いよいよ福島県のダムカード最終章・木戸ダムに挑みます!
福島県を代表する酷道(国道)399号を経由するんですが…。
直進なら県道35号からの迂回快走ルート、左折なら最短距離で酷道ど真ん中の変態ルート。
最短ルートなのに標準タイムが40分以上遅い予測…これは逆に燃えますね。
酷道とはいっても年々整備は進んでいて、昔と比べると2車線の区間も増えたようです。
快走していたと思うと突然道が細くなって、変拍子のようなリズムを取らされます。
なかなかにトリッキーですね〜。
しかし、川内村からの県道250号は想像の上をいく難所でした…。
そもそも林道なので道幅はずっと狭く、アクセルはほとんど開けられません。
路面の荒れ方もハンパなく、木の枝や石が散乱していたりぬかるみがあったりして2回ほどコケかけました(笑)。
原発事故による住民避難の間に荒れてしまったのか、それとも元々あまり人が通らない道だったのか、そのへんはわかりません。
すれ違う車などは一台もありません。
楢葉町に入りました。
楢葉町は町のほぼ全域が東京電力福島第一原子力発電所の20km圏内で、避難指示が解除されたのは2015年の9月、しかしこんな林道まで除染されているのかどうか…まぁ本当にヤバかったら立入禁止でしょうけど。
革装備とヘルメット着用くらいでないと立ち入るだけで切り傷だらけになるでしょう。
その展望台は鬱蒼と茂る樹木に囲まれてダムらしきものは見えません。
やっぱり人の手が入らないとこうなるのかなぁ。
県道がそのまま天端になっている天端県道です。
◯木戸ダム基本スペック
所在地:福島県双葉郡楢葉町
河川:木戸川水系木戸川
形式:重力式コンクリートダム
堤高:93.5m
堤頂長:350m
総貯水量:1847万㎥
管理者:福島県
着工/完成:1983年/2007年
洪水調節、農業・工業用水、特に原子力・火力発電所用の産業用水確保に役立っているようです。
施工は前田建設工業など…元県知事とその実弟が関わったとされる2006年の入札談合事件の舞台であり、そして完成の4年後に20km先の東京電力福島第一原子力発電所の事故に見舞われるという曰く付きのダムです。
事前予約が必要ですが内部も見学できるそうです。
やはり雑草が生い茂っていて道があるかどうか不安になります。
この辺はまだ遊歩道の面影があります。
この道を通れるのはもちろん関係車両のみです。
水辺まで降りられそうです。
足元に注意して…記念撮影!!
ばんざーい!
福島県のダムカード全16枚制覇〜!!
放流中で水かさがあるので仕方ないですね。
木戸ダムのダムカードをもらいに来てここまで迫る人は少ないでしょうねぇ。
同じタイミングで来ていた水戸ナンバー車の3人組もチャチャッと写真だけ撮って帰っていきました…。
前日の大雨でもダムの調整機能のおかげで洪水にならずに涼やかに流れていきます。
堤高93.5mは28階建てのビルに相当…。
ひぃ〜。
全身から汗が放流中です。
往路で苦労したぶん復路はスムーズでした〜!
カフェ・アマゾンではありません。
カフェ・アメィゾン、タイの大手コーヒーチェーン店の日本一号店です。
なんでまた川内村に…って思ったらちゃんと理由があるんですね。
メニューはこんな感じ、ドト◯ルくらいの価格帯です。
食事は今のところカレーのみでしょうか。
原発事故後いち早く帰村宣言を出した川内村、福島県のHPによれば人口3000人強のうち帰還者は7割以上。
村にまたかつての賑わいが戻りますように…。
桧山高原の風力発電用の風車が見えます。
ダムツーリング福島編、完。
といっても国土交通省及び水資源機構が公式ダムカードを発行しているダムを巡っただけなので、ダム自体はまだまだあります。
その公式ダムカードは現在596枚(!)あり、私の達成率は3%未満という…まだまだ序盤戦な感じです。
まぁ、ハードルが高いほうが燃えるってもんです!
本日のルート、走行距離402km!