わたしは占いやスピリチュアルに興味がありますが、同時に危険だと思うこともあります。特に、有能な占い師とカウンセラーは、クライアントを知らず知らずのうちに洗脳してしまうので、付き合い方がとても難しいと個人的に思っています。

 

洗脳には様々な定義があると思いますが、ここでの定義は、自分でものを判断することをやめ、相手の言葉の通りに行動してしまうことです。一言でいえば、思考停止のことです。

 

例えば、ある霊媒師にカウンセリングを頼んだとします。その人に対し全くプロフィールを伝えていないのに、誕生日や好きな数字、お花、両親の名前といった、非常に個人的な情報を言い当てられたとします。当然驚きますね。この驚きに比例して、相手の超自然的才能を信じてしまうでしょう。

 

ここが洗脳の始まりです。問題はここから生じるのです。それが、自己不信です。この人を信じるようになると、同時に、自分を信じることができなくなってしまうからです。

 

もしこの霊媒師に、「あなたのオーラが前より曇っています。私がお祈りしますから、私の所属するお寺に寄付してください。自分のためにお金を使わないことが、幸せになるコツです」と言われたらどうなるでしょうか。詐欺ではないかと思っても、相手の超自然的な能力を目撃しているので、自分の理性よりも相手の言葉を信じ、寄付してしまう人もいるのではないかと思います。

 

これが、巷に存在する新興宗教が信者を集めるメカニズムではないかと思います。ただのインチキではない場合もあると思います。たとえインチキで奇術の一種であったとしても、一般の人にとっては超自然的な現象に見えるので、すぐに洗脳されてしまうのです。

 

実際、霊能力がある人は存在するでしょう。恐ろしいほど的中させる占い師もいると思います。しかし、人生は自分のものです。主人公は自分、あなたです。どんなに成功できたとしても、他者の言葉を自分の理性よりも重んじる生き方は、人生を放棄することにつながります。間接的な、「自殺」です。

 

的中する占い師やスピリチュアルカウンセラーは諸刃の剣だと思います。自分よりも、自分のことを知っている人はいると思います。でも、この人たちの能力を信じると、自分を信じることができなくなり、相手の意向に振り回されてしまいます。これが、占いやスピリチュアルの怖いところだと思います。

 

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