結婚願望の盲点 | 言語分析未来予測

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その曖昧さについて.1

 結婚願望とは、結婚したい気持ちがある独身のことだ。女性は年齢にもよる。「周囲が結婚し出したから」とか、「結婚はまだ? いい人いないの? と親にいつも言われている」とかで、しなくちゃいけない気分になっている人もいるだろう。
 また、相手を見つけて、付き合うことにこぎつけ、結婚し、妊娠し、出産という計画を立てているとしたら、早くても3年はかかる。女性は2年の付き合いで結婚を決めると言われているし、結婚の式場や新居の選択などで慎重なら、5年以上かかる。結婚してからすぐに妊娠するとは限らない。子供が欲しいなら、より若いうちが理想だろう。

 付き合って1年半、お互い結婚適齢期で、結婚の話もしている女性。彼の家に泊まったが、彼の両親には会えなかった。
 彼の実家だったことは間違いないが、入ったとたんに2階の彼の部屋に行ってそのまま泊ったのだ。
 彼は両親になんと言ったのだろう? 「友達が泊まるけど何もいらないよ」とでも言ったのだろう。「彼女が」と言えば、ご両親もそれなりに対応するはずだ。

 二人は深い関係であっても、結婚を決意しているとは言い難い。彼女は彼氏次第で、彼氏は両親に紹介しない。
 結婚が決まることを『婚約』などと呼ぶが、二人はまだその時期ではないようだ。実家の子供部屋をホテル代わりに使って、両親が起床する前に彼女を始発の電車に乗せたのだろう。

 昔は婚約成立のために結納という儀式があった。れっこんする二人の両親が顔合わせし結納品を取り交わした。現代でも、格式を重んじる名家であれば、やっているはずだ。
 そうでなくても『嫁入り』であるので、両家が顔を合わせてレストランで食事する、というのが一般だ。
 両家の顔合わせをしなくても、入籍届を出す前に、結婚指輪を渡して婚約成立となる。

 結婚する、という確約のためには、どうしても婚約のための指輪ぐらいは必要なのだ。婚約指輪(エンゲージリング)は彼女のために1つだが、結婚指輪(マリッジリング)は、2人分なければならない。


その曖昧さについて.2

 どこからが男女が付き合っていると言えるのか、どこからが恋人同士と言えるのか? 常識のようであって、個人個人の意識の中で、これほどまちまちな条件はない。

 28歳の女性は結婚して家庭を作りたいという願望が強かった。
 一人の男性は45歳で尊敬できて素敵で大切と感じていた。自分との違いを楽しんで付き合える人で出会えてよかったと心から思えた。
 二人目の男性は29歳で尊敬できて素敵という点では同じだが、話も合い、会うと楽しく過ごせる人だった。
 彼女は45歳の人とは結婚はできないが、29歳の人との家庭ならおもいえがくことができると感じた。そして最近、29歳の人からお付き合いを申し込まれたという。

 彼女は45歳の中年男性と付き合っている最中に、歳の誓い若い男性と付き合ったと認めている。
 これが浮気や二股じゃないのなら、中年男との付き合いはプラトニックということだ。お付き合いを申し込まれたというからには、若い方とも同じだろう。

 中年男性と付き合って結婚するにしても、3~5年かかったとして新居での新婚は50歳すぎてしまうかもしれない。サラリーマンなら40代が報酬のピークで50代から下がってしまう。だから40代で金銭的にも余裕のある恋愛ができるのである。また経験による知識も女性を尊敬させるには充分であったろうし、仕事で何らかの役職があればなおさらだ。20代にはない落ち着きもあるだろうし、贅沢なレストランも知っているはずだ。

 20代の男性も恋愛にお金は惜しまないだろう。貯金がない代わりに、若者が楽しむ情報には敏感で、寝る暇も惜しんで遊んでいる。だからこそ、同年代の女性を飽きさせないほどの楽しさを共有できる。趣味が同じならデートを断る理由もない。年齢は、まだ20代だから将来性がある。

