いろいろあっても結局離れられずにいましたが、喧嘩を繰り返すうちに彼女に対する遠慮が段々となくなっていました。
出逢った頃は、彼女に対して不安なことや不審に感じる事があっても、自分の胸に収めてみたり、押し殺してみたりしていました。
風俗のことに関して何も言わなかったのも、いつかは僕だけのものになってくれるだろうという期待があったからです。
でも、やっと風俗を辞めてくれたと思ったら、怪しげなメールを見てしまったり、僕に内緒で客と逢っていたり・・・。
僕が知ってるいくつかは、たまたま見つけただけで、他にもいくつか隠し事があるに違いない・・・そう思えてしまいます。
いつしか、僕は段々と我がままな駄々っ子みたいになっていました。
だからか、ささいな事でよく喧嘩になりました。
大抵は、僕が拗ねて嫌な言い方をして、それが彼女の気に障って口げんかになりました。
いつもお互いにどこか不信と不安を抱えつつも、それでも普段は仲良くしていました。
ただ二人きりで過ごすことに、なによりも幸せを感じていました。
そんな日々が過ごすうち、彼女の誕生日が近づいてきました。
誕生日・・・彼女に下心を持っている男がいるとしたら、誕生日にかこつけて、きっと連絡してくるに違いない・・・そして、あわよくばそれをきっかけにして彼女と会おうと企むだろう・・・自分の経験も含めて(笑)、僕はそれを警戒していました。
彼女の携帯が鳴るたびに、それを見る彼女の態度や顔色から何かを読み取ろうとしてみたり、
「誰?また男から?(笑)」などと、冗談めかして釘をさしてみたり・・・。
そのたびに彼女は、
「またそんなことばっかり言う・・・もういいかげんそういうのやめてよ!」
と、不機嫌になります。
それでも気になって仕方ありません。
誕生日当日は、彼女は孫の子守をしなければいけなくなり、自分の家に帰っていました。
夜、僕は一緒に居れない不安のあまり、またも“やってはいけない事”をしてしまっていました。
前回使ったあるアプリで、彼女の所在を追跡したのです。
