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「しかし、お金ってなかなか貯まらないもんですね~」
ある日のこと。大衆酒場で私が食事をとっていると、隣に座ったダニーがため息をつきながら言った。
「どうしたんだ、突然?」
皿の上で湯気を立てているアプトノスのステーキにナイフを入れつつ、私はダニーに聞き返す。
「だって、ポッケ村に居た時は農場を手伝ってたおかげで鉱石とか、怪力の種とか…採れたものを分けてもらえて。それを村の道具屋や行商のばあちゃんに売ったりして…けっこうお金には余裕があったんですよ」
「ふむ・・・」
私はひとつ頷くと、一口大に切り分けたステーキにフォークを突き刺し口に運んだ。
値段的にはそれほど高くは無い。そのため、さらに値が張る上質な部位の肉のステーキと比べれば少し筋張っているような感じられたが、それでも噛むと熱々の肉汁が口の中に溢れ、肉の上に掛けられたソースと渾然一体…よくからんで美味い。
(ごくっ)
ダニーの方から唾を飲み込む音がした。
彼も食事をとってはいたが、そのメニューは保存が利くように硬く硬く焼き締めた【頑固パン】が2個と草食獣【ケルビ】の乳…【獣乳】のセットだ。おかずはついていない。
頑固パンはとにかく長期間の保存に主眼が置かれていて、聞いた話によると1年、ほったらかして置いても、カビも生えないらしい。西シェレイド王国の軍隊でも行軍糧食に採用されているという。ただし、ガッチガチに焼いてあるため、その食感は、
『レンガをかじっているかのようだ』
…と言われる。
だが、一度焼いてしまえば長い間置いておけるので手間がかからず、量に対しての値段は安かった。
もっとも、スープか何かにひたしてやわらかくするか、金槌か何かで叩いて砕くかしないと、とても食べられない代物。案の定、ダニーも木のお椀に入れた獣乳に頑固パンをひたして柔らかくして食べていた。
そんな食べるのに面倒な料理だ。酒場で扱うメニューの中でも、かなり安い部類に入る。
「そんなもので身体がもつのか?」
そんな私の問いかけに、ダニーは力なく首を横に振った。
「…ぜんぜん足りないっすよ。でも、こないだ防具を新調しちゃいましてね」
そう言って、ダニーは身に着けた新しい防具、【イーオスメイル】の胸甲を軽く叩いて見せた。
「手持ちのゼニーが心もとなくなってて・・・次の狩りまで贅沢はとてもできないですよ…」
ポッケ村からミナガルデの街に来たばかりのダニーのハンターランクはまだまだ低い。
そのハンターの実力を表すひとつの目安であるハンターランク。ミナガルデに限らず、ハンターズギルドはハンターランクに応じて、そのハンターが受けられる依頼に制限を課している。
力量不足のハンターが、実力以上の難度の依頼を受けて失敗・・・最悪の場合、命を落とすことを予防するための措置だが、低ハンターランクのハンターの受注可能な依頼は、危険度は低いのだが、その分、達成後に受け取ることができる報酬もまた低いのだ。
例えば、このミナガルデハンターズギルドが扱う、もっとも簡単な依頼・・・森丘で特産キノコを15本集めてくるクエストの場合、報酬は600ゼニー。もし、4人でクエストに出たとすれば、報酬はさらに4分の1となる。
これでは、1本160ゼニーの【ピッケル】すら買えない。
「ねぇ、アギさん! なにか、こう…いいゼニーの稼ぎ方はないですかね?」
ダニーがすがるような目で訊いてきた。
「ゼニーを稼ぐ? 簡単なことだ。強いモンスターを…たとえばリオレウスあたりを一人で狩れば6000ゼニーくらいはすぐに手に入るぞ」
その目を見ながら、私はあっさり返してやる。ダニーは、
「い、いや、それができれば苦労はしないんですけど…」
…と言いながら落胆のため息をついていた。そんな様子に、思わず苦笑いが出た。
「レウスクラスのモンスターと戦うには、それなりの道具も必要だからな。それすらないんだろ?」
