ロビンちゃん「ああ、やっと、ロビンカフェ、開けて良かったぁ
正月休みもいいんだけどね、もう二日目くらいから、カフェ開きたくて開きたくて、仕方なかったよ」
![ショック](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/053.png)
休みなんて、長ければ長いほどいいじゃないか…」
ナースチャ「ロビンちゃんは、生まれもってのカフェオーナーなのねえ」
ロビンちゃん「えへへ。僕、将来、パティシエの資格取りたいな
今年は、その為の勉強しようと思ってるよ」
ロビンちゃん「ミートパイだよ。牛の挽き肉と玉ねぎが入ってるの。あと今日の飲み物は、温かいハーブティです
正月休みの間に、ティーコゼも作ったんだ」
ダイソーのゴブラン織りの端切れのティーコゼ。
クックちゃん「マレットちゃんも、お休みが長いと、やっぱりお勉強したくて、うずうずしたりするの?」
マレットちゃん「そんなことはないですけど…でも、本は大好きだから、このお休み中、たっぷり読みましたっ」
ナースチャ「凄いわね!マレットちゃんは、今年の目標は本百冊読むとか、そういうのかしら?」
マレットちゃん「いえ…私は本は大好きなので、それは目標にはしません。多分、本百冊は、楽しく読めてしまえますし。
目標というのは、自分が苦手なことでないと。…私、今年は幾何への苦手意識を克服したいんです、大の苦手教科なので」
クックちゃん「大の苦手ったって…
マレットちゃん、こないだの冬の期末試験、幾何も百点だったじゃない…」
マレットちゃん「ええ、でも、好きじゃないんですよ。幾何を好きになりたいです」
ロビンちゃん「マレットちゃんって、そういうところ、自分自身に凄く厳しいんだよね」
クックちゃん「ふええええっ…僕、無理。ぜえったい無理…」
ナースチャ「ユールニッセちゃんたちは?今年は何か、したいことがあるの?」
ユールニッセ「あたしたちは皆、今年のクリスマスまでに、トナカイの橇に乗って、自分たちで操れるようになりたいと思ってるわ」
![おねがい](https://stat100.ameba.jp/blog/ucs/img/char/char3/005.png)
クックちゃん「うう。皆、凄い…凄すぎるよ…💧
僕、泣きたい…。泣いていいかな…」
ナースチャ「クックちゃんは、したいことはないの?」
クックちゃん「う…んでも…
あ!今月末、僕、またYuniたちと一緒に、京都に行ってきまぁす」
ロビンちゃん「…京都ぉ!?」
マレットちゃん「え、十分、凄いじゃないですか!」
クックちゃん「うん、僕は兎に角、それが楽しみ。
どんなところに行こうかなぁ。毎晩、地図と行程表を眺めてるよ」
ナースチャ「まあ、ちゃんとした目標があるんじゃないの、クックちゃんにも
…っていうことは、今、先を見据えるのを怖れているのは、私だけかしら…」
ロビンちゃん「…え?ナースチャが?
だってナースチャには、デザイナーになるっていう、大きな夢と目標があるじゃない」
クックちゃん「明後日の便で、P国に帰るんだし、ラークさんとの結婚式、今年の六月の予定なんだっけ?
夢いっぱいじゃないか」
ナースチャ「ええ、そうなんだけど…今、携帯の電源を入れるのが、やっぱり怖くて…」
マレットちゃん「新春号に、アナスタシアさんのデザインしたドレスの写真が載ったんですよね。
凄いですよ、アナスタシアさん。私には想像も出来ないです理想の女性ですよ…
」
ナースチャ「まあ、有難う。でもね、それを見た方々からの反響も、どんなのが来てるのか、想像がつかないのよ。
意気地なしなのは解ってるんだけど、なかなか、メールを開く勇気がないわ。
ラークさんにも、そろそろ見た方がいいよって、言われたんだけど…」
ロビンちゃん「そう言えば、ナースチャって、そんな服装もするんだね。
…随分長い、ダボっとした袖の…」
ユールニッセ「さっき、ナースチャも一緒に、皆で雪合戦をしたのよ。それには、その服装が一番だわ」
マレットちゃん「でも私にも、ちょっと意外でした。
アナスタシアさんって、いつもスタイリッシュで、ピシッとした服装をしている印象があったので…」
ナースチャ「とんでもないわ、マレットちゃん。
ファッションの街P国では、私もそれっぽい服装もするけど、ここでは、皆と一緒で、ルーズにだらんと寝っ転がってることだってあってよ
でもそうね、そろそろ、これ、開かなきゃ。
あなた方だってみんな、前を見据えているのに、私だけがいつまでもウジウジ、みっともないわよね」
クックちゃん「うん、頑張って…」
ナースチャ「ええ!……ええ、と…」
ぴっぴっ♪
ナースチャ「え………何これ。とんでもない数のメールが…
ちょ、ちょっと、リアルタイムでどんどん入って来るわ!・・・ほんと、何なの、これ?!怖い!
…あ、バルバラから、新年の挨拶が来てるわ。…ま、まず、それから開くわ…」
マレットちゃん「………」
ロビンちゃん「………」
クックちゃん「………」
ユールニッセ「………」
・・・・
ナースチャ「Ypaaaaaaaaaaa!!!!」
マレットちゃん「…ひいいいい!?」
クックちゃん「ああ、ビックリした。ナースチャ、大声出して、何があったの?💦」
ロビンちゃん「ナースチャったら!
…マレットちゃんが、怖がって震えてるよ!😟」
マレットちゃん「…いっ、今、アナスタシアさんが『うおりゃあああああ!』だか『いよっしゃぁぁぁぁぁ!
⤴️
』だかって…
」
クックちゃん「…違うよ、マレットちゃん。
『ウラー』って言うのはね、ナースチャの国で『やったー!』とか『ばんざーい!』みたいな意味で使う、歓声なんだよ…」
マレットちゃん「あ、あ、あ、そう、そうなんですねえ…」
ロビンちゃん「普段、お上品なナースチャが、突然、そんなヒグマみたいな雄叫びを上げるから、マレットちゃん、めちゃくちゃ怯えちゃったじゃないか
…一体、どうしたのさ?ナースチャ」
ナースチャ「ああ、ご、ご、ごめんなさいね。マレットちゃん。ビックリさせちゃったわね。
でも、でも、凄いことが起きたわ。…バルバラが知らせてくれたの
わ、わ、私、若手ファッションデザイナー賞に、ノミネートされちゃってるみたい…」
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240105/14/agehayuni/37/ea/j/o0901108015385821323.jpg?caw=800)
「世界のどこかに」リチャード・ハーマン
゛Irgendwo auf der Welt゛ (世界のどこかで)。
この歌も、日本で訳されてるの、一度も見たことないんだよなあ。凄く良い歌だと思うんだけど。
だから例によって、タイトルも歌詞も、私の意訳。
リリアン・ハーヴェイ(「會議は踊る」等で、日本でも戦前から超有名だった、ドイツの銀幕女優)が歌ってたんですね。昔…
マジで何でこの歌、日本で愛唱されなかったのかが、謎過ぎんだよな。
映画「會議は踊る」と、映画中で歌われたテーマ曲「ただ一度だけ("Das gibt's nur Einmal ゛ジブリの『風立ちぬ』で主人公が歌ってたよね)」の方は、日本人の多くがドイツ語で歌えた位、大ヒットしてたんだぜ。
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240105/21/agehayuni/d2/76/j/o0600046315385962903.jpg?caw=800)
ずば抜けた実力を持ちながら、志半ばで解散を余儀無くされ、潰えてしまった歌唱グループです。
その後、二度と再結成することはなく、長い間、人々の記憶から忘れ去られていましたが、何十年もの時を経て、再評価され
1998年、メンバーの最後の一人が亡くなる寸前、コメディアン・ハーモニストはエコー賞を受賞しました。
その映画の一場面↓
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240105/16/agehayuni/18/e7/j/o1080087715385854495.jpg?caw=800)