食べて飲んで観て読んだコト-ブラインドネス

ブラインドネス


ジュリアン・ムーアが主演だし、日本人の伊勢谷友介、木村佳乃も出演していて、映画公開時はずいぶん露出度高かったみたいだけど、観ようかなーと思いつついつの間にか終了していた。

新作DVDとして出ていたので、早速鑑賞。


急に目の前が真っ白になって何も見えなくなる、空気感染する伝染病が蔓延する。初期の患者たちは古い精神病院跡に隔離される。目は見えず、患者であふれ劣悪な環境、食糧の不足などから、人間性も悪化してエゴがむき出しになり、地獄のようになっていく隔離施設だ。その中で、唯一感染せず目が見える人間として存在する女性がジュリアン・ムーア。鬼畜のようになる人たちもいる中で、唯一回りを見ることができて理性を保っているが、、、。


突然発生した原因不明の病や、全員見えずということは見られもしない、という環境で変わっていく人たちの描写が恐ろしくもあり、興味深くもあり。しかし、途中の食物で性を支配しようとする連中によるおぞましさはかなり正視に堪えないシーンだ。ダンナはここでもう、怒り出す(^_^; 曰く、こんな映画を選ぶオマエが悪い。へいへい、すみませんね~だ。

と、二人の間も険悪になりかけた頃、一条の光明が・・・。とりあえず、ハッピーなエンディングで助かりましたー(^_^; 


この手の心理パニックものは、後味悪い作品もままあるけれど、自分としては、そんなにキライじゃないな。人間て、しょせん弱い生き物。肉体もそう頑健じゃないし、精神はもっと脆弱だ。環境によっては、こんな風に悲惨な世の中になることも十分考えられる。それでも、タフな精神力を発揮して頑張る人の姿を見るのは気持ちよい。



試飲:Morey-St-Denis 1996 Maison Clavelier

食べて飲んで観て読んだコト-Morey-St-Denis

蔵出しとのことで、飲みごろなヴィンテージ。黒ッぽい濃い目の色調で、果実味も濃く、凝縮感のある味わい。ドライフルーツのような甘酸っぱさがとても旨く、飲み過ぎ注意なワインだ(笑) 価格もお手頃で嬉しい音譜