最近は、マンガもあまり読まなくなって(とはいえ、同世代のオバサンの中ではいつまでもマンガに親しんでいる一人かも知れませんが(^-^;)きているので、連載継続中のもの以外の作品にはかなり疎くなっていると思います。そこで、「マンガ大賞」にノミネートされた作品などは、その中から気になるものをチョイスさせて貰って自分にとっての新しい作家さんの発掘と致します。

本作も2013年マンガ大賞ノミネート作です。何が引っかかったかといえば、リアル猟師奮闘記という副題。仕事柄、冬にはいわゆるジビエという野鳥獣の料理を提供するため、猟及び猟師さんには、多少とも関心を持つ次第です。

作者の岡本氏は猟師マンガ家だそうで、ご自分の猟の様子、そして獲った獲物を捌いて調理して食べて、味の感想までをつづった狩り&野生グルメ日記を展開していて現在第3巻までコミックスが出ています。まだ1巻を読んだだけですが、岡本氏が猟を始めるに至ったいきさつ、初めて手に入れた銃(これは空気銃なんですが、これでも猟ができるんですね!)、狩猟免許を取る様子、初猟などなど、興味深いエピソードがいっぱいです。

鳩やウサギ、カラスまで撃ち落とす岡本氏。また先輩のベテラン猟師の猟話も豊富です。解体・調理の絵もありますが、氏の絵柄はどちらかといえば、上手いリアルな絵というよりは、味のあるさっぱり(?)した絵ですので、それなりに書き込まれている動物の絵もわりとかわいらしい感じがします。あまり残酷な感じはしません。食べ物として、山から動物を少し分けて頂くという、昔からの人の営みとしての猟師の姿が感じ取れるからかも知れません。

これから猟師になってみようと考えている向きにも、お役立ちの一冊かもですね!
自分、猟師になる気はありませんが、猟師さんから鴨とか分けて貰いたいです。売り先に困ったら、ヨロシク!