利害関係なくラッパの話をすることが1番の幸せなのかもしれない苦笑
中学生時代から、「プロのオーケストラのトランペット奏者になりたい!」と思った私は、高校入学後からピアノを習い始めました。そのピアノ教室の先生は、「ピアノとかソルフェージュだったらわかるけど、トランペットの事わからないから、冬の国立の(受験準備)講習会に行ってきなさい!」と言われ、上京。
その当時国立のトランペット指導陣は、師匠と、祖堅先生の2人体制でしたが、この回の講習会は師匠のみ。レッスン室には30〜40人くらいの受験生が車座になっており、レッスンは1人ずつその車座の真ん中で吹くという、何とも緊張感を強いられる、精神的に過酷なものでした。通常の受験生は(笑)課題のアーバンの音階と、課題曲のコレルリのソナタ8番を吹くのだが、たまに勘違いして?ハイドンのトランペット協奏曲の1楽章を吹き始める方もいて、そういう方には師匠は「君、ラッパやめて田舎帰ったほうがいいよ。」と容赦無く檄を飛ばしていた。そういう光景を見てビビりながら迎えた自分の番。高校1年であること、トランペットの個人レッスンを受けるのは初めてであること、など(言い訳?)を伝え、ベーシックの音階を演奏(後に師匠のレッスンでは毎回この音階をすることとなる)した。講習会期間中2度のレッスンを終え、昼食のタイミングで師匠が席を立ったタイミングを見計らって、定期的にレッスンして頂けるようにお願い。「君は僕なんかにレッスン受けなくても受かるよ。」と言われたが、そこを何とか、ということで連絡先を入手。(当時は自宅の電話番号。今でも暗唱できます笑笑)
最初のレッスンから2・3回は泉岳寺にあるN響の練習場だった。それ以降は武蔵境にあるご自宅でのレッスン。
ある時期、全然音が鳴らなくなってしまい、暗い気持ちのままレッスンに行った時には、楽器を口に当てるアプローチを矯正していただきました。その時はあまり変化がありませんでしたが、青森に帰って翌日朝学校で音出しをしたらすごく良い鳴りで!今でのその事は忘れません。
青森から東京に行く手段は、夜行の急行列車。勿論座席指定なしで12時間かかりました。当時「東京都区内周遊券」ってのを買うと(学割で)12,000円位で往復できたのです。今の高速バスより安い!今は夜行の急行列車は残っていませんが、残っていたとしても今は体力的に無理でしょう。一度冬の寒い時期にその電車に乗ろうと駅のホームに行ったら、鮨詰め状態。翌日のレッスンに間に合わせることを考えると、この列車に乗らないわけにはいかないので。デッキに足をかけたが、そこから先へは進めず。座ることはおろか、しゃがむことすらできないまま、また途中駅に停まるたびにドアが開いて寒い空気にさらされ仙台まで。ってなことも2度ほど経験しました。
そんな苦労の?甲斐あって大学へ無事合格。
大学では本当に本当にいろんな事を学びました。私の今の人格は、この時に形成されたと言って過言ではありません。
大学生活を終え、そのまま地元に戻り教員を始めました。それから約35年。師匠とも東京とも疎遠になっていく日々でしたが、SNS等の普及により、東京で行われていることはおろか、師匠のリサイタル情報なんかも知ることができるようになり、それからは機会があれば上京するようになりました。お会いすると間違いなく「お〜山田!あれ?たくやだっけ?」とボケてくださり(笑)「お前青森でいい先生になったんだって?」と笑う。最後に直接お会いできたのは2024.6.22佐世保でした。この時奥様のレイ子さんのお話だと師匠は今でも1日6時間は練習している、との事でした。
本当は今年の11.3に「傘寿を祝う会」に出席いただけるはずだったのですが、それも叶わず、
その時に新大久保の某楽器店でこの楽器を見つけて、「ふ〜ん」くらいにしか思っていなかった楽器に11月末に再会し、売却予定で持ち込んだLechnerのB♭管を手付け金にして(?)買ってしまいました(笑)。
店の方に話を聞いたら、フィンランドのヨウコ・ハルヤンネがスイスのスパーダに作らせたE♭管で、世界唯一の楽器だそうだ。
スパーダは今後既成の楽器のチューンナップはするが、オリジナルの楽器は作らないと言っているようなので、ますます貴重。
本人が直接このお店に持ち込んだんだろうか?
師匠は晩年、E♭管やピッコロを吹く機会が多く、「Vocalise」や「夢のあとに」「Ave Maria」などを演奏されていて、私もこの楽器を手に入れて取り組んでみたいなと思い、またE♭管で吹けるように楽譜の移調にも取り組んでいた矢先の訃報でした。これも師匠からの啓示?と勝手に思っています。
師匠北村源三先生、天上からも厳しく、時には優しく我々のことを見守りください。
正しさは、必ず勝つ
これで今夜はぐっすり眠れるかしら?
ほとんど練習しなかった![]()
明けて水・木と音出しにチャレンジするが、「他人の口」ダメダメ。
今日は考査最終日のため部活再開。便乗して練習。
最初はダメだったが、根気強くインターバルを空けながら音出ししていったら、だんだん鳴るようになってきた。
今日気がついたのは、お腹で支えながら音を出すこと。
やっぱりそういうことですよね。ハイB♭の上のF辺りも角度で(謎)当たる。
明日はムノツィルブラスを聴きに仙台方面へ。楽しみ。