 しかし彼女は決められない。どっちを選ぶべきか考えるほどに揺れ動いている。どちらがいいか決められないのは二人とも深い関係になってないからか、若い男性の将来性が未定・未知であるからだろう。彼女が描く将来・未来の男性は、45歳の男性だからだ。

 あるアンケートによると、女性は男性から告白されたら8割以上が付き合うという。彼氏がいたら断わるのが女性の常識なら、告白されても付き合わないはずで、この8割以上のアンケートとはならないはずだ。しかし、このようなことが常識外れではないという前提なら、この8割以上の女性たちの付き合いとは、恋人と友達との関係があのりにも曖昧であったから、ということになる。友達ならいっぱい作っても浮気ではないし不倫でもない。

 しかし結婚願望があって、どの男性にしようかとえり好みをしているところは、気が多いことではある。
 気が多く、複数の男性をえり好みして、どちらかと付き合わなくてはいけないと決断を迫られるほど、決められず優柔不断になってしまう。まさに気が多い=心が定まらないのである。また、えり好みは、あらさがしをすしたり小さいことにくよくよすることである。
 幸せでなければならない自分の結婚についての覚悟がないのである。まだまだ遠い将来のことであるが……。


その曖昧さについて.3

 男性遍歴が多い高齢の女性が「男性はみんな浮気する」と経験主義から確信的に言われると妙に説得力がある。しかし、それは、誠実な男性はこの世にいない、ということであり、男性を愛したい女性は「真の愛が得られない」と絶望するしかないことになる。
 この経験豊かな高齢の女性は「最高の嘘つき男と付き合って、幻想的な愛を感じれば幸せになれる」と言っているようなものだ。男の、誠実な愛・誠実な恋愛・誠実な結婚は、この世にないのだから。

 その点、女性はみんな誠実だ、というのも信じがたい。弁護士によると女性の浮気も男性と同程度なのだそうだ。それはともかく……。

 男性が誠実でないにせよ、女性が「結婚を前提に付き合えるか?」という問いに対しても嘘をつくとは思えない。嘘をつくメリットがないからだ。結婚をしたくないのに、結婚したいと言うはずはない。重荷をしょいたくないのであれば、そう言うはずはない。金を巻き上げようとする結婚詐欺師でない限り。

 付き合って1年半、実家に行っても親と合わせてもらえないのであれば、「今後の付き合いは結婚を前提でてきるのか?」と、はっきり聞かなければならない。
 45歳の男には「別の男性から付き合いたいと言われている」とは言わないにしても、「あなたは私と結婚を前提に付き合ってくれるのか?」と聞いた方がいい。1年以上付き合っているのなら彼はもう結論を出しているはずだ。「結婚は考えてない」と言われれば、29歳と付き合えばいい。そして1年後にまた確かめればいい。

 人生はいつも自分の思い通りにはならないものだ。
 我々はいつも誰かの都合で生きている。労働者は、いつも雇主の都合で働き、雇主は政府の都合で法人税を払わなければならない。そして誰でも所得税や消費税を払わなければならない。
 自分には完全な自由がある、と思い込み、選択権はいつも自分にあると思い込む。

 しかし我々は相手の選択にいつも左右され、自分の思い通りにはいつもならない。自分の都合のいい恋愛にはならない。

 現在的に相手が結婚をする意思がないにしても、それを許すことで将来の変化に期待できるかもしれない。少し時が経てば結婚願望が芽生えるかもしない、という期待だ。別の新しい相手に期待できるかもしれない。
 また答え次第では45歳の男性だけが結婚をしたい意志があるのかもしれないが、その時は、お互いの将来において自分が43歳にして還暦60歳の相手を見なければいけない、という覚悟が必要だ。
 29歳の男性と付き合ったとしても、その若さや情熱、恋愛に対しての積極性で、将来浮気をする可能性もある。これが女性の二股交際の因果か、経験豊かな高齢の女性の説の立証なのかもしれないが、その時でも、

 許し、という行為でしか救われないのかもしれない。