よく行く読書プログで知ったり、お知り合いの方から超プッシュを頂いた今野敏さん。意外と自分、ミステリーでも警察ものには暗く、横山秀夫さん他いくつかしか知らなくて、あまり手を付けないでいた分野。書店へ行くと、平台に何冊も文庫本が積み上げられ、ブレイクしているらしい今野敏さんだ。試しに一冊と、買ったのがまずはこの「隠蔽捜査」である。


主人公の竜崎伸也は、東大卒の警察キャリア。エリート中のエリートで、東大卒にあらずば官僚ではない、というような鼻持ちならない人物として、まず読者の前に登場する。主人公としては変わったキャラだなあ、と思いつつページを繰った。東大どころか有名私大をも出ていない、全くエリートではナイ自分には、共感できるところのないキャラクターに思える。こんな主人公のお話を楽しめるのかなあ、と懐疑的に。既読の皆さまのご感想もわりと、最初は共感できなかったが、、というものがあり、どんな風に面白くなっていくのかと逆に興味を惹かれつつ、読み進むと。


なるほど!皆さまがはまるワケが分かりますね!竜崎のキャラが変わるわけではない。彼は最初から最後まで、一貫している。筋を通し、原則を守る。正しいことは曲げない。自分個人に不利なことであったとしても、国民に仕える官僚としての筋を通すのが竜崎である。読み進めるごとにそんな竜崎に好意を抱き始めることに気づくのだ。高潔な人間に憧れる自分としても、なかなか魅力を感じるキャラクターだなあ、、、(*^.^*)


相変わらず、世の中には偽装があふれる中、この物語でもある事件を隠蔽しようとする者たちがいて、それに反対する竜崎自身にも息子が法を犯すという、困難なことが降りかかる。「もみ消せ」という囁きが聞こえる。


偽装事件を他人事としてみている限り、その対処法は明らかだ。偽装はまずしないことが一番(^_^; なのだが、それがばれた時に、またごまかす、責任を転嫁する、これもまた最悪。誰もが理解していることでも、いざ自分の身にそれが降りかかった場合、きちんと責任を取るということができるだろうか。さあ、竜崎の危機管理はいかに!


昼ビ:母の買物に付き合って、お昼は一緒に天麩羅屋さんで。ビールの肴で定食の天麩羅を食べちゃって、ご飯のおかずに穴子を追加。美味しかったけど、食べすぎだなあ。反省。しかも、前夜の夜更かしと昼ビがたたって、その後の英会話のレッスンでうとうと。先生、ごめんなさい!