロスチャイルド家の倒幕と明治維新≫
徳川幕府を倒す資金を援助したのはイギリスだった。正確にはロスチャイルド家だったが、ロスチャイルド家が台頭したのは18世紀末とされているので、幕末に関わらなかった方がおかしい。
イギリスのロスチャイルド家とフランスのロスチャイルド家が二手に分かれ、薩長倒幕勢力と江戸幕府の両方を資金と武器で支援し、両者を戦わせて、どちらが勝っても支配権と利益を手に入れようとした。
長崎に居を構えた「マセソン商会」のトーマス・グラバーを介した資金も、イギリスのロスチャイルド家から出たものだ。事実、グラバーは坂本龍馬を使って薩長を結び付け、両藩に支援して幕府を転覆させている。薩摩藩の五代友厚と長州藩の伊藤博文とも交流したグラバーは、イギリス留学を斡旋し、当地で交流させてもいる。
「日本人が知らないニッポン」より拝借
特にグラバーの協力でイギリスに密航留学した長州藩の5人を「マセソン・ボーイズ」といい、莫大な留学費を負担したのもグラバーだった。
(参考) ジャーディン=マセソン商会(世界史の窓)
トーマス・ブレーク・グラバー(Wikipedia)
彼らは帰国後、内閣の父で初代総理大臣の伊藤博文、外交の父で初代外務大臣の井上馨、鉄道の父で鉄道庁長官の井上勝、造幣の父で造幣局局長の遠藤謹助、法学の父で法制局長官の山尾康三となる。皆、明治新政府の重要ポストを占めている。
グラバーと岩崎弥太郎
そのグラバーが務める「マセソン商会」の社長をヒュー・マセソンといい、その上に君臨したのが金融王ネイサン・ロスチャイルドの息子ライオネル・ロスチャイルドである。つまりグラバーはロスチャイルド家の代理人であり、維新後、グラバーは三菱財閥の岩崎弥太郎の下で働き、明治政府から「勲二等旭日重光章」を授与されている。
かくして「独立戦争(1775年)」でアメリカに敗北し、世界最大の覇権国の地位をアメリカに譲ったが、重要な金融、石油、鋼鉄の要は、ロスチャイルドが送り込んだ人間が支配し、裏からアメリカを牛耳ることになる。それがロックフェラーである。
(参考) ロックフェラー家(Wikipedia)
ロスチャイルド家(Wikipedia) アメリカ独立戦争(Wikipedia)
タイタニック号沈没事故(Wikipedia)より
とはいえ、イギリスは大西洋を支配し続けた。言葉を変えれば、ロスチャイルド家が大西洋を牛耳ったということである。大西洋航路の大輪の花だった「タイタニック号」も、それを所有していたのが「ホワイトスターライン社」というロスチャイルド系企業のひとつだった。1912年に沈没事故を起こすが、莫大な保険金がロスチャイルド家に転がり込んだ。
アメリカの日本再占領を語るうえで、イギリスの存在を無視できないのは、ロスチャイルド家が大西洋を支配するように、アメリカのロックフェラー家が太平洋を支配している構造だからだ。この構造を知らずして「TPP]を語っても何の意味も無い。TPPの裏には当然ながら“密約”があった。(転載終了)
「知らぜざる『1%寡頭権力の王国』リッチスタン:飛鳥昭雄著」より転載しました。(※D・ロックフェラー氏死去前に書かれています)
トップ・オブ・ザ・ワールド(1973年 カーペンターズ)