日経新聞 11月16日
東急不動産は旧コムスンの高級老人ホーム「バーリントンハウス馬事公苑」(東京都世田谷区)をこのほど取得した。東急不動産は都内や神奈川県で高齢者向け住宅を運営しており、連携が図れると判断した。同事業の売上高を早期に、2010年度見込みの2倍にあたる100億円規模に拡大する。
同施設の土地と建物をアドバンテージ・リソーシング・ジャパン(旧グッドウィル・グループ)から取得。同時に運営子会社の全株式を東急不動産の介護子会社が取得した。取得額は明らかにしていないが数十億円とみられる。
東急不動産は有料老人ホームや高齢者専用賃貸住宅など9施設を運営する。来年4月以降に「馬事公苑」のサービスや料金体系を既存施設と統合する方針で、介護が必要となった場合に対応施設への住み替えを可能として利便性を高める。現在の「馬事公苑」の入居者数は居室数139に対し約40人だが、サービス改善などで2012年度末までに入居率を9割以上とする。
同施設は06年に開業した。旧コムスンが介護報酬の不正請求問題などで07年に行政処分を受けたことから旧グッドウィルが介護事業を売却。同施設はいったんゼクス(東京・港)が買収したがその後売買契約を解除、グッドウィルの事業を継承したラディアホールディングス(現アドバンテージ・リソーシング・ジャパン)が不動産と運営会社を保有していた。
だがラディアが私的整理の一種である事業再生ADR(裁判外紛争解決)手続きを開始、同施設の売却先を模索していた。