2018年6月13日(水) はれ



黒部ダムつっても、有名でないほうの黒部ダムですからね。





国境のトンネルを抜けると下野の国。
おなじみ、国道三兄弟〜。




県道249号・黒部西川線、昨年湯西川ダムを訪れたときはダムで折り返しましたが今回はその奥へと足を踏み入れます。





最短距離で向かってもいいんですが、せっかくなので走ったことのない道を。





上流側から望む湯西川ダム。
ブレない存在感です。





「湯西川水の里」でご休憩。
道の駅的な施設と言っていいですかね。



足湯もあります。



この先にある三河沢ダムのダムカード(非公式)がここで頂けます。
栃木DC期間限定版も頂きました。





湯西川の温泉街をスルーします。





さらに山奥へ。





その三河沢ダムが近づいてきました。



残念ながら、ダムへの道は関係者以外立入禁止なのです。
で、2004年のダム完成以来初となる一般公開が今年2018年6月15〜30日に行われると…あら〜2日早かった。
その概要が…タクシープランのみで1人17940円!!
相乗りすればもちろん安くなりますが友達いないし…。
というか、そこまでマニアじゃないし(笑)。





先に進みます。
道はいよいよ林道チックになっていきます。





全線舗装こそされていますが路面が荒れていてかなり神経を使います。
オフロード車推奨です。





土呂部峠を越えたら後は一気に下ります。
交通量はごくわずかで電波も入らない秘境感たっぷりルート、ある意味贅沢なひとときです。
助けも呼べないからコケちゃダメよ。





黒部ダムの少し手前で偶然ご対面したのが土呂部ダム。
堤体に近づく道はなく、ここからダム湖越しに見るしかないようですね。
かなり小規模のダムです。
完成は1963年、東京電力の管理だから発電用ダムでしょうか。





そんなこんなで黒部ダムにご対面〜!
所在地は栃木県日光市…といっても合併した現日光市は全国第3位の広さだから旧栗山村と言えばわかるでしょうか(?)。



鬼怒川の対岸に見えるのが県道23号(川俣温泉川治線)の青柳大橋、昨年川俣ダムに行ったときの帰りにあの橋の上から発見したのがこの黒部ダムでした。
8ヶ月ぶりの再会です。



天端はそのまま橋として通行可能です。



このダム、完成はなんと大正元年(1912年)!
日本初の発電用コンクリートダムということで、土木学会の近代土木遺産にも認定されています。



ただ、昭和の終わり頃に大規模な改修が行われていて完成当時の姿とはかなり変わっているようです。



左岸から導流部を望む。



ゲート真上から。
確かに100年以上使っている感じではないですね。



右岸から。
白い石張りの堰堤が美しい曲線を描いています。
竣工当時の姿をとどめているのはこのへんでしょうか。
確かに戦後のダムには見られない造形美を感じます。

このダムについては「元祖黒部ダム」として「ダムマンガ」の第1巻でも熱く取り上げられていますね。


ダムカードはここではなく別の場所で頂けます。
「黒部ダムに行ってきました」の証明写真が要るのでお約束の自撮りパチリ。

○黒部ダム基本スペック
所在地:栃木県日光市黒部
河川:利根川水系鬼怒川
形式:重力式コンクリートダム
堤高:28.7m
堤頂長:150m
総貯水量:236.6万㎥
管理者:東京電力
着工/完成:1911年/1912年

緩やかにアーチを描いていることから重力式アーチダムという呼び方もされますが、構造としては堤体の自重でせき止める重力式コンクリートダムになるようです。





黒部ダムから800m下流にある栗山ふる里物産センターです。
黒部ダムのダムカードはここで頂けます。


…!!
水木定休日〜!?
…やっちまった。
これ県外でも日帰り圏内だからまだいいものの、ガチ遠征先だったら取り返しのつかない事態です。
ちゃんと調べておきましょうね。





公式ダムカード55基目(仮)!





次回、今市ダムにつづく!