AGK~基本姿勢
昨夜のAGKは、GK-C級 in つま恋でご一緒させていただいた
岡山県トレセンGKコーチ:有吉先生がゲストとしてみえられました。
有吉先生と同行して、中学1年GK 小6GK 小5GKの3名。
AGKは高校3年GK 中学1年GK:2名 小学生GK:7名。
合計:14名のGKの参加でした。
ウォーミングアップ終了後、中学生以上と小学生以下に分けました。
テーマは基本姿勢。
小学生GK9名は有吉先生が指導していただけることになり、僕は中学生以
上のGKを観させていただきました。
以下は中学生以上のGK対象に行った僕のトレーニング内容です。
●基本姿勢のトレーニング
★キーファクター:いつでもどこへでも動き出せる姿勢
ボールの動き=①→②
1:BがGKの背後から「Aの顔」に向かってボールを投げます
2:AはボールをキャッチしてからGKに投げたり、キャッチせずにパンチ
ングしたり、キャッチせずにヘディングしたり
3:GKは基本姿勢から足を運んでボールをキャッチ
~トレーニングのポイント~
トレーニング開始時、AはキャッチしてGKの基本姿勢を確認。
それからボールを投げます。
慣れてきたら、パンチングやヘディングを混ぜていきます。
※GKへのボールを左右に振りすぎるとステップだけではキャッチできなく
なり「基本姿勢からの動き出し」というテーマにフォーカスできなくなり
ます。
ボールが見えない場所から出てくるため「構えるタイミング」は「一瞬」に
なります。
この「一瞬」はそれぞれのGKの基本姿勢の「癖」が現れやすいと思います。
▼多かった修正点
・膝内側に力が入り膝が内側に倒れた状態で構える
脚の内側に力が入りすぎると、ステップが踏めません。
「膝は軽く曲げて、上半身を前傾」がポイントだと思います。
・つま先の向きがバラバラ
これも、脚に力が入るために起こる現象だと思いますが、つま先がボー
ル(シューター)に向かず、バラバラの位置を目指しています。
つま先がバラバラでは、カラダがボールに正対していたとしても「斜め
前へ」という「プレーの方向」が実行できません。
「つま先はボール(シューター)に向かう」がポイントだと思います。
●ステッピングからの基本姿勢
★キーファクター:適切な移動方法
構えるタイミングとその姿勢
ボールの動き=①→②
1:BはAにグラウンダーボールをキックでパス
2:キックされた瞬間にGKは目的のポジションへスタート
3:Aはボールを手で受けてから投げる、手で受けるフリをしてインサイド
キック
4:GKは基本姿勢からカラダを倒さず、足を運んでボールのコースに入って
キャッチ
~トレーニングのポイント~
GKは目的のポジションまで素早く移動する必要があります。
この時のステップの選択、そしてストップ、基本姿勢までの動作が滑らかで
あるコトが大切だと思います。
キッカーにボールが渡るまでに、目的のポジションまで移動できなかった
場合、それでも移動を続けるのではなく、しっかり止まって構えることが
できているかがポイントだと思います。
▼多かった修正点
・キッカーとボールの関係をみていない。
目的のポジションへ移動することに気をとられ、ボール&キッカーを見なが
ら移動することができていません。
キッカーとボールの位置をみていないと、どこで止まって構えるかの判断が
できません。
ゲームの中では、出されたボールに寄ってシュートする場合、出されたボー
ルを待ってシュートする場合など状況はさまざまです。
キッカーがどの時点でシュートの体勢に入るかをよく見て判断する必要があ
ると思います。
・止まって構えるタイミングが遅い
これもキッカーとボールとの位置関係の判断の悪さに起因していると思いま
す。
他地域の先生にゲストとして来ていただけることは、僕もGK達もとても勉強
になります。
さまざまな指導者のさまざまな考え方に触れることは、子供達の心の琴線に
触れる機会を増やすことにもなると思います。
なにより「人との出逢い」は人だけが持つことが許された「大切な財産」だと
思います。
人は出逢いを経て、人生を変えていきますからね。
これからもオープンマインドでこのような機会をドンドン増やしていきたいと
思います。d(^-^)
GK-C級 in つま恋~ローリングダウン&ダイビング
次のテーマはローリングダウン&ダイビング。
ようやく講習を再現した映像ができあがりました。
