2020年8月21日(金) はれ 3日目 前編








最終日、早朝4時半。
鳥海山から昇る朝日を拝まんと行動開始。





島の東端、鼻戸崎を目指す。





展望台に到着。4時45分。日の出予定時刻まであと15分。
これは絶好のポジションじゃないすか。





日の出の時刻を迎え、朝日が…………………昇りませんね…。
寝坊でしょうか。



ふと左の方を見ると、とっくに昇っていました(笑)。
パンフに載っていた「鳥海山から昇る朝日」は10月頃の話でした。
夏はもっと北のほうを回るんですね。





気を取り直して、グッドモーニング飛島!
朝の涼しいうちにできるだけ探検しておきましょう。
朝練開始です。





勝浦・中村集落の間に「テキ穴」と呼ばれる洞窟があります。



中に…入りますよ…。
ザッザッザッザッ。



防空壕跡などではなく波によって削られてできた穴だそうです。
う〜ん、水曜スペシャル。



光が差すのは入口付近のみで、あとはスマホのライトが頼りです。
ヘッドライトは部屋に置いてきちゃったしなぁ。
しゃがんで進む箇所も。
暗いよー狭いよー怖いよー。



霧が発生して視界不良ですが…どうやら行き止まりのようです。
この洞窟、ちゃんと調査されたのは1960年代のことだそうです。
その際に古代人の人骨やら土器やらが見つかっています。
居住地なのか埋葬場所なのか…。
今後の研究を待つしかないようです。



光が!出口です!
少し怖かったけれど涼しくて気持ちよかった。
将来的に飛島でワイン生産が始まったらワインセラーとして使えますね。








次の朝練メニューは神社の参拝です。
山グラウンドの側道から下りてみます。
ダートでも怖れず行けるところまで行ってしまおう。




アカマツの巨木が並ぶ林道、この先は急坂です。
立ち往生しないようここで徒歩に切り替えます。



小物忌(おものいみ)神社にたどり着きました。
まるで秘境のような場所ですね。



草木に埋れつつある参道をゆく。



本殿に到着。ひっそりとしています。
鳥海山の山頂にあるのが出羽国一宮・大物忌神社の本宮本殿。
この小物忌神社は大物忌神社と対になるとされています。



毎年7月14日に行われる「火合わせ神事」。
大物忌神社やこの小物忌神社などで一斉に篝火が焚かれ五穀豊穣を占います。
しかし本年は件の情勢により中止に…。
本来ならつい1ヵ月前に神事が行われたはず。
久しく人が立ち入った形跡がない様子が物悲しく感じられます。





続いて飛島最北の神社へ向かいます。
法木集落の端で道路は終わり。



海岸を歩いて岬へ向かいます。
独特の生臭い、磯の香りがします。



貝殻でできた浜辺ですね。まだまだ原型をとどめているものも。



漂流物の中には遠く外国から来たものも。
翻訳アプリで調べると…「三養号」と書いてあるようです。
漁船の旗でしょうか。
見たところ漂流物は国内のものが圧倒的に多く、外国からのものはごく稀です。
念のため。



八幡神社の鳥居が見えてきました。
3つの集落ごとに氏神様がお祀りされているという理解でいいでしょうか。
この八幡神社が法木集落の氏神様(鎮守様)になるのでしょう。



参道は完全に埋まっています。
浜に落ちていた枝でかき分けて進みます(後で元の場所に戻しました)。



鳥居…赤と緑のコントラストがまぶしい。
くぐるだけで虫と蜘蛛の巣だらけになります。
毎年4月に春を告げるように行われるという例大祭。
映画「島にて」では合同会社とびしまの方々も参加して行われていましたね。
この状況から察すると今年は情勢により中止されたのでしょうか。



やっとたどり着いた本殿は静謐な場所でした。
草こそ茂っていますが大切にされてきた場所であることがわかります。
もう少し体力に余裕があればボランティアで草刈りしたいな、と思ったり。








…かなりハードな朝練を終え宿に戻ると朝食の準備が整っていました。
実はすげー腹減ってたんです。





食後のコーヒーはもちろん「かむてんブレンド」。
まだまだ旅の途中です。








3日目後編につづく。