かもめ食堂


これといって事件が起こるわけでもないし、起伏あるストーリイが語られるわけでもないけれど、色々な人たちが、それぞれのやり方で気持ちを通じ合わせ、淡々とした時間が流れている。


フィンランドのヘルシンキという、なんとなく観光的にはメジャーじゃないような地味なイメージの街で日本人女性が開いたメインメニューは「おにぎり」というかもめ食堂。お客が一人も入らない日が続くけれど、店主のサチエさん(小林聡美)は毎日市場で材料を仕入れきちんと掃除をして食器を磨き、お客を待ち続ける。マジメにやっていれば、必ずお客が来るようになると思いながら。初めてのお客は日本かぶれの青年トンミ、彼に「ガッチャマン」の歌を全部教えて欲しいと頼まれて悩むサチエ。肩の力の抜けた笑いが、散りばめられて(^。^)


目をつぶって指差したらヘルシンキだったので、やって来ちゃったミドリさん(片桐はいり)や、親の介護から解放されてテレビでみたエアギター大会に魅かれて来たマサコさん(もたいまさこ)は、なんとなく自然にかもめ食堂のお手伝いを始める。


少しずつ、お客が入り始め、鮭の網焼きやとんかつ、唐揚げ、おにぎりなどを美味しそうに食べるヘルシンキの人々で、初めてお店が満席になった日、サチエさんのしてやったり!の満足げな表情には共感したなー(笑)。マサコさんのひょうひょうとしたトコロにもとても惹かれる。自分、以前「もたいまさこ」に似ていると言われたことがあるし、マサコさん路線で人生歩こうかな。それには、まず蓄積した脂肪を落としてスレンダーにならないとな!



昼食:本当にお腹が空く映画なので(^_^;、シアター・キノ から近くのホフ へ。新玉葱の冷たいスープ、豚肉のシュークルート、チーズ、デザートに焙じ茶のクレーム・ブリュレと生姜のアイスクリーム。友人は、地鶏の大麦包みロースト、ショコラと金柑のガナッシュ、ペルノーのアイスクリーム。このペルノー、一口頂いたけどほんのりペルノーの香りでなかなか美味しい。

ホフ、ポーク   ホフ、鶏肉

豚肉(左)と鶏肉(右)の料理


ブリュレ   ホフ、ショコラ

ほうじ茶のクレーム・ブリュレ(左)とショコラと金柑のガナッシュ(右)

飲物:Bourgogne Rouge 2003 Jacky Truchot 果実味、厚みのある美味しいブルゴーニュ。

ホフ、ワイン

反省:けど、お客が来ないのに、仕入れして、ステキなお部屋に住んで、ちゃんと毎日ご飯も食べられて、これは相当運転資金用意してヘルシンキに来たのかな、お金はどうやって用意したのかな、なんて思案する自分て(^_^; これも、ファンタジーの世界なんだから、ねえ。