平時では、人の能力の高さが、社会適応や競争に必要不可欠であり、より成功した人間が優れているとされているが、天災などによる災害では、被災で死亡する者や、全ての財産を失ってしまう被災者や、避難民などが、人の能力に影響されないこととなってしまう。
このように天災などによる災害での生存は、運（偶然の成行き）の良い物が生き残る運者生存となってしまうので、危機感から種は生存する確率を高めようと、より多くを残そうとする。
『「婚活」時代』などの著書があるジャーナリストの白河桃子さんは「震災で多くの人が『一人では生きていけない』と痛感した。政府は信用できず、いざというとき頼りになる、価値観の合う人と家族になりたいと、結婚に踏み切る人が増えたのだろう。ただ景気の先行きが見通せないため夫婦共働きが基本の結婚観に切り替えられないと、ブライダル需要が一過性に終わる可能性がある」と話している。
戦後の団塊の世代も、戦争で生き残った人々が、種の生存が運（偶然の成行き）によってもたらされたものであるがゆえに、より多くを残すことを選択した結果である。
平時であれば、人の能力の高さこそ最適者であるがゆえに、より競争的になることで偏り、それ以外の多数が生存する確率が減ることで、全体がより減少する。少子化の１つの理由もである。
団塊世代、1947~1952の5年間
終戦の日、1945年8月15日：玉音放送（昭和天皇による終戦の詔書の朗読放送）により、日本の降伏が国民に公表された日。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%A9%E8%80%85%E7%94%9F%E5%AD%98
運者生存
適者生存に対して、運の良い物が生き残ると見ることを運者生存（うんじゃせいぞん）という。自然選択が直接働く対象である生物個体を観察すれば、確かに生き残れるかどうかは運の影響が大きい。
