2024年6月19日(水) はれ 時々 くもり







蔵王といえば…スキー場、樹氷、温泉、エコーライン。

百名山「蔵王山」という山をイメージすることはほとんどなかった。

そう、私は蔵王のことを何も知らない。

今回はその核心に少しでも触れることができればいいなと思います。






やってきました、何度目かのエコーライン。

遠目にも近目にも蔵王の山容というのはよくわからないです。

磐梯山のような明確な独立峰とは違います。






エコーラインの山形県側、前半のセクション。

森林地帯を駆け上ります。






蔵王ライザワールドスキー場を横目にコーナーをクリアしていきます。

このスキー場は来たことがない。

クロスカントリーの大会も開催されるんですよね。






刈田駐車場に到着。

このあたりから先はもう宮城県です。

数ある蔵王山登山口のひとつがこちらです。






リフトが動いています。

蔵王山のアイコン「御釜」まで手軽にアクセスできます。

いちおう登山者の端くれなので登山道から行きますよ。






眼下にエコーライン。

上りはもう少し先まで続きます。






バスで来た観光客は皆リフトで御釜まで直行です。

人間、一度楽することを覚えると際限がないですからね。

地に足を付けていきますよ。






どうよ、歩いた者だけに見える景色よ。






上り切ったところは御釜の目の前ですが、まずは刈田岳を目指します。

刈田岳のすぐ右手にはレストハウス。

エコーラインから有料の蔵王ハイライン経由でここまで来れます。

登頂難易度の低さは百名山の中でもトップクラスです。






刈田岳山頂にある刈田嶺神社。

蔵王山の古い呼び名が刈田嶺(かったみね)。

山そのものを神として祀る信仰の山です。






蔵王山刈田岳・1759mに登頂。

バックに御釜を配置する完璧な構図。

「蔵王山」という山はなく、蔵王連山の総称です。

最高峰は熊野岳ですが蔵王信仰の象徴はこちらの刈田岳でしょう。






御朱印をいただきました。

蔵王の由来は当然蔵王権現、修験道のご本尊です。

この神社は奥宮で里宮は麓の遠刈田温泉にあるそうです。

そちらも帰りにお参りしていきましょう。






お守りとか色々売られていますが登山バッジは外せません。

即装着でテンション爆上がり。

目指せ、百個コンプリート。






こちらが有名な「御釜」。

約800年前の噴火でできた火口湖です。

火山が活発だった頃はボコボコ沸いていたそうです。だから「お釜」。






蔵王山最高峰の熊野岳に向かいます。

ガスがかかっていて全く見えません。





熊野神社に到着。お参りしていきましょう。






百名山・蔵王山最高峰熊野岳1841mに登頂。三角点もあります。

この熊野岳の住所は山形県上山市。

山形側で蔵王といえばこの峰を指すのでしょうか。





熊野岳を過ぎもう少し先まで行ってみます。

北側に見えるのは地蔵山。






地蔵山1736mにサクッと登頂。

山形盆地の街並みが見えてきました。






さらにその北側の三宝荒神山も登っておきましょう。

峰の間にロープウェイの山頂駅が見えます。

山形市の蔵王温泉からあそこまでひとっ飛び。

山全体がバリバリ観光地化されていて普段着で歩いている人も多いです。






地蔵山を下りると斎藤茂吉の歌碑がありました。

雪消えしのちに蔵王の太陽が

はぐくみたりし駒草のはな






江戸時代の1775年に建てられた蔵王地蔵尊。

地蔵山の由来でしょうね。

お地蔵さまのご利益で山の遭難者が減ったそうです。

無事の下山をお祈りしました。






これは初めて見たかもしれない。

クジャクチョウというそうです。






花、花、花。

何という花だろう。AIも迷っています。






三宝荒神山1703mに登頂。

熊野〜地蔵〜三宝荒神、信仰の山らしい峰々です。

ここいらで折り返すとしましょう。






眼下に山形市の市街地が見渡せます。






折り返す前に昼メシにします。

前日に那須のペニーレインで買ってきたパン。

ザックに入れて持ち運ぶ前提なので硬めのやつを選びました。






後編につづきます。





参考文献
深田久弥「日本百名山」新潮文庫