ラーク「じゃ、ナースチャ。午後になったら、空港まで送ってゆくよ」
ナースチャ「そうね。その前に、一度だけ、お茶を点てて、精神統一してから行くわ。
心を一度、無に帰して、静かな気持ちで、またP市に出発したいの」
茶巾はガーゼ。折りたたんだ状態でボンド止めしています。
一畳の畳は100均。座布団も100均ハギレで縫いました。
茶筅は茶封筒と木綿糸、茶杓と椀、棗は100均樹脂粘土。
これは過去記事の何処かでご紹介したはず。練り切りの和菓子も樹脂粘土です。…冬は椿の練り切り。
シュンシュンと静かな白い息を吐きながら、湯を沸かし続ける鉄瓶、
風炉の灰の中で、温かくほこほこと真っ赤に燃える炭…
春や夏には、庭先の小鳥の声、秋には、すだく虫の音。
私は、茶の湯をしていたような、風雅な家庭で育った訳でも何でもなく、地下人中の地下人だし、
何より、正座が大の苦手なんですが、
何処かこれらの茶道具には、強い憧れと、言い様のない懐かしさを感じます。
いつか欲しいなあ、南部鉄器の鉄瓶…
(持ったら持ったで、間違いなく、使いこなせずに持て余すんだけど…
夫の方がよっぽど、モノから入らずに、ちゃんと今ある道具で、茶の湯してます…)
…私はね、子供とかペットとか、鉄瓶だとか、ほしいけど、
自分が持ったら、絶対にすぐ飽きて無責任なことになってしまうんじゃないかと思って怖いものを、ミニチュアで再現しているのでございます。
つまり心理学でいう「置き換え」というやつです←ドヤ顔で言うなっての…
小さい頃、実家の玄関付近や垣根の根元に植え込みしてあったジャノヒゲ(うちではリュウノヒゲって呼んでました)の青い実が大好きで、宝石みたいに集めてた記憶あります。
これね、中の種も、半透明の小さなパールのようなんですよ。
先日、実家に帰ったら
リュウノヒゲは全部引き抜かれ、石畳になってしまってましたが。
老両親も、草むしりを含む庭管理全般が、難儀になってきたのです。
これも時の移ろい。仕方ないことですね…
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「ピアノ曲集『映像』より『水の反映』」
ドビュッシー
お茶室のイメージに合うクラシック作曲家って、な~んか、私の中では、ドビュッシーなんですよね。
何故なんでしょうか…
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寒い晩が続きますね。
被災地にも白く雪が降りつもり、そのニュースを見る度、心が締め付けられる思いです。
しかし、今日は成人式でした。
私の勤め先の人たちも、明日はその成人式関連で、多くが欠勤。
せめて、若い人達には、明るい未来が開けているといいなと思います。
皆様は、温かくお過ごしでしょうか。
心身、ご無理なさらず、ゆっくりお過ごし下さいませ。