「結婚小説」 「この人と結婚するかも」


図書館の貸し出し期限内に借りた全4冊読了するも、ブログ記事を書くのは間に合わず、本はすでに返却して手元にはない。ので、詳しいご紹介はできないのだけど、どちらもまずまず面白い。中島さんの本は、30~40代の独身・ワーキングガールが読めば、これワタシのコトじゃない?!なんて思えるようなコトがいっぱいあるかも知れない。


「この人と結婚するかも」の主人公は、街中でちょっとしたふれ合い、例えば古典的だけど落し物を拾ってくれた男性など、、、それだけでもしや「この人と結婚するかも」と運命の出会いを妄想してしまう。でも、わりとこんな想像ってするんじゃないかな。まあ、フツウは想像だけで終わるけれども。この主人公も、妄想するだけで全くアクションを起こすわけではないので、もちろんその後何事も起こらない。色々考えて、通っている英会話スクールに新しく入ってきたちょっと感じいい男性と、お昼に入ったセルフのうどん屋で偶然会ったことをきっかけに行動してみようと思う。

この本にはもう一つ、中編が収録されていて、珍しく働く独身ボーイが主人公。男の立場から振られ続ける気持ちを、独白。この人はテレビでも売れ始めた料理家で、自宅でお料理教室なども開いている。友人に頼まれて辺鄙な場所にある別荘でのパーティ料理のケータリングをするが、その料理を運んでいる途中のトラブルをはさみながら、今での不毛な交際を振り返って。幸せの青い鳥は、意外と身近にいたらしい。


「結婚小説」は、小説家の女性が主人公で、「結婚」をテーマにした小説を出版社から依頼されているのだが、あらためて「結婚するとなぜ幸せ」なのか、考え始める。そして、映像作家と出会って、その作品にも惹かれて恋に落ち、自然に結婚しようということになり、その披露宴の朝、突然。


このお話で、主人公は結婚して、家庭に入り、いつも部屋をきれいに整え、そして赤ちゃんを、、、という「結婚生活」もいいかなと思い、編集者にもう小説は書かない、と宣言するシーンがある。ここの所で、自分はものすごくガッカリした。そして、若い編集者が「いつまでもいい気になってるんじゃありません!」というようなことを言ってしかった時、とってもスカッとした。仕事を止めて家庭に専念するのも、もちろんその人の人生、いい選択ということもありましょうが、やはりもったいない。主人公の友人が言ったように、「あなたの世界がある」のだから。

しかし、編集者の説得を振り切り、彼女は結婚に走る。そして、披露宴が始まり、、、スッキリしました!こうこなくちゃ。でもね。社会人として、こういう決断はもっと早くにね(笑)