2022年5月17日(火) くもり






本日はツーリングというかお散歩みたいな感じです。

まあ距離の長短は関係ないんですけどね。

旅心を感じればそれは旅でしょう。






会津坂下町内、丸富食堂さん。

先に昼メシといたします。






お肉屋さん直営の食堂なんですね。

焼肉丼を注文したらご主人はフライパンを片手に隣の肉屋へ向かいました。






着丼。あぁ徒歩で来ればよかった。ビールも飲めたのに。

税込650円、安っ。






続きまして坂下町役場へ。






せっかくなんでマンホールカードも頂いていきましょう。

「ご自由にお持ちください」なんですね。

(身元確認のうえ一人一枚ずつ手渡ししないと転売されちゃうよー)






で、カードに描かれたデザインマンホールの実物を見に行きます。

国道から細道に入ります。






町の浄水場があります。

この施設の前に…。






ありましたー。

毎年1月に行われる奇祭・大俵引きがモチーフですね。

今日のマン活(マンホール活動)終了。






さて本題です。町の郊外、塔寺へ。

立木観音は有名なので各所に案内板があります。迷うことはありません。






到着。

立派な山門をくぐります。







茅葺き屋根の観音堂。

建てられたのは鎌倉時代初期で寄棟造りという純和様建築だそうです。

確かに装飾の少ない質実剛健な印象です。

慶長十六年(1611年)の大地震で倒壊も5年後に再建されています。






これが「だきつき柱」。ここに抱きついて願い事をすると叶うそうな。

どれほどの願い事を叶えてきたのでしょう。この柱だけ変色しています。






観音様は拝観料300円、ただし撮影禁止です。

(パンフレットより)

身の丈8.5m、日本最大級の千手観音像。

大同三年(808年)に弘法大師(徳一説も)により彫られたと伝えられています。

つまり観音様が先で後付でお堂が建てられたことになりますね。

元々は一本の欅で今もここに根を張っているそうな。だから立木観音。

とにかくデカいし脇の風神、雷神、二十八部衆もスゴい迫力です。

一見の価値あります。






片隅には地元出身の春日八郎先生も遊んだというお地蔵様があります。

芸能で大成するような人は悪ガキだったに違いない。






今回思うところあって会津三十三観音巡りを始めます。

その専用御朱印帳を売っているのがここ立木観音。

ほのかにお香の良い香りがします。






時勢により御朱印は書き置きですが、新品の御朱印帳はさすがに直書き。

会津三十三観音 第三十一番札所 塔寺

千手観世音 金塔山恵隆寺 真言宗


御詠歌

遥るばると 参りて拝む 恵隆寺

いつも絶えせぬ 松風の音






昔の人は野山を越え足を引きずりながら巡拝したそうな。

その苦行の果てに授かる観音様の御利益やいかに。


道路事情も改善された現代でモーターサイクル巡礼もどうかと思いますが。

大事なのは自分の目と耳で会津の森羅万象を確めること。

他に心を寄せることで己の心を豊かにする。

これは先祖の古い慣習ではない。今を生きる者にも意義がある。


ということで始まりました巡礼の旅。

次回は一番から順にお参りしましょう。






コーシーでも飲んで帰りますか。

坂下の純喫茶ロマン。

(外観を撮り忘れたので過去写真より)






サイフォンで丁寧に淹れられる繊細なブレンドと…。






立木観音のごとくそびえる超弩級パフェ。

コーヒーだけのつもりが…やっちまった。

これが坂下の森羅万象なのか。