一児の母の自殺 | 言語分析未来予測

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言葉で表すもの全てが分析可能です。言葉での分析は予測的な文章となります。



 最近、Evanescence :エバネッセンスに囚われてしまい、それでどうしても自殺報道を書かなければならないと思い込んでしまう。
 詩というものが、言葉を選び抜いたエッセンスとして、普遍的な意味を持っているように感じられた。

2010-11-18 01:24:14
もののあわれ


2010-11-19 09:29:24
もののあわれ.2


 妻を亡くされた松平健さんの記事にこじつけようとは思わない。
 しかし奥さんは自分が自殺し死んだとしても、公演が11月いっぱい続くという夫の仕事のスケジュールは知っていたに違いない。
 東京などではどこも、亡くなった次の日が葬儀であるのに、それが12月に遅れるという。

 Evanescence :エバネッセンスの Missing (失われたもの)では、

どうぞ、私を許してください
でも、二度と帰りません
あなたはいつか目を上げ
ほんの少し意識しても口には出さない
「何かが失われたのではないか」とは


 と始まるのだ。

私がいなくなってもあなたは泣かないでしょう、きっと

 と歌は続く。
 ただただEvanescence :エバネッセンスの女性の視点に驚かされるばかりだ。

あなたは私のために何もしようとはしない
あなたの私への愛を知るために、私は死ぬのだろうけど
私はひとりぽっち


 きっと色々想像したに違いない。
 私が死んだらどうなるか?
 「子供はベビーシッターが育てるのだろう」と思ったとき、

私は重要なの?
私には意味があるの?
何かが失われたのではないか?
私を恋しくはないの?


 と歌が聞こえてくる。

そして私は血が流れ
それでもあなたは気にしないことを知る
そして、あなたを夢見るためだけに、私が眠るのならば
私はあなたなしでそこにいることに気付くのでしょう


 結末は全て分かっていながら、なのである。
 そしてEvanescence :エバネッセンスの The Last Song I'm Wasting On You (あなたとのことで最後に残った歌)が聞こえてくる。題名を直訳すれば「私があなたに消耗した・空費した最後の歌」である。

あなたの道を諦めて、何かあるかも
私の道を諦めて、そして今日、正気をなくさないで
支払う、あまりにも大きな罪に


 この前の歌詞は、

今、この日を切り抜ける

 である。ここでは時間は逆に流れているのが分かる。
 この歌の出だしはこう。

泡立つ灰色
それらは私自身の静脈
ささやくような
この胸の不意の鼓動
分かっている、それらを見届けなければならないことを


 静脈は血液を心臓に運ぶ血管だ。新鮮な酸素を含んで送っている肺静脈と、肝臓からの新鮮な血液を送っている大静脈などが、突然泡立つ灰色と変化する。
 「And I know, I know I'll have to watch them pass away」は、直訳すれば、「そして、私は知っていて、私が、彼らが亡くなるのを見る必要があると知っています」だが、この見届けるの意味が、因果、滅度、責任、など様々に感じられる。

あなたの道を諦めて、何かあるかも
私の道を諦めて、何かあるかも
私自身の道を作り出そう
私は私の別の道を見付ける


 二人の道を諦めては、見つけた別の道には、なにもなかった。

その熱で蝕まれる
あえて私に愛を告げるあなた
しかしあなたは押さえつけ、叫び、私に死んでほしかった
ステキなあなた、知っているでしょう、私が決してそんなやり方であなたを傷付けなかったことを

あなたのまさにかわいい苦痛


 「私に死んでほしかった」――と本当に思っていた? そこから逃れられなかった?

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