臭いについての分析 | 言語分析未来予測

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大人の男にふさわしい香りとは?
■オーデパルファムで、冬の装いを大人っぽくフレグランスにはパルファム、オーデパルファム、オーデトワレ..........≪続きを読む≫
 以前、さんまさんの番組で、女性はより良い種を残すのに、自分の遺伝子より遠い遺伝子を、自分の持っている以外の免疫力を取り込むために、異性のにおいを嗅ぎ分けるのだそうだ。このように「におい=匂い>臭い」とは、頭で分析するよりも高速で高度な直感であることが分かる。しかもそれは、人類の生存に関わる遺伝子レベルのものだ。

 以前にこのブログではこう書いた。

恋愛と口臭 2009-12-12 15:23:47
 「肌が合わない」以前に、相手の体臭が気になるのは、誰でも感覚的な感受性には抵抗できないためで、それでは恋愛の行く末も暗いものである。
 このような感覚は、野性的本能か、最適な種を残すための潜在的な啓示か、あるとき愛情を刺激するその香りに出会うためのものなのであろうか。

 「臭い」とは、嫌なものであり、「匂い」とは、良い香りである。味覚に「旨い」、「不味い:まずい」があるのだが、香りは読みが同一だが漢字が違うのである。だからこそ、この「におい」に関してはデリケートな問題だ。「におう」と言っても臭いとは限らない。

 しかし、だ――。
 もしも自分が、付き合ってもない人の口の臭いが気になる、というのであればそれは別の意味を考えた方がいい。
 かつて後藤久美子さんというタレントがまだ日本にいた頃、インタビューをしていたレポーターに「口が臭い」と言って嫌悪の表情をしたのは有名な話。まだ十代の頃の、遠慮会釈のない子供時代だ。

 潜在的に口や臭いとは「秘密」や、「悪い噂」を意味し、自分自身に対して防衛意識が強くなると、他人の口臭にも過敏になってしまう、というわけだ。
 「自分にはそれほどの体臭はなく、無頓着で不潔な人は臭くて嫌い」と言うのは、無頓着な人の失礼な噂話が嫌でたまらない、と言っているのである。

 そんな後藤久美子さんは、自身の愛情を刺激する香りをフランス人に求め結婚した。
 ひょっとして彼女が嫌悪していたのは、日本のワイドショーや芸能界レポーター、それに関連するメディア全体だったのかもしれない。

 誰でも二人だけの付き合いを、他人にべらべらしゃべってもらっては困るはずだ。恋愛こそ、他人に見られたり干渉されたりすることがなく、安心してすごす自由、としてのプライバシーだ。
 「二人だけで大切にして育んでいきたい」という女性の本能が、異臭を避けながら、より愛すべき香りを探し求めているのだ。


 相手の体臭が気になるのは、まさに「最適な種を残すための潜在的な啓示」であり、また「あるとき愛情を刺激するその香りに出会うためのもの」であったのだ。
 相手の「臭い」には、父親の加齢臭を感じ、それで遺伝子が近い、という危険を嗅ぎ取っていたかもしれないし、また気に入らない遺伝子を無意識にも嗅ぎ取っていたのかもしれない。
 そして「匂い」では、遺伝子の遠さと、頼りがいのある免疫力を無意識のうちに感じ取り、愛情を刺激されたのかもしれない。

 それではフレグランス(fragrance)、香水やオーデコロン、とは我々人類の適応における直感力を鈍らせる物ではないのか?
 明らかに、異性への直感を鈍らせて、感覚的な感受性を刺激させるとは、種の保存における基本的な防御機能の危機である。
 香水やオーデコロンで、その本質がカムフラージュされているなら、理由のない「離婚しよう」という思いが数ヶ月後に起こったとしても、不思議ではない。無意識の直感、それも遺伝子を嗅ぎ分ける直感が、相手がフレグランスを怠ったそのときに発揮されたのだから。

 「臭い」ついての潜在意識的な意味合いは、「秘密」や、「悪い噂」とは以前のブログに書いたことだ。
 我々は自分の体臭はさほど気にしないが、他人の臭いが気になることがある。他人を気にするほど、自分には意識が向かなくなっていく。
 しかし自分の体臭を気にし出したとき、まるで自分の秘密を知られたような気持ちになり、またこれが悪い噂となって広まるのではないと心配になる。
 つまり、フレグランス(fragrance)、香水やオーデコロンとは、明らかに自分にとっての「秘密」や「悪い噂」を隠蔽し、さらにそんな情報を改変しようとする化粧なのである。

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