デモンストレーターはAGKのU15GK&僕 (^^;です。
見本にはなりませんが「こんな感じ」ってコトで・・・
★ローリングダウン・ダイビングの目的
・ポジション修正し、ステッピングを用いてボールのコースにカラダを運ぶが
それでもボールのコースにカラダを運べない場合に用いる技術
※配布されたテキストにはありませんでしたが、デモの中でこのような話が
出ました。
配布されたテキストどおりに記載すると以下のようになります。
★キーファクター(※印は僕の理解)
・カラダの側面で着地する
・カラダの下側から順に着地する
・踏み込む足(斜め前に)
・プレーの方向
※斜め前にボールのコースに垂直に面をつくるためにはを考える
・安全確実なキャッチング
★指導のポイント(※印は僕の理解)
・各関節(肩・肘・腰・膝関節)から落ちない
・ボール・カラダへの地面からの衝撃を少なくする
※猫のように地面に落ちるイメージ
・肘がカラダの下へ入らないようにする
※肘がカラダの下に入ると「上半身を肘で打撲する」「腕が自由に使え
ないためにハンブルする、またはこぼれたボールに対応できなくなる」
・ダイビング後の脚の位置:高く上げない
※ダイビング後、地面から遠い方の脚が「高く上がる」ケースが多い
です。
なにも考えないでダイビングするとほとんど「上がる」と思います。
ゲーム中、シュートを撃った相手はGKがハンブルすることを予測し
て、ダッシュで詰めてきます。
この時、脚を上げていると相手に脚をなぎ倒される可能性があります。
自分の身を守るためにも「脚を上げない」
・リバウンドを作らない
※僕の場合、ダイビング、ローリングダウン後、地面への接触がボール
から始まっていました。
こうするとボールが地面と強くぶつかることになってしまい、ボール
がこぼれる可能性が高くなります。
上手い先生方を観ていると
「ボールとカラダがほぼ同時に地面に接触する」
という感じにみえます。
実際は「ややボールの接触の方が早い」のですが、その差は観る者に
は判らず、プレーしているGKには判るという「わずかな差」です。
・ボールをつかむ
★デモンストレーション内容(基本的に2人で行う)
映像を観ながら理解してください
すべてのプレーの方向は「斜め前」
「斜め前へ一歩を踏み出す」→「ローリングダウン」または「ダイビング」
1:抱え込んで
①ボールを抱え込んだ状態で行う(長座・立膝・中腰)
②静止球をアンダーハンドキャッチした後に
③大きくバウンドさせたボールをオーバーハンドキャッチし、その後抱え
込んで
2:ボールを投げて
①投げられたボール(ライナー・グラウンダー)
3:ダイビング
①静止球に対して
トレーニング中、僕が感じた大切なポイントはやはり「基本姿勢」
「リラックス」した基本姿勢がないと、ステッピングをしないでローリング
ダウンやダイビングに行ってしまいます。
ローリングダウン・ダイビングは守備範囲を広げるために重要な技術だと思
います。
「守備範囲を広げる」=「ステッピング+ローリング&ダインビング」
であって「ステッピング」を選択するか「ローリング&ダイビング」を選択する
かでは、守備範囲を広げることにはなりません。
この時のトレーニングではなく、2日目指導実践テストの時、ジャパンサッ
カーカレッジGKコーチ:太田先生の指導を受けました。
「4+GKvs4+GK」ゲーム形式
コートは横:44m×縦:33m(ペナルティエリアを縦に二つ並べた形)
ペナルティエリア角左ワイドで愛知産大三河高GKコーチ:奥村先生がファー
のサイドを狙ってシュート。
ゴールエリア角左で構えた僕は、そのシュートを基本姿勢からそのままストッ
プにいきました。
奥村先生のシュートが速く、結局カラダを斜め後ろに倒してしまい、ボールに
触れずゴールイン。
この時、太田先生から「今のは半歩右へステップを踏めば、カラダを倒さなく
てもストップできます」と指導を受けました。
なるほどそのとおりで、修正のリプレーではシュートブロックができました。
(アゴを強打して一瞬意識が遠のきましたが・・・(^^;)
基本姿勢が硬いと、ステッピングが踏めず、ダイビングも遅れます。
基本姿勢がしなやかであれば、ダイビングがなくてもストップできるし、ステ
ップ→ダイビングというように守備範囲も広がります。
シュートに対して、斜め後ろにダイビングしてしまうGKの多くは基本姿勢
からのステッピングに問題がありそうです。
