秋の大通公園西12丁目
町中も紅葉に染まって、とっても綺麗です
10月も終わりですが、とても暖かくて穏やかな日が多かったですね。
気持ち良い時間は、「読書の秋」にぴったりです。
しかも、秋はミステリーが似合いませんか?
「8つの完璧な殺人」を読む前に。
新作が出ると必ず買ってしまうピーター・スワンソンです。
早速入手するとすぐ、読み始めましたが、、、
ミステリー専門書店の店主マルコムのもとに、FBI捜査官が訪れる。マルコムは10年前、犯罪小説史上もっとも利口で、もっとも巧妙で、もっとも成功確実な“完璧な殺人”が登場する8作を選んで、店のブログにリストを掲載した。『赤い館の秘密』、『ABC殺人事件』、『見知らぬ乗客』……。捜査官によると、それら8つの作品の手口に似た殺人事件が続いているという。犯人は彼のリストに従っているのか? ミステリーへの愛がふんだんに込められた、謎と企みに満ちた傑作!(出版社情報より引用)
ミステリー界の傑作、古典、これらのプロットが下敷きになっているストーリーらしい。
もちろん、このリストにある本を読んでいなくとも、スワンソン作を読んで楽しめると思いますが、いや待てよ、と。
自分、この8作ほとんど読んでません
アガサ・クリスティーもパトリシア・ハイスミスもA・A・ミルンも他も、、、
で、スワンソン作品の前に、これらの古典を読んでみるのもいいのじゃないかと。
ミステリーが似合う「読書の秋」ですしね。
「ABC殺人事件」アガサ・クリスティー
注意することだ―ポアロのもとに届けられた挑戦状。その予告通り、Aで始まる地名の町で、Aの頭文字の老婆が殺された。現場には不気味にABC鉄道案内が残されていた。まもなく第二、第三の挑戦状が届き、Bの地でBの頭文字の娘が、Cの地でCの頭文字の紳士が殺され…。新訳でおくる著者全盛期の代表作。(出版社情報より引用)
「8つの完璧な殺人」を少し読んでしまったので、「ABC殺人事件」のおおまかなプロットがうっすらと分かってしまいした。この感想記事にも、ネタバレな感じで書くかと思います。
まあ、あまりにも有名なミステリー小説ですから、大方のファンならご存知のお話でしょうから、お許し頂きましょうか。
頭文字Aの町で、名前の頭文字Aの人が殺され、次にBの町でBの人が殺される、連続殺人事件が起こり、犯人より名探偵エルキュール・ポワロの元に挑戦状が届くという発端です。
自分、本格謎解きミステリーをあまり読まないのは、頭が悪くて犯人を滅多に当てられないからです笑 なんか分からないと口惜しくてムーン
なので、最初におおまかなヒントを与えられて無ければ、犯人は分からなかったかも知れません。そのヒントとは、意味ありげにABC順に重ねられる殺人は、いわば目くらましで、犯人が本当に殺したかったのはある一人の被害者だけ。という点でした。
これを踏まえて読めば、一連の被害者の中で、殺して利益があるのはたった一人です。
そして、その利益に関連するのも、ある一人の人間だけです。
また、精神的に弱い所のある一人の男が犯人と疑われる流れがありますが、これは仕組まれたもの、という事が分かりやすいです。
という事で、推理力の無い自分にも本作の犯人は分かったのであります!
そして今まで、ちょっと敬遠していた高名な探偵エルキュール・ポワロの魅力の一端を少しばかり分かったかも知れません。
で、次に「アクロイド殺し」も読んで見ますよ。
「8つの完璧な殺人」はもう少し、お預けです。