「…」
私の問いに、ダニーは沈黙で答えた。
「ふむ…いい稼ぎか。ないこともないが…」
期待に満ちたダニーの目。それを見ながら私は肩方をすくめたのだった。
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やっべ、寝なきゃ・・・続き・書き足しは夕方にでも。
(追記)
モンスターハンターシリーズの各作品において新人ハンターを襲う問題
資金難 。゚(T^T)゚。ギブミー マニー特に、無印、Gの序盤は入ってくる報酬も少なく、さらに武器の強化、防具の更新(買い替え)にかかるお金も馬鹿になりません。
個人的には、
『だが、それがいい』(花の慶次的な意味で)

…とも思っています。
【適度な不自由さ】
それもまた、モンハンの魅力(=それを乗り越えたところに、デカい達成感が待っている)と。
ポッケ農場(簡単に素材を集められ、採った素材全売りで数万ゼニーは稼げる)やアイルーキッチンでの肉焼きなど、プレイヤーの快適性を高めたP2、P2Gは名作だと思います。
でも、不自由さ(例:こんがり肉が欲しいときは、クエストに出て生肉を狩って、肉焼きセットで一個一個焼かなければならない。素材は基本、クエストでのみ採れる)があり、荒削りではあるものの、モンハンの魂が濃い【モンスターハンターG】…それを【MH3(トライ)】に先駆けてWiiのモンハンシリーズのトップバッターとして送り込んだ開発陣の判断に、私は喝采を送りたいと思います! 送りたいと思います!!(大切なので2回言いました)
無印、Gをやらずに、モンハンをするのは…なんといいますか、『もったいない!!』と思ってしまうのですよねw
・・・あ、ゼニーの稼ぎ方でしたね(;^_^A
おすすめしたいゼニーの楽な稼ぎ方ですが…
【巨大昆虫、大発生!】
モンハン1の嫌われ者、【ランゴスタ】を50匹を狩る、序盤でよく見るクエストです。

…なんだこれ(-_\)(/_-)三( ゚Д゚)

…えーっと、こちらです(。-人-。)オモサゲナガンス
強敵と戦っているときに背後からプスリΣ(゚д゚;)ヒャッ
剥ぎ取りをしていると背後からプスリ(-"-;Aムーッ
採取をしていると集団でぷすぷすぷすぷすぷす。(;°皿°)ムガーッ
…と、狩りを楽にさせないちょっとした隠し味(なのか?)のランゴスタ。
1匹2匹でもうざったいのに、それを50匹…正直、1人ではやりたくない、4人でもできればやりたくないクエストではないかと思います。
このランゴスタや、その相棒の【カンタロス】

…といった昆虫系モンスターは身体が非常にもろく、ハンターの攻撃で砕けてしまい、素材を剥ぎ取ることもなかなかできません(ある方法で剥ぎ取れますが、それは後ほどw)。
ですが、そのクエスト、やり方によってはけっこう稼げるんですw
以下、データは上位クエでのものですが、下位クエでもそこそこいいかと思います。
《やり方》
まず、毒属性片手剣【ハイドラバイド】(攻撃力:84 毒属性:200)を作成します。
普通の攻撃では砕けてしまう虫たち。ですが、毒属性武器で毒状態(紫色のエフェクトで、徐々に体力を奪います)にして、そのダメージで倒すと、砕けないで身体が残るので、剥ぎ取れます。
ハイドラバイドは【ハンターナイフ】から強化していけるものです。
武器選択のポイントは、低い攻撃力。状態異常属性(毒、麻痺、睡眠)は、攻撃ヒット時に必ず発動するわけではありません。武器本体の攻撃力が高いと、毒が発動する前に倒してしまい、剥げないのです。
その点、ハイドラバイドであれば、ランゴスタを倒すために攻撃を10発ちかく当てなければならないので、さすがに倒す前に毒属性が発動してくれます。属性が発動すれば、ランゴスタは1発で死んでくれるので、【デットリィタバルジン】や【ポイズンタバルジン】よりはハイドラバイドの方が向いています。