このようなGKの場合、ダイビングの方向を修正するコーチングから入るので
はなく、まず、基本姿勢からのステッピングに修正がなかったかを検討する必
要があるように思います。
ご一緒させていただいた先生方、皆さん、ローリングダウン&ダイビングの着
地が巧かった。
多分、前世はネコ科の動物でしょうね。(^^;
ジレンマ~卵か鶏か
本当はライセンス講習の次のテーマ「ローリングダウン・ダイビング」につ
いて書くつもりだったのですが、このテーマはテキストベースでは残し辛い
ので、映像を作るつもりです。(いつになるやら・・・(^^;)
ライセンス講習中、いろいろな現場におられる先生方とお話ができました。
すでに大きな組織の中でGKコーチとして経験を積まれている先生が多かっ
たワケですが、経験豊かな先生ほど様々なジレンマを感じておられるのが
印象的でした。
僕のようなGK未経験のコーチにとって、このライセンス講習は最高の勉強
の場です。
JFAが目指す「スタンダードGK」の始まりの技術を学べ、いままで判ら
なかった多くのコトをしっかり理解できるだけでなく、目の前で素晴らしい
技術を持ったGKとGKコーチを一挙に見れるんですから。
しかし、すでに組織の中でGKコーチとして活躍されている先生方には組織
が蓄積してきた歴史の中から編集された「コーチング」が存在しています。
GK-C級ライセンスでデモされる技術は基本の「き」ですが、ひとつの技術
についての「コーチング」には経験豊かな先生独特の様々なアプローチがあ
るワケです。
「なぜプレーを止めなかったのか」「どこでデモが必要だったのか」「トレ
ーニングの組み立てにリアリティがあるのか」などGKライセンスならでは
(通常のC級ではなかった)の細かなチェックがインストラクターの先生方
から入りました。
僕にはとてもメリハリがあって理解しやすいコーチング法でしたが、経験豊
かな先生は「シンクロコーチング(プレーを流しながら声をかける)」が多
かったです。
それはおそらくその先生方が所属する組織が作り上げてきた「コーチング技
法」なんだと思います。
しかし、今回のライセンス講習では、そういうコーチング技法にも一歩踏み
込んで「それでいいだろうか?どうだろう?」という声があがりました。
サッカーの指導でありがちな「人それぞれの個性」という「もっともな理由」
で「まぁ、いろいろあるさ」を認めるのではなく「こうであるべきじゃない
か」という一元論のような強さを感じました。
今回のライセンス講習、日本中のGK育成のベクトルを「ひとつの方向へ」
ということは素晴らしい試みだと思うし、僕のようなGK未経験コーチに
とっては「わかりやすい指導法」だと感じました。
しかし、すでに多くのGKを輩出してきた優れた組織の中でのGKコーチに
は、このベクトルが「基本の『き』」だと判っていても優先できないジレン
マがあるように感じました。
日本のゴールキーパープロジェクトはまだ始まったばかり。
このプロジェクトから、ヨーロッパの一線で活躍する日本人GKが出ること
が日本のGKコーチのジレンマを克服する一番の薬のように思います。
まるで「卵が先か、鶏が先か」ですね。(ーー;
GK-C級 in つま恋~ステッピング補足
ステッピングのトレーニングの中で大切な要素を記載するのを忘れてました。
どのトレーニングでも大切になるのは「基本姿勢」じゃないかと僕はこの度
のライセンス講習で感じました。
僕自身、講習中のトレーニングで重心の位置が偏ったり、手の位置が悪かっ
たりするとスピードのあるボールには対応できませんでした。
キャッチしても落としてしまったり、はじいたつもりがゴールに入っていた
り、一番多かったのは重心の位置が悪いことで、脚を運べずキャッチできる
はずのボールを倒れこんではじいていたケースです。
僕のGK交流会だけかもしれませんが、U12のGK達は「基本姿勢」とい
うところに「恥ずかしさ」を感じています。
特に「手の位置を低く」して構えたがります。
サイズがなくて、頭上の高さのボールに弱いにも関わらず・・・(ーー;
今回の下記のステッピングのトレーニング中に「基本姿勢」を確認しながら
行うトレーニングが入りました。
キッカー①→②(または②→①)にボールが渡った時、一度キャッチして
からGKにボールを投げるのではなく、キャッチせずにパンチングをします。
この時、GKはできるだけダイビングやディフレクティングを使わず足を
運んでカラダの正面でボールをキャッチするように心がけます。
実際のゲームでは、クロスをダイレクトシュートするケースが多いですから
よりリアリティのあるトレーニングになります。
「いつでも、どこへでも動き出せる姿勢」を意識しながらシュートコースに
ステッピングで移動するということの大切さがよく判るトレーニングだと思
います。
先日、同じトレーニングをU15GKに行ってみました。
ステッピングの中で基本姿勢を確認しながらトレーニングを行うと「止まる」
→「動き出してキャッチ」という動作が滑らかになっていきました。
これは、ステップ→ストップの時に「できるだけどこにでも動き出せる姿勢
で止まろう」とするからだと思います。
基本姿勢を単独でトレーニングしていてもプレー中にすぐに基本姿勢を忘れ
てしまうGKには、ステッピングのトレーニングの中で基本姿勢を確認する
ようにすると「力みのない構え」が自然に身につくようになってくるんじゃ
ないかと思いました。
GK交流会のU12GK達に試してみたいトレーニングです。
GK-C級 in つま恋~ステッピング
次のテーマはステッピング。
配布されたテキストどおりに記載すると以下のようになります。
★ステッピングの目的
・ポジション修正
・ボールのコースにカラダを運ぶ
★キーファクター
・適切な移動方法(サイドステップorクロスステップ)
・ボール(シューター)を注視する
・構えるタイミングとその姿勢
・安全確実なキャッチング
~サイドステップのキーファクター~
・できるかぎり両足を地面につけて移動する
・足幅は基本姿勢の時の幅を保つ
・ボールに正対する
~クロスステップのキーファクター~
・上体をボール方向に正対させる
※「クロスステップ」という言葉にとらわれてしまうと「欽ちゃん走り」み
たいなステップになってしまう人もいるんじゃないの?
という発言がありました。
この発言に対して「実際は【目的地に早く到着する方法】というステップ
ですから【ボール(シューター)を観ながら走る】といった方が判りやす
いかもしれませんね」という回答が別の先生からありました。
★指導のポイント
・クロスステップからサイドステップへの切り替えとそのタイミング
・状況に応じたステップの選択
・地面すれすれを移動する
・移動中の上下動は少なくする
・移動中の手の位置(いつでもどこへでも動き出せる位置)
★デモンストレーション内容(基本的に3人で行う)
ゴールさせないためのポジションに注意して目的の場所に移動するために
ステッピングを行いました。
1:サイドステップのトレーニング
① ②が手でパス交換
パス交換中にサイドステップで移動。
シュートに対応する。
2:クロスステップのトレーニング
①から②にボールをパス。
GKは①から②にボールが移動している間に移動し、シュートに備える
キッカー役(① ②)は、
トレーニング当初は「コーンに正対した位置」
ステッピングに慣れてきたら「コーンに正対した位置から1m外」
に位置します。
最初は「手で投げる」→「ボレーキック」というようにボールのスピードも
変えていきます。
僕が難しいと感じたのは「クロスステップ→ストップ→構え」
クロスステップの場合、目的地到着直前まで下半身はボールに対して横を向
いています。
ステップが止まると同時に「基本姿勢=つま先をボールに向ける」となるワ
ケですが、クロスステップを止めると同時に基本姿勢というのは筋力がない
U12にはちょっと難しいかもしれませんよね。
僕の場合も、スピードにのったクロスステップから急にストップするとバラ
ンスを崩してしまい、基本姿勢をとるのに時間がかかってしまいました。
このような場合
「クロスステップ→目的地到着直前→サイドステップ→ストップ→基本姿勢」
の方が安定してボールに正対できます。
このトレーニングの時、筑波大GKコーチ:松倉先生のボレーを受けました。
ハンパなく速くて僕のオーバーハンドは撃破され、両親指のツケ根を捻挫し
てしまいました。(^^;
あらためて「力強いキャッチング、後ろに抜けないキャッチング」の必要性
を感じました。
GKコーチの蹴るボールには、GKへのメッセージが込められています。
「おまえ、そんなことでチームすべての【勝ちたい】と思う気持ちが込めら
れたシュートを止められるのか?!」
GKコーチは心を込めてボールを蹴らないとね。



