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映画『美しい星』三島由紀夫の異色SFが原作 - リリー・フランキー×吉田大八、平凡な家族が宇宙人に(11/25)

原作の「美しい星」は、三島由紀夫が1962年に発表した異色のSF小説。刊行当時、「平凡な家族が、ある日突然“宇宙人”に覚醒する」という前衛的過ぎる設定で世間を大いに戸惑わせたが、その後右肩上がりに熱狂的ファンを獲得していき、2016年9月時点で58刷495,000部というロングセラーを記録している作品だ。(中略)

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主役の“当たらない”ので有名なお天気キャスター・大杉重一郎(火星人)役を演じるのは、リリー・フランキー。またその長男でフリーターの一雄(水星人)役を亀梨和也、長女で美貌の女子大学生・暁子(金星人)役を橋本愛、専業主婦の妻・伊余子(地球人)役を中嶋朋子がそれぞれ演じる。

美しい星03

そして、大杉一家に近づく謎の存在・黒木克己役を務めるが佐々木蔵之介。ある日フリーターの一雄と出会い、秘書にスカウトすることで大杉家との距離を縮めていく黒木。果たして彼は敵か味方か?目的は何なのか?いずれにしても物語の鍵を握る人物となりそうだ。

ある日突然、自分たちは宇宙人であると覚醒した平凡な家族。彼らはその手に「美しい星・地球」を救う使命があると信じ、それぞれに奮闘しはじめる。

映画「美しい星」公式サイトより
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【あらすじ】
大杉重一郎は予報が“当たらない”ことで有名なテレビ気象予報士。悪くない仕事、悪くない暮らし、悪くない家族関係(妻・息子・娘)、そんなある日、重一郎はあるものと遭遇する。それは空飛ぶ円盤!?

「自分は火星人。世界を救うためにこのホシに遣わされたのだ」重一郎のなかに“火星人”が覚醒する。覚醒は止まらない。息子の一雄が水星人、娘の暁子が金星人として次々目覚める。それぞれの母星から使命を受け取った家族はそれぞれのやり方で世界を救おうと奮闘しだすが、やがて様々な騒動に巻き込まれ、傷ついていく――。(転載終了)

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美しい星・小説(Wikipedia)より

夜半過ぎ、埼玉県飯能市の旧家・大杉家の家族4人が町外れの羅漢山に出かける。彼らはいずれも地球の人間ではなく、父・重一郎は火星、母・伊余子は木星、息子・一雄は水星、娘・暁子は金星から飛来した宇宙人だと信じていた。

各人とも以前、空飛ぶ円盤を見て自らの素性に目覚めていたのである。その日、円盤が来るとの通信を父が受けたのだが、円盤は出現しなかった。しかし一家は自らが宇宙人であることを自負しながら、その素性を世間に隠し、水爆の開発によって現実のものとなった世界滅亡の危機、核兵器の恐怖から人類を救うために邁進し始める。(続きはwikiで)

「瑠璃色の地球」と林檎(7/30)より


25日は三島由紀夫の命日だったので、他の記事は後回しにして取り上げました。その日に三島由紀夫のSF小説「美しい星」の映画化(2017年5月公開)があちこちで報道されていました。メディアの報道では命日について触れてはいないようです。少しぐらい触れても良さそうなものですが・・・(笑)

このことは知らずにいたのですが、先ほどコメントいただいた読者の方から教えられました。ありがとうございました。m(__)m 映画が原作の内容に忠実に描かれているか定かではありませんので、両方を列記させていただきました。

そんなわけで、このような内容の映画が来年公開されるというのも、「君の名は。」「シン・ゴジラ」とともに何かのサインを秘めているように思われます。来春が楽しみです~。



そういえば・・・昨日は「映画・インフェルノ」を観てきました。どんでん返しもあり、観客を飽きさせない内容です。

今振り返りますと、トム・ハンクス扮するラングドン教授は宇宙人ではありませんが、ある生物学者が人類増加問題の解決策として恐ろしい感染症を世界に広めようとしていることを知り、阻止するために奔走する、というスト―リーになっています。少し似ているかもしれませんね。

なお今回は、詩人ダンテの叙事詩「神曲」の中から「地獄篇(インフェルノ)」がモチーフになっています。

(参考) ダンテの新曲(NAVERまとめ)