さて、あとはそれでバッサバッサ狩っていくだけなのですが、その際、クエスト達成の対象であるランゴスタだけではなく、カンタロスも狩っていきます。
カンタロスはランゴスタよりタフなので、毒だけでは死ぬまで時間がかかりますので、毒+4~5撃ほど攻撃も当てておき、あとは死ぬまで離れて待てばいいです。
剥ぎ採れる素材はどれもそれなりの金額で売れるのですが、中でも【モンスターの体液】が、売却価格500zといいお値段なので、なかなかいい稼ぎになります。
以下は、3回の剥ぎ取り素材のデータです。
<1回目>
モンスターの体液 × 16個 × 500z = 8000z
ランゴスタの甲殻 × 16個 × 120z = 1920z
ランゴスタの羽 × 24個 × 77z = 1752z
ランゴスタの刃羽 × 12個 × 250z = 3072z
カンタロスの甲殻 × 13個 × 120z = 1560z
カンタロスの頭 × 9個 × 175z = 1575z
カンタロスの羽 × 7個 × 72z = 511z
カンタロスの刃羽 × 0個 × 256z = 0z
クエスト報酬 2000z
合計 20390z
<2回目>
モンスターの体液 × 32個 × 500z =16000z
ランゴスタの甲殻 × 12個 × 120z = 1440z
ランゴスタの羽 × 16個 × 77z = 1168z
ランゴスタの刃羽 × 4個 × 250z = 1024z
カンタロスの甲殻 × 12個 × 120z = 1440z
カンタロスの頭 × 6個 × 175z = 1050z
カンタロスの羽 × 11個 × 72z = 792z
カンタロスの刃羽 × 0個 × 256z = 0z
クエスト報酬 2000z
合計 24914z
<3回目>
モンスターの体液 × 21個 × 500z =10500z
ランゴスタの甲殻 × 17個 × 120z = 2280z
ランゴスタの羽 × 12個 × 77z = 876z
ランゴスタの刃羽 × 4個 × 250z = 1024z
カンタロスの甲殻 × 6個 × 120z = 720z
カンタロスの頭 × 2個 × 175z = 350z
カンタロスの羽 × 3個 × 72z = 219z
カンタロスの刃羽 × 1個 × 256z = 256z
クエスト報酬 2000z
合計 18225z
…3クエで63529zが稼げました。
まあ、ソロでクック(報酬金《オン下位》:2400z)を連戦して、素材を全売りしても、かなりの額(1クエ3500~5000z)にはなりますので、ある程度強くなればそちらの方がいいかもしれないですね。
あと、フレさんから、【ケルビの角】を使ったゼニーの稼ぎ方も教えていただきましたが、それはミナガルデ(Gオンライン)で会ったらお教えしますねw 知りたい方は、アギ(AGI)を探してみてくださいなw
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「へ~、なるほど…」
私の説明にダニーは感心したように頷いた。
「まあ、難点は剥ぎ取るときに刺されまくることかな。【毒けむり玉】を持っていくと、一発でバッタバタと…気持ちいいくらいに落とせるぞ」
「ふむふむ…わかりました! 今度試してみますよ!」
「うむ。しかし、手持ちが無いのは困ったものだな、ダニーよ。そうだな、手っ取り早く何か狩りに行くか? ベッキーっ!」
…と、私はカウンターで両肘をついて居眠りしていたギルドの看板娘、ベッキー嬢に声をかけた。
「ふぁっ!?(゜ρ゜)ジュルッ三(・_・ 三・_・)…あ、はいはい、なぁに、アギさん?」
「ベッキーさん、よだれ、よだれ…」
よっぽど暇で、気持ちよく眠っていたのだろう。苦笑いしながらダニーが指摘すると、ベッキーは「あらっ」と慌てた様子でハンカチで口元を拭い、それが終わるとこちらの方を見て笑顔を見せた。
