新国立劇場オペラ「魔笛」ダイジェスト映像


黄金と太陽神の国ジパングに隠されたフリーメーソンの秘義!③

イルミナティは『未来記』から生まれた?

私は、ある人物から聞いた話として、本稿の最初にこのようなことを書いた。

「かつて日本の皇子が書き残した預言書の写本が、1000年以上も前にシルクロードを渡り、長らくスペインのあるシナゴーグに納められていた。これを見たのが、アダム・ヴァイスハウプトというバイエルンの元大学教授で、彼はイルミナティ創設の参考にしたようだ」

この情報の真偽については、正直なところよくわからない。ただ、噂にしろ、このような情報が示唆されたことに私はひどく興味を抱いた。

魔笛01

イグナーツ・フォン・ボルンは、ヴァイスハウプトの片腕として、イルミナティの指導者的立場にいた。もし、日本から伝わった預言書をヴァイスハウプトが読んでいたとしたら、当然、ボルンもそれを読める立場にいたと思われる。

いうまでもないが、日本の王子が書き残した預言書とは、四天王寺の重要関係者であるT氏が私に存在を示した、聖徳太子の『未来記』に間違いないはずである。

ということはつまり、『未来記』に示される【善悪逆転】についての預言が、『魔笛』のテーマに移植されたのだ。

いや、もしかするとそこには、具体的な救世の手立てまで書いてあり、それは天皇家に伝わる秘義か奥義の読み解きがキーになるのではないだろうか。

(過去記事) 「ハトホルの秘儀」と伯家神道

ボルンはそこに、エジプトの隠された知恵、秘義に共通する何かを読み取ったと思われる。

ところがヴァイスハウプトは、同じ預言書を読んで、イルミナティ創設のヒントを得たのである。彼はイエズス会の制度をイルミナティに取り入れながら、実際の教義は正反対のことをやったわけだから、もしかするとその要領かもしれない。

しかし、イルミナティの思想、原理は、それを突き詰めればやがて、人間の尊厳と権利を奪うことになる。すべての人間が、支配者のために籠の鳥になって、奉仕することになるからだ。

受胎告知(ボッティチェリ)
受胎告知

そこで・・・このイルミニズムの原理を破壊し、人間を救うという大仕事は、エジプトの隠された秘義を伝える日本の皇室、あるいは王子に委ねられるのだ。

だが、残念ながら日本人はまだ覚醒していない。それが『魔笛』に込められたメッセージなのである。何も知らない観客が混乱したのも当然なのだ。

そして、このイルミナティの秘密を暴いたことで、ボルンとモーツァルトはイルミナティに仕える医師のクロセットによって毒殺された。この事実を隠滅するために、モーツァルトの遺体は隠された。モーツァルトの葬儀委員長は、これもイルミナティの指導的立場にいたスヴィーチン伯爵であったわけだから、簡単なことだ。

(過去記事)聖徳太子の「未来記」(7) 
聖徳太子の「未来記」(8)

そう考えれば、モーツァルトの死の謎と『魔笛』に封じ込められたメッセージも、読み解けるように思われる。(次回へ続く)

「月刊ムー5月号」より

≪受胎告知≫より

「受胎告知」とはキリスト教の新約聖書に登場するエピソードで、今から約2000年前、イスラエルに住んでいた未婚の女性「マリア」のもとに「大天使ガブリエル」と名乗る一人の青年が現れて「あなたは神の子を宿しました。」と告知する話です

ただ、この時マリアはまだ男性との性行為をしていなかった(処女)ため、子供を宿したと聞いた時とてもおどろきました。そして、ガブリエルは「その子は全知全能の神から授かった子なのだ」と説得し、その場を去りました。時が経ち、生まれた子は「イエス」と名づけられ、人類を救う救世主メシア=キリストとなるのでした。(中略)

受胎告知を描く時にはいくつかの決まりがあり

(1)マリアは書物を読んでくつろいでいる。

(2)大天使ガブリエルが現れ、マリアが神の子を処女懐胎したことを告げに現れる。

(3)大天使はマリアの純潔のシンボル白百合(フィレンツェの花が百合であることも関係している)を持っている。

(4)左に大天使ガブリエル、右にマリアがくる。

などが代表例です。(続きは元記事で)