永禄三(1560)年の京。牢人中の明智光秀は、若き兵法者の新九郎、辻博打を行う破戒僧・愚息と運命の出会いを果たす。光秀は幕臣となった後も二人と交流を続ける。やがて織田信長に仕えた光秀は、初陣で長光寺城攻めを命じられた。敵の戦略に焦る中、愚息が得意とした「四つの椀」の博打を思い出すがー。何故、人は必死に生きながらも、滅びゆく者と生き延びる者に分れるのか。革命的歴史小説、待望の文庫化!【内容情報】(「BOOK」データベースより引用)

 

 

NHK大河ドラマ麒麟がくるを久しぶりに毎週楽しんでいる。大河ドラマは、どれくらい久しぶりかと言えば、、、真顔ウーン…

記憶に無いくらいかな。モックンが主演した「徳川慶喜」は記憶にある。

「麒麟がくる」にも本木雅弘が斎藤道三役で出ているが、いい!実にいい!!

最近テレビやDVDを見ていると寝落ちしてしまう老人となり果てて、なかなか連続ドラマにも食指が動かない自分であるが、明智光秀に光を当てたドラマと聞いて見てみるかと。

まずまず面白いですな。

 

織田信長が登場して来たけど、染谷翔太ってなんかイメージ違うけど、きっと面白い信長像を打ち出してくれるのだろうと一応期待しているところ。

肝心の主役、明智光秀役の長谷川博己もまあ良いと思う。歴史には弱いので、実際の明智光秀がどんな人だったのか詳しくは無いけれど、残っている肖像画などでもしゅっとしたいい男だったらしいし。子どもの頃読んだダイジェスト版「太閤記」ではやっぱり裏切り者というイメージを持たされたと思うのだが、明智光秀ってわりと嫌いじゃないキャラだよなあ。

 

で、大分以前に購入したまま忘れていた本書光秀の定理があったのを思い出し、掘り返して読んでみた所、なかなか素敵な光秀像を与えて頂けた。

光秀自身も好人物なんだけど、架空の登場人物である兵法者の新九郎、辻博打を行う破戒僧・愚息の二人を絡ませて、光秀自身の世の中に対する考え方に影響を与えたり、戦略のヒントを提示したりと、魅力的なストーリーが展開する。

 

愚息という人を食ったような名前を持つ僧が使う、サイコロの目を当てる博打や「四つの椀」に一つ入れた小石がどの椀に入っているか当てる博打で、確率の法則を使っている。

後に光秀の城攻めにもこの確率を用いて勝利を収めるのだが、人の世は理論と情の両方が大切であるか。光秀に長く付き合った二人が、本能寺の変の後で、光秀は何故信長を討ったのかと話し合うシーンで終わるが、最後に意外な人物に行き会って、、、。

 

ドラマはまた違った脚本で、登場人物も異なる解釈で楽しめることと思うが、色々な見方の小説を読んでみるとドラマもなお面白くなるかと思えた読書。

 

にしても、日頃あんまりドラマを見ていないので、自分の中では未だに若手俳優と思うのに皆さんオジサン役ばっかり演じているので驚くのだが、やはり時の流れは止まってはいない。そりゃー自分も、もはやおばあさんの一員だしな滝汗

 

 

お天気の良いテラスなどで一杯やりたい素敵なワイン:MATENI ROSE

小樽のOSA WINERYさんのマテニ・ロゼ

ツヴァイゲルトレーベで作られたロゼなんだけど、とても楽しい気分になれる味わい音譜音譜

春になったら外に出て、飲みたいな。

マテニってね、北海道弁で「ていねいに」っていうような意味なんですよーウインク

手を掛けて作られたいいワインです!