「ありがとう、ダニーくん('-^*)/」
「いえ…(*゚ー゚)ゞ」
そのまぶしいばかりの笑顔に、ダニーの頬がちょっと赤くなった。いままで数多くの新人たちを虜にしてきた、ベッキー嬢の【キラースマイル】だ。あの笑顔と明るく朗らかな親しみやすい性格で、彼女は多くのハンターや街の人たちに慕われていた。
「さて、ダニーと二人でなにか狩りに行こうと思っているのだが…なにか手ごろな依頼は入ってないかな?」
「わかったわ。そうね…」
…と、ベッキーは依頼書の綴じられたファイルをめくり始めた。
「ああ、ちょうどさっきシルトン丘陵の南にある村の農家さんたちから、【イャンクック】の討伐依頼がきてたわ。なんでも、近くの森に住み着いたクックが丘から飛んできて畑を荒らしているそうなのよ」
そう言って、ベッキーは一枚の依頼書を取り出した。カウンターに行って受け取り目を通すと、窮乏を訴える依頼主の魂の叫びとも言える言葉が殴り書かれていた。
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オラの畑になにするだ~~~~っ
こったに荒らされたら、秋の収穫はできねぇだよ…
んだ! こうなったら、ハンターに狩ってもらうしかねえべ!
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
「…こ、これは」
そのあまりに素直な真情の吐露に、苦笑いが出た。
「笑っちゃもうしわけないんだけどね…」
そう言いながらも、ベッキーも口元を緩める。
「ちょっと報酬金額が安くって…すぐにクエストボードには貼り出さなかったのよね」
依頼書に書かれた報酬金は1500ゼニー。なるほど、イャンクック討伐の報酬は2400ゼニーが相場だから、かなり安い方だ。
「でも、依頼主の農家のオジサン、すっごい勢いだったわ。種をまき終わったばかりのレアオニオンの畑を荒らされたって。たぶん、クックは畑の土の中のミミズを狙ったんでしょうけど…」
「手を掛けた畑を荒らされるとがっかりくるからな…依頼主の気持ちはわかるよ」
その私の言葉に、ダニーは目を丸くした。
「アギさんも畑をやっていたのですか?」
質問に私は頷く。
「ああ。前に居たココット村でだ。借りていた家の裏庭を耕してやってたんだが…収穫直前に荒らされな」
その時のことを思い出して、私は口をへの字に曲げた。
「やっぱりクックに?…ハンターの聖地のど真ん中に下りてくるなんて、なかなか度胸のあるクックね」
「いや…」
ベッキーの言葉に、ぎりっ(;°皿°)と…私は悔しさに歯を噛み締めた。
「クックじゃなくて村で同じ時期に修行していた…同僚の女ハンターにやられたんだよ、これが」
「えっ!?」
「あらま」
ダニーとベッキーの目が驚きで丸くなった。
「丸々と、美味そうに育ったシモフリトマトをあらから食い荒らしていきやがった!…悪いヤツじゃあないんだ…悪いヤツじゃあないんだが、イタズラ好きと言うかな」
「は、はぁ…」
ちょっと困った顔で、ダニーが頬を掻いた。
「アギさんが2回言ったってことは大切なことなのね。悪い人ではない、と」
ベッキーの言葉に、私はちょっと遠い目をして言った。
「ああ。アイツにはだいぶ世話になったからな」
そこまで言って、私はダニーに振り返った。
「報酬は少ないが、手伝ってくれるか、ダニー? 農家のオヤジさんたちに、これ以上辛い思いはさせたくはない!」
「もちろんですよ! お手伝いします、アギさん!」
ダニーの元気のいい返事に、私は満足げに頷いた。そして、依頼書をカウンターに叩きつけるように置いて言った。
「よし! ベッキー、この依頼…アギ・アンギルとダニエル・ドラグニクルが引き受けた